WRC | トヨタ:第4戦 ラリー・フランス シェイクダウンレポート
2019年の世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)のシェイクダウンが3月28日(木)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)がトップタイム、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が3番手タイム、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が5番手タイムを記録した。
ラリー・ウィークの前半は天気がやや不安定だったが、28日(木)は朝から青空が広がった。そして、バスティア空港のサービスパークから、約25km離れた山岳地帯で、朝9時からシェイクダウンがスタート。ドライコンディションとなった全長5.39kmのコースで、各選手はクルマの最終確認作業およびセットアップの微調整を行なった。ヤリスWRCをドライブしたミークは、全体のトップタイムを記録。タナックは1.4秒差の3番手タイムで、ラトバラは2.3秒差の5番手タイムでシェイクダウンを終え、その後セレモニアルスタートが行われる、島南部のポルト・ヴェッキオへと向かった。
ツール・ド・コルスは現地時間、28日(木)の夜にコルシカ島南部のポルト・ヴェッキオ中心部でセレモニアルスタートが行なわれる。競技は29日(金)の朝スタートし、ポルト・ヴェッキオの周辺で3本のステージを各2回走行する。日中のサービスは設定されないため、マシンの修復作業やパーツ交換を伴う大幅なセッティング変更はできない。6本のSSの合計距離は121.82km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は510.68kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
概ね良い内容のシェイクダウンでした。何も問題は起こらず、全てのドライバーがクルマの仕上がりに満足しているように思いますが、それはこのラリーを戦う上で非常に重要なことです。ラリー前のテストは上手く行ったので、今朝のシェイクダウンではそれを再確認しました。クリスはとても速くタイムも良く、クルマのハンドリングに満足していました。オィットも、ターマックのヤリスWRCのセットアップに自信を持っています。明日のステージはサーキットのようにとてもスムーズで良い路面なので、それが我々にとって有利に働くことを期待しています。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
シェイクダウンではすべてが上手く機能し、ラリーの事前テストを終えた後と同じように、とても良いフィーリングが感じられました。このラリーでもっとも重要なのは、スタート直後から自信を持って走ることです。クルマは路面にマッチしていますし、セットアップも合っていると思います。今回は多くの新しいステージが加わりましたが、レッキも上手く行ったのではないでしょうか。ラリーのオーガナイザーは頑張って毎年新しい道を見つけてくるので、挑戦し甲斐があります。明日の競技開始が、今からとても楽しみです。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
シェイクダウン最初の走行では、あまり良いフィーリングが得られませんでした。タイヤが冷えている状態で、足まわりのセットアップが硬過ぎたようでした。そこで2回目は軟らかいセットアップに変えて走ったところ、フィーリングは一気に良くなりました。3回目の走行では少し変更を加えましたが、いくつか小さなミスをしてしまいました。それでもトップ5に入りましたし、トップとタイム差があまりつかなかったので、全体的には良かったと思います。重要なのは、明日の最初のステージから自信と良いフィーリングを持って走ることです。もし、少しでもちゅうちょしたら、大きくタイムを失うでしょう。
クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
シェイクダウンでは楽しく走ることができました。しかし、シェイクダウンのコースは距離が短く、それほど重要だとは思いません。実際にラリー本番で走るステージはもっと距離が長くて難しいからです。それでも、走りのリズムは重要ですし、今朝は気持ちよく走れました。このラリーは、ただ全開で走り続ければ良いわけではありません。ロングステージではいかにタイヤを労るかも考えなくてはならず、1本のステージだけでなく、連続する数本のステージの最後までタイヤのグリップ性能を保ち続ける必要があります。とはいえ、フィーリングはとても良いので、良い週末になることを期待しています。
<注目のステージ:SS2/5 ヴァリンコ 全長25.94km>
セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
