WRC 第8戦 ラリー・フィンランド 2日目 | オット・タナックが首位を堅守
2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第8戦 ラリー・フィンランドの競技2日目デイ2が7月27日(金)にユバスキュラを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を堅守。デイ1で総合8位だったヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は、総合3位に浮上。エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC 9号車)は総合8位につけ、ヤリスWRCは全車がデイ2を走破した。
ラリー・フィンランドのデイ2は、起伏が多い森林地帯のグラベル(未舗装路)ロードを舞台に、激しい首位争いが繰り広げられた。デイ1のSS1を制しトップに立ったタナックは、デイ2のSS2でもベストタイムを記録した。しかしSS3以降のステージは出走順が早いタナックに不利な路面条件となり、マッズ・オストベルグが首位に浮上。以降、頻繁に首位が入れ替わる首位攻防戦がしばらく続いた。しかし、SS9でトップに立ったタナックはその後ポジションを守り続け、オストベルグに5.8秒差をつけ総合1位でデイ2を締めくくった。なお、タナックはデイ2で合計5本のベストタイムをマークしヤリスWRCのパフォーマンスを証明した。
デイ1総合8位のラトバラは、午前中のSS3でベストタイムを刻み、総合3位にポジションアップ。以降安定した走りを続け、総合2位のオストベルグと17.3秒差の総合3位で1日を終えた。また、ラッピはSS2でエンジンがストールし大幅にタイムロスしたが、午後はSS2番手タイムを2回記録するなどペースアップに成功。総合7位と僅か0.3秒差の総合8位につけ、さらなるポジションアップを目指してデイ3に臨む。
競技3日目となる7月28日(土)のデイ3は、ユバスキュラのサービスパークを中心に8本のSSが行なわれる。そのうちSS14/17「カカリスト」は、有名なオウニンポウヤのステージの一部を走行する。また、SS13/19「ピラヤコスキ」は、2017年と完全に同じステージを走る唯一のSSとなる。8本のSSの合計距離は142.86km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は684.51kmと、4日間でもっとも長い距離を走行する1日となる。
トミ・マキネン(チーム代表)
全体的に良い1日でした。オットはSSで3番手スタートと、決して簡単ではない出走順でした。今年の路面は過去にないほど乾いており、早い出走順のドライバーはルーズグラベルの掃除役を担うため不利な走行条件でしたが、それでもオットは信じられないような速さを披露してくれました。明日は出走順の不利が解消されるので、とても楽しみです。ヤリ-マティも、明日はきっとスピードを上げてくれるはずです。明日我々が走るステージで、彼はいつも飛ぶように速いので、期待しています。エサペッカは、朝センターデフに問題が起こりクルマの挙動が少しナーバスでした。しかし、問題が解決した午後は調子が良くなり嬉しそうでしたので、明日に期待したいと思います。我々にとってのホームラリーで、すべてが上手く進んでおり、とても嬉しく思います。競争は予想通り激化していますが、私には自信があります。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
とても良い1日だったと思います。今朝最初のSSでは上手くリズムを掴めませんでしたが、2本目のSSでは掴む事ができました。また、クルマのセッティングをやや硬めに変更したところ、安定性が高まり満足できるようになりました。午後の最初のSSはやや慎重になり過ぎましたが、その後気合いを入れ直し3位の座を取り返す事ができました。今回は楽しんでドライブできていますし、明日はさらにドライビングを改善できるのではないかと期待しています。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
今日1日の自分の戦いに満足しています。クルマに大きな自信を感じてこのような道を走るのは、本当に素晴らしい気分です。エンジンのストールで少しタイムを失いましたが、それ以外は完璧でしたし、自分の力をすべて発揮できたと思います。出走順の影響で今日は路面が滑りやすく苦労しましたが、上位争いをしたライバルと明日は同じような条件で走る事ができるので楽しみです。ただ、そうはいっても簡単には行かないでしょう。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
朝は大変でした。最初のSSのジャンクションでエンジンをストールしたことで気分的にかなり落込み、その後走りのリズムを失ってしまいました。しかし、日中のサービスでエンジニアが小さな問題を発見し解決してくれたので、午後は状況が良くなり自分が期待していたようなスピードで走る事ができました。もちろん優勝が目標でしたが、ラリーはまだ2日残っているので、順位を上げるチャンスは十分にあると思います。
ラリー・フィンランド デイ2の結果
1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h04m14.9s
2 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +5.8s
3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +23.1s
4 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +36.4s
5 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +46.1s
6 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +58.9s
7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m01.1s
8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m01.4s
9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m34.1s
10 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m57.7s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・フィンランドのデイ2は、起伏が多い森林地帯のグラベル(未舗装路)ロードを舞台に、激しい首位争いが繰り広げられた。デイ1のSS1を制しトップに立ったタナックは、デイ2のSS2でもベストタイムを記録した。しかしSS3以降のステージは出走順が早いタナックに不利な路面条件となり、マッズ・オストベルグが首位に浮上。以降、頻繁に首位が入れ替わる首位攻防戦がしばらく続いた。しかし、SS9でトップに立ったタナックはその後ポジションを守り続け、オストベルグに5.8秒差をつけ総合1位でデイ2を締めくくった。なお、タナックはデイ2で合計5本のベストタイムをマークしヤリスWRCのパフォーマンスを証明した。
デイ1総合8位のラトバラは、午前中のSS3でベストタイムを刻み、総合3位にポジションアップ。以降安定した走りを続け、総合2位のオストベルグと17.3秒差の総合3位で1日を終えた。また、ラッピはSS2でエンジンがストールし大幅にタイムロスしたが、午後はSS2番手タイムを2回記録するなどペースアップに成功。総合7位と僅か0.3秒差の総合8位につけ、さらなるポジションアップを目指してデイ3に臨む。
競技3日目となる7月28日(土)のデイ3は、ユバスキュラのサービスパークを中心に8本のSSが行なわれる。そのうちSS14/17「カカリスト」は、有名なオウニンポウヤのステージの一部を走行する。また、SS13/19「ピラヤコスキ」は、2017年と完全に同じステージを走る唯一のSSとなる。8本のSSの合計距離は142.86km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は684.51kmと、4日間でもっとも長い距離を走行する1日となる。
トミ・マキネン(チーム代表)
全体的に良い1日でした。オットはSSで3番手スタートと、決して簡単ではない出走順でした。今年の路面は過去にないほど乾いており、早い出走順のドライバーはルーズグラベルの掃除役を担うため不利な走行条件でしたが、それでもオットは信じられないような速さを披露してくれました。明日は出走順の不利が解消されるので、とても楽しみです。ヤリ-マティも、明日はきっとスピードを上げてくれるはずです。明日我々が走るステージで、彼はいつも飛ぶように速いので、期待しています。エサペッカは、朝センターデフに問題が起こりクルマの挙動が少しナーバスでした。しかし、問題が解決した午後は調子が良くなり嬉しそうでしたので、明日に期待したいと思