WRC ラリー・グレートブリテン 結果 | トヨタが4戦連続ダブル表彰台
2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第11戦 ラリー・グレートブリテン(GB)の競技最終日デイ4が10月7日(日)にイギリスのウェールズ北部で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)が総合2位で、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合3位でフィニッシュした。また、ラリー2規定に基づき再出走を果たしたオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (8号車)は、総合19位で完走した。
ラリー・グレートブリテンの競技4日目デイ4は、ウェールズ北部の森林地帯で3本のグラベル(未舗装路)ステージと、北部スランディドノの海岸道路「グレート・オーム」で2本のターマック(舗装路)ステージを行なわれた。デイ3が終了した時点で首位セバスチャン・オジエと4.4秒差の2位につけていたラトバラは、最初のSS19から激しくプッシュし差を1.7秒に縮小。続くSS20ではベストタイムを刻み、オジエを抜き3.6秒差で総合トップに立った。なお、SS20はトップ5タイムを記録した選手にボーナスポイントが与えられるパワーステージに指定され、ベストタイムのラトバラは5ポイント、2番手タイムのタナックは4ポイント、5番手タイムのラッピは1ポイントを獲得した。その後、ターマックのSS21と、グラベルのSS22ではオジエに及ばず、ラトバラは総合2位に後退。結果的に逆転優勝はならなかったが、第8戦以降の4戦で3回表彰台に上がるなど、シーズン後半戦に入り調子は大きく上向いている。
総合4位と1.7秒差の総合3位でデイ4をスタートしたラッピは、SS14でベストタイムを記録するなど力強い走りを続け、4位に30秒以上の差をつけ総合3位でフィニッシュ。直近の5戦で3度目のポディウム登壇を果たした。チームにとっては4戦連続となるダブル・ポディウム・フィニッシュとなり、マニュファクチャラー選手権におけるリードを、5ポイントから20ポイントへとさらに拡げた。
デイ3でラジエーターの破損によりデイリタイアとなったタナックは、その後メカニックによって完全に修理されたクルマでデイ4に再出走。パワーステージのSS20に焦点を絞って走行し、不利な出走順にも関わらずSS2番手タイムを記録し4ポイントを獲得した。ドライバー選手権の順位は2位から3位に下がったが、1位のティエリー・ヌービルとの差は21ポイントであり、タイトルをかけた争いは残る2戦でなおも続く。
WRC次戦は、10月25日(木)から28日(日)にかけて、スペインのサロウを中心に開催される第12戦「ラリー・デ・エスパーニャ」。ラリー・デ・エスパーニャはグラベルとターマックの両路面を走行する、シーズン唯一のミックスサーフェス・ラリー。ラリーの途中でクルマをグラベル仕様からターマック仕様に変更する必要があり、メカニックは夜のサービスで大掛かりな変更作業を75分間で行なわなければならない。選手だけでなく、メカニックにとっても挑戦し甲斐があるラリーだ。
トミ・マキネン(チーム代表)
今日、ヤリ-マティは素晴らしい戦いをし、力を出し切って走りました。ただし、今回に関してはオジエの方が一枚上手だったようです。それでも、我々の2台のクルー達がまたしても表彰台に立てたのはとても嬉しく、マニュファクチャラー選手権においても大きなプラスとなりました。もちろん土曜日のオットのトラブルは残念ですし、ドライバーズタイトルの獲得が少し難しくなったのは否めません。しかし、まだ大量得点の可能性はありますし、オットは現在最強のドライバーですので、状況が大きく変わる可能性はあります。最終戦ラリー・オーストラリアまで、チャンスは十分にあると思っています。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
素晴らしい戦いを心から楽しみました。最初の2本のステージは良い結果でしたが、その後勢いを失ってしまいました。もしかしたら、タイヤ選択を誤ったのかもしれません。ユーズドのソフトタイヤを1本積んでステージに向かったのですが、グラベルでは十分なグリップを得られませんでした。それでも、今回の結果はチームのマニュファクチャラー選手権争い、そして自分にとって非常に重要な意味を持ちます。連続で表彰台に上がることができて、本当に嬉しく思います。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
今日は自分たちがすべき仕事をしました。すなわち、パワーステージでボーナスポイントを獲得し、そして完走することです。ドライバーズタイトル争いはまだ続いていますが、状況はかなり厳しくなりました。決して簡単ではありませんが、最後まで諦めることなくタイトルに挑み続けます。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
今回の結果にはとても満足しています。特に、チームにとって重要なポイントを獲得することができて嬉しく思います。朝のステージでは高い競争力があったので、総合3位のポジションを守り、SSベストタイムも記録できました。後続に対し大きなリードを築いたので、その後はクルマを安全にフィニッシュに導くことに専念し、自分の仕事を完遂できました。
ラリー・グレートブリテン デイ4の結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h06m12.5s
2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +10.6s
3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +35.1s
4 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m10.4s
5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m14.4s
6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m15.9s
7 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m18.4s
8 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +1m21.6s
9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +9m14.7s
