トヨタ | 2019年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン プレビュー
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2月14日(木)から17日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンに、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。2017年のWRC復帰初年度、2戦目にしてラトバラが勝利を飾った記念すべき1戦で、チームは優勝を目指して戦う。
ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーラリー」。SS(スペシャルステージ)の平均速度は非常に高く、シーズン最速であるラリー・フィンランドに次ぐ2番目のポジションを、他のラリーと毎年競っている。SSは表面が雪や氷で覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ステージが中心となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤを装着して走行する。雪面が硬く締まっている時は非常に高いグリップ力を得られるが、昨年のように新雪が深く積もるとスタッドが雪面を捉える力が弱まり、早い出走順の選手にとって不利な走行条件となる。また、路肩には雪の壁があり、それをコーナー外側のクッションとして上手く使うことで、より速く大胆なコーナリングが可能となる。ただし雪壁が軟らかい場合はクルマが埋まってスタックすることがあり、また硬すぎる場合はボディやサスペンションにダメージを負う可能性もあるため、硬さの見極めがとても重要になる。
ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同様スウェーデンのトルシュビーに置かれ、SSは多くの部分が昨年と重なる。ただし一部のステージは走行距離が若干変更され、2016年以来の復活となる新ステージ、SS9/12「ラメーン」は進行方向が以前と逆になるなど、いくつか変更点がある。
ラリーは2月14日(木)の夜8時過ぎ、カールスタード近郊の競馬場で行われるスーパーSSで競技がスタート。15日(金)はサービスパークを基点に、隣国ノルウェーのステージを含む7本のSSを走行する。16日(土)は人気のビッグジャンプ「コリンズクレスト」で知られる「ヴァルゴセン」のステージを含む8本のSSを走行。ラリー最終日の17日(日)は多くの観客が集う「リケナス」のSSを2回走り、その後サービスパークすぐ近くの「トルシュビー」のパワーステージで幕を閉じる。4日間で19本のSSを行ない、その合計距離は316.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,460.59kmに達する。
なお、今回はこれまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、記念すべき197回目のWRC出場となる。これは、かつてトヨタのドライバーとして2回WRC王者に輝いたカルロス・サインツの記録を抜き、WRC最多出場回数となる。また、過去に2回WRC王者となったフィンランドの歴史的ドライバー、マーカス・グロンホルムがヤリスWRCで久々にWRC出場を果たす。グロンホルムは自分自身のチームであるGRXからのプライベート出場となり、4台のヤリスWRCが出走するのは今回のラリー・スウェーデンが初となる。
ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーラリー」です。SS(スペシャルステージ)の平均速度は非常に高く、シーズン最速であるラリー・フィンランドに次ぐ2番目のポジションを、他のラリーと毎年競っています。SSは表面が雪や氷で覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ステージが中心となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤを装着して走行します。雪面が硬く締まっている時は非常に高いグリップ力を得られますが、昨年のように新雪が深く積もるとスタッドが雪面を捉える力が弱まり、早い出走順の選手にとって不利な走行条件となります。また、路肩には雪の壁があり、それをコーナー外側のクッションとして上手く使うことで、より速く大胆なコーナリングが可能となります。ただし雪壁が軟らかい場合はクルマが埋まってスタックすることがあり、また硬すぎる場合はボディやサスペンションにダメージを負う可能性もあるため、硬さの見極めがとても重要になります。
ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同様スウェーデンのトルシュビーに置かれ、SSは多くの部分が昨年と重なります。ただし一部のステージは走行距離が若干変更され、2016年以来の復活となる新ステージ、SS9/12「ラメーン」は進行方向が以前と逆になるなど、いくつか変更点があります。
ラリーは2月14日(木)の夜8時過ぎ、カールスタード近郊の競馬場で行われるスーパーSSで競技がスタート。15日(金)はサービスパークを基点に、隣国ノルウェーのステージを含む7本のSSを走行します。16日(土)は人気のビッグジャンプ「コリンズクレスト」で知られる「ヴァルゴセン」のステージを含む8本のSSを走行。ラリー最終日の17日(日)は多くの観客が集う「リケナス」のSSを2回走り、その後サービスパークすぐ近くの「トルシュビー」のパワーステージで幕を閉じます。4日間で19本のSSを行ない、その合計距離は316.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,460.59kmに達します。