デイ1最長となるヴァリンコは、2015年以来久々に走るステージです。スタート地点となる村の中の道はかつてとてもバンピーでしたが、現在は再舗装されています。幅の狭い道からスタートした後は、ワイドで非常にハイスピードな道が20km程度続きます。その後、多くの先が見えないコーナーが連続して現れます。ストレートがまったくない難しい区間が1km程度続き、最後はワイドな上り坂を走りフィニッシュを迎えます。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・ウィークの前半は天気がやや不安定だったが、28日(木)は朝から青空が広がった。そして、バスティア空港のサービスパークから、約25km離れた山岳地帯で、朝9時からシェイクダウンがスタート。ドライコンディションとなった全長5.39kmのコースで、各選手はクルマの最終確認作業およびセットアップの微調整を行なった。ヤリスWRCをドライブしたミークは、全体のトップタイムを記録。タナックは1.4秒差の3番手タイムで、ラトバラは2.3秒差の5番手タイムでシェイクダウンを終え、その後セレモニアルスタートが行われる、島南部のポルト・ヴェッキオへと向かった。
ツール・ド・コルスは現地時間、28日(木)の夜にコルシカ島南部のポルト・ヴェッキオ中心部でセレモニアルスタートが行なわれる。競技は29日(金)の朝スタートし、ポルト・ヴェッキオの周辺で3本のステージを各2回走行する。日中のサービスは設定されないため、マシンの修復作業やパーツ交換を伴う大幅なセッティング変更はできない。6本のSSの合計距離は121.82km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は510.68kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
概ね良い内容のシェイクダウンでした。何も問題は起こらず、全てのドライバーがクルマの仕上がりに満足しているように思いますが、それはこのラリーを戦う上で非常に重要なことです。ラリー前のテストは上手く行ったので、今朝のシェイクダウンではそれを再確認しました。クリスはとても速くタイムも良く、クルマのハンドリングに満足していました。オィットも、ターマックのヤリスWRCのセットアップに自信を持っています。明日のステージはサーキットのようにとてもスムーズで良い路面なので、それが我々にとって有利に働くことを期待しています。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
シェイクダウンではすべてが上手く機能し、ラリーの事前テストを終えた後と同じように、とても良いフィーリングが感じられました。このラリーでもっとも重要なのは、スタート直後から自信を持って走ることです。クルマは路面にマッチしていますし、セットアップも合っていると思います。今回は多くの新しいステージが加わりましたが、レッキも上手く行ったのではないでしょうか。ラリーのオーガナイザーは頑張って毎年新しい道を見つけてくるので、挑戦し甲斐があります。明日の競技開始が、今からとても楽しみです。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
シェイクダウン最初の走行では、あまり良いフィーリングが得られませんでした。タイヤが冷えている状態で、足まわりのセットアップが硬過ぎたようでした。そこで2回目は軟らかいセットアップに変えて走ったところ、フィーリングは一気に良くなりました。3回目の走行では少し変更を加えましたが、いくつか小さなミスをしてしまいました。それでもトップ5に入りましたし、トップとタイム差があまりつかなかったので、全体的には良かったと思います。重要なのは、明日の最初のステージから自信と良いフィーリングを持って走ることです。もし、少しでもちゅうちょしたら、大きくタイムを失うでしょう。
クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
シェイクダウンでは楽しく走ることができました。しかし、シェイクダウンのコースは距離が短く、それほど重要だとは思いません。実際にラリー本番で走るステージはもっと距離が長くて難しいからです。それでも、走りのリズムは重要ですし、今朝は気持ちよく走れました。このラリーは、ただ全開で走り続ければ良いわけではありません。ロングステージではいかにタイヤを労るかも考えなくてはならず、1本のステージだけでなく、連続する数本のステージの最後までタイヤのグリップ性能を保ち続ける必要があります。とはいえ、フィーリングはとても良いので、良い週末になることを期待しています。
<注目のステージ:SS2/5 ヴァリンコ 全長25.94km>
セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
デイ1最長となるヴァリンコは、2015年以来久々に走るステージです。スタート地点となる村の中の道はかつてとてもバンピーでしたが、現在は再舗装されています。幅の狭い道からスタートした後は、ワイドで非常にハイスピードな道が20km程度続きます。その後、多くの先が見えないコーナーが連続して現れます。ストレートがまったくない難しい区間が1km程度続き、最後はワイドな上り坂を走りフィニッシュを迎えます。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)