10 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+10m48.9s
19 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +20m38.9s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・グレートブリテンの競技4日目デイ4は、ウェールズ北部の森林地帯で3本のグラベル(未舗装路)ステージと、北部スランディドノの海岸道路「グレート・オーム」で2本のターマック(舗装路)ステージを行なわれた。デイ3が終了した時点で首位セバスチャン・オジエと4.4秒差の2位につけていたラトバラは、最初のSS19から激しくプッシュし差を1.7秒に縮小。続くSS20ではベストタイムを刻み、オジエを抜き3.6秒差で総合トップに立った。なお、SS20はトップ5タイムを記録した選手にボーナスポイントが与えられるパワーステージに指定され、ベストタイムのラトバラは5ポイント、2番手タイムのタナックは4ポイント、5番手タイムのラッピは1ポイントを獲得した。その後、ターマックのSS21と、グラベルのSS22ではオジエに及ばず、ラトバラは総合2位に後退。結果的に逆転優勝はならなかったが、第8戦以降の4戦で3回表彰台に上がるなど、シーズン後半戦に入り調子は大きく上向いている。
総合4位と1.7秒差の総合3位でデイ4をスタートしたラッピは、SS14でベストタイムを記録するなど力強い走りを続け、4位に30秒以上の差をつけ総合3位でフィニッシュ。直近の5戦で3度目のポディウム登壇を果たした。チームにとっては4戦連続となるダブル・ポディウム・フィニッシュとなり、マニュファクチャラー選手権におけるリードを、5ポイントから20ポイントへとさらに拡げた。
デイ3でラジエーターの破損によりデイリタイアとなったタナックは、その後メカニックによって完全に修理されたクルマでデイ4に再出走。パワーステージのSS20に焦点を絞って走行し、不利な出走順にも関わらずSS2番手タイムを記録し4ポイントを獲得した。ドライバー選手権の順位は2位から3位に下がったが、1位のティエリー・ヌービルとの差は21ポイントであり、タイトルをかけた争いは残る2戦でなおも続く。
WRC次戦は、10月25日(木)から28日(日)にかけて、スペインのサロウを中心に開催される第12戦「ラリー・デ・エスパーニャ」。ラリー・デ・エスパーニャはグラベルとターマックの両路面を走行する、シーズン唯一のミックスサーフェス・ラリー。ラリーの途中でクルマをグラベル仕様からターマック仕様に変更する必要があり、メカニックは夜のサービスで大掛かりな変更作業を75分間で行なわなければならない。選手だけでなく、メカニックにとっても挑戦し甲斐があるラリーだ。
トミ・マキネン(チーム代表)
今日、ヤリ-マティは素晴らしい戦いをし、力を出し切って走りました。ただし、今回に関してはオジエの方が一枚上手だったようです。それでも、我々の2台のクルー達がまたしても表彰台に立てたのはとても嬉しく、マニュファクチャラー選手権においても大きなプラスとなりました。もちろん土曜日のオットのトラブルは残念ですし、ドライバーズタイトルの獲得が少し難しくなったのは否めません。しかし、まだ大量得点の可能性はありますし、オットは現在最強のドライバーですので、状況が大きく変わる可能性はあります。最終戦ラリー・オーストラリアまで、チャンスは十分にあると思っています。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
素晴らしい戦いを心から楽しみました。最初の2本のステージは良い結果でしたが、その後勢いを失ってしまいました。もしかしたら、タイヤ選択を誤ったのかもしれません。ユーズドのソフトタイヤを1本積んでステージに向かったのですが、グラベルでは十分なグリップを得られませんでした。それでも、今回の結果はチームのマニュファクチャラー選手権争い、そして自分にとって非常に重要な意味を持ちます。連続で表彰台に上がることができて、本当に嬉しく思います。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
今日は自分たちがすべき仕事をしました。すなわち、パワーステージでボーナスポイントを獲得し、そして完走することです。ドライバーズタイトル争いはまだ続いていますが、状況はかなり厳しくなりました。決して簡単ではありませんが、最後まで諦めることなくタイトルに挑み続けます。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
今回の結果にはとても満足しています。特に、チームにとって重要なポイントを獲得することができて嬉しく思います。朝のステージでは高い競争力があったので、総合3位のポジションを守り、SSベストタイムも記録できました。後続に対し大きなリードを築いたので、その後はクルマを安全にフィニッシュに導くことに専念し、自分の仕事を完遂できました。
ラリー・グレートブリテン デイ4の結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h06m12.5s
2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +10.6s
3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +35.1s
4 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m10.4s
5 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m14.4s
6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m15.9s
7 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m18.4s
8 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +1m21.6s
9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +9m14.7s
10 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+10m48.9s
19 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +20m38.9s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)