なお、今回はこれまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、記念すべき197回目のWRC出場となります。これは、かつてトヨタのドライバーとして2回WRC王者に輝いたカルロス・サインツの記録を抜き、WRC最多出場回数となります。また、過去に2回WRC王者となったフィンランドの歴史的ドライバー、マーカス・グロンホルムがヤリスWRCで久々にWRC出場を果たします。グロンホルムは自分自身のチームであるGRXからのプライベート出場となり、4台のヤリスWRCが出走するのは今回のラリー・スウェーデンが初となります。
トミ・マキネン(チーム代表)
開幕戦ラリー・モンテカルロではとても良い形でシーズンのスタートを切れたので、ラリー・スウェーデンで優勝を争う準備はできています。昨年は路面のコンディションと出走順が大きく影響し、我々にとっては厳しい戦いとなりました。しかし、今年はライバルと比べて良い出走順ですので、それほど心配はしていません。ここ数週間、フィンランドでテストを行なってきたので準備は万端ですし、我々のクルマはスウェーデンのステージにとても合っていると確信しています。
オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
スウェーデンに向けて十分な準備ができていると思いますが、このラリーでは週末を通してどのような路面コンディションとなるのかを正確に知る事は困難です。昨年は多くの降雪があり、路肩には大きな雪壁ができるなど典型的なウインターラリーのコンディションでした。しかし、新雪によってタイヤのグリップが十分に得られず、早い出走順だった我々にとっては厳しい状況でした。今年はトップ争いができることを期待しています。スウェーデンのステージは流れるように高速で、もし条件が合えば本当に楽しめるラリーですし、我々のクルマもきっと力を存分に発揮できるでしょう。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
今年のラリー・スウェーデンは私にとって特別な意味を持つ1戦となります。かつて私は2008年のスウェーデンでWRC史上最年少優勝ドライバーとなり、それから11年後の今年はもっとも経験豊かなWRCドライバーとなります。今、フィンランドでは十分な積雪がありますが、ラリー・スウェーデンでも同様のコンディションとなることを願っています。もしそうなれば、素晴らしいウインターラリーとなるでしょう。2017年にヤリスWRCで初優勝した時のように、優勝争いをできることを期待しています。ただし、そのためにはモンテカルロでは完全には得られなかった、良いフィーリングをつかむ必要があります。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
開幕戦のモンテカルロは私にとってポジティブなスタートとなりましたが、当面の目標は変わりません。クルマについて学び、そしてドライビングを楽しむこと。それが、開幕戦から続くそれぞれ大きくタイプが大きく異なる3つのラリーを戦う上での私の目標です。先週はスウェーデンに向けての充実したテストを、フィンランドで3日間行ないました。雪道用のセットアップで初めての走行でしたが、それは素晴らしい経験でした。とても良いフィーリングが得られましたが、ラリー本番では気温の変化によってコンディションが大きく変わることを忘れてはなりません。できれば、安定した良いコンディションで、皆が楽しめるようなラリーになることを願っています。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーラリー」。SS(スペシャルステージ)の平均速度は非常に高く、シーズン最速であるラリー・フィンランドに次ぐ2番目のポジションを、他のラリーと毎年競っている。SSは表面が雪や氷で覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ステージが中心となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤを装着して走行する。雪面が硬く締まっている時は非常に高いグリップ力を得られるが、昨年のように新雪が深く積もるとスタッドが雪面を捉える力が弱まり、早い出走順の選手にとって不利な走行条件となる。また、路肩には雪の壁があり、それをコーナー外側のクッションとして上手く使うことで、より速く大胆なコーナリングが可能となる。ただし雪壁が軟らかい場合はクルマが埋まってスタックすることがあり、また硬すぎる場合はボディやサスペンションにダメージを負う可能性もあるため、硬さの見極めがとても重要になる。
ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同様スウェーデンのトルシュビーに置かれ、SSは多くの部分が昨年と重なる。ただし一部のステージは走行距離が若干変更され、2016年以来の復活となる新ステージ、SS9/12「ラメーン」は進行方向が以前と逆になるなど、いくつか変更点がある。
ラリーは2月14日(木)の夜8時過ぎ、カールスタード近郊の競馬場で行われるスーパーSSで競技がスタート。15日(金)はサービスパークを基点に、隣国ノルウェーのステージを含む7本のSSを走行する。16日(土)は人気のビッグジャンプ「コリンズクレスト」で知られる「ヴァルゴセン」のステージを含む8本のSSを走行。ラリー最終日の17日(日)は多くの観客が集う「リケナス」のSSを2回走り、その後サービスパークすぐ近くの「トルシュビー」のパワーステージで幕を閉じる。4日間で19本のSSを行ない、その合計距離は316.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,460.59kmに達する。
なお、今回はこれまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、記念すべき197回目のWRC出場となる。これは、かつてトヨタのドライバーとして2回WRC王者に輝いたカルロス・サインツの記録を抜き、WRC最多出場回数となる。また、過去に2回WRC王者となったフィンランドの歴史的ドライバー、マーカス・グロンホルムがヤリスWRCで久々にWRC出場を果たす。グロンホルムは自分自身のチームであるGRXからのプライベート出場となり、4台のヤリスWRCが出走するのは今回のラリー・スウェーデンが初となる。
ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーラリー」です。SS(スペシャルステージ)の平均速度は非常に高く、シーズン最速であるラリー・フィンランドに次ぐ2番目のポジションを、他のラリーと毎年競っています。SSは表面が雪や氷で覆われた森林地帯のグラベル(未舗装路)ステージが中心となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤを装着して走行します。雪面が硬く締まっている時は非常に高いグリップ力を得られますが、昨年のように新雪が深く積もるとスタッドが雪面を捉える力が弱まり、早い出走順の選手にとって不利な走行条件となります。また、路肩には雪の壁があり、それをコーナー外側のクッションとして上手く使うことで、より速く大胆なコーナリングが可能となります。ただし雪壁が軟らかい場合はクルマが埋まってスタックすることがあり、また硬すぎる場合はボディやサスペンションにダメージを負う可能性もあるため、硬さの見極めがとても重要になります。
ラリーの中心となるサービスパークは、昨年と同様スウェーデンのトルシュビーに置かれ、SSは多くの部分が昨年と重なります。ただし一部のステージは走行距離が若干変更され、2016年以来の復活となる新ステージ、SS9/12「ラメーン」は進行方向が以前と逆になるなど、いくつか変更点があります。
ラリーは2月14日(木)の夜8時過ぎ、カールスタード近郊の競馬場で行われるスーパーSSで競技がスタート。15日(金)はサービスパークを基点に、隣国ノルウェーのステージを含む7本のSSを走行します。16日(土)は人気のビッグジャンプ「コリンズクレスト」で知られる「ヴァルゴセン」のステージを含む8本のSSを走行。ラリー最終日の17日(日)は多くの観客が集う「リケナス」のSSを2回走り、その後サービスパークすぐ近くの「トルシュビー」のパワーステージで幕を閉じます。4日間で19本のSSを行ない、その合計距離は316.80km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,460.59kmに達します。
なお、今回はこれまでにラリー・スウェーデンで4勝を飾っているラトバラにとって、記念すべき197回目のWRC出場となります。これは、かつてトヨタのドライバーとして2回WRC王者に輝いたカルロス・サインツの記録を抜き、WRC最多出場回数となります。また、過去に2回WRC王者となったフィンランドの歴史的ドライバー、マーカス・グロンホルムがヤリスWRCで久々にWRC出場を果たします。グロンホルムは自分自身のチームであるGRXからのプライベート出場となり、4台のヤリスWRCが出走するのは今回のラリー・スウェーデンが初となります。
トミ・マキネン(チーム代表)
開幕戦ラリー・モンテカルロではとても良い形でシーズンのスタートを切れたので、ラリー・スウェーデンで優勝を争う準備はできています。昨年は路面のコンディションと出走順が大きく影響し、我々にとっては厳しい戦いとなりました。しかし、今年はライバルと比べて良い出走順ですので、それほど心配はしていません。ここ数週間、フィンランドでテストを行なってきたので準備は万端ですし、我々のクルマはスウェーデンのステージにとても合っていると確信しています。
オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
スウェーデンに向けて十分な準備ができていると思いますが、このラリーでは週末を通してどのような路面コンディションとなるのかを正確に知る事は困難です。昨年は多くの降雪があり、路肩には大きな雪壁ができるなど典型的なウインターラリーのコンディションでした。しかし、新雪によってタイヤのグリップが十分に得られず、早い出走順だった我々にとっては厳しい状況でした。今年はトップ争いができることを期待しています。スウェーデンのステージは流れるように高速で、もし条件が合えば本当に楽しめるラリーですし、我々のクルマもきっと力を存分に発揮できるでしょう。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
今年のラリー・スウェーデンは私にとって特別な意味を持つ1戦となります。かつて私は2008年のスウェーデンでWRC史上最年少優勝ドライバーとなり、それから11年後の今年はもっとも経験豊かなWRCドライバーとなります。今、フィンランドでは十分な積雪がありますが、ラリー・スウェーデンでも同様のコンディションとなることを願っています。もしそうなれば、素晴らしいウインターラリーとなるでしょう。2017年にヤリスWRCで初優勝した時のように、優勝争いをできることを期待しています。ただし、そのためにはモンテカルロでは完全には得られなかった、良いフィーリングをつかむ必要があります。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
開幕戦のモンテカルロは私にとってポジティブなスタートとなりましたが、当面の目標は変わりません。クルマについて学び、そしてドライビングを楽しむこと。それが、開幕戦から続くそれぞれ大きくタイプが大きく異なる3つのラリーを戦う上での私の目標です。先週はスウェーデンに向けての充実したテストを、フィンランドで3日間行ないました。雪道用のセットアップで初めての走行でしたが、それは素晴らしい経験でした。とても良いフィーリングが得られましたが、ラリー本番では気温の変化によってコンディションが大きく変わることを忘れてはなりません。できれば、安定した良いコンディションで、皆が楽しめるようなラリーになることを願っています。
厳寒期のスウェーデンは超高速スノーラリー2017年大会以来となる優勝を目指します?
— TOYOTA GAZOO Racing (@TOYOTA_GR) 2019年2月11日
2/14からラリー・スウェーデンが開幕。今大会はWRCで2度チャンピオンを獲得しているM.グロンホルムがヤリスWRCでスポット参戦します。
計4台のヤリスWRCでフルスノーラリーに挑みます?#WRCjp pic.twitter.com/jfFWgMt5BY
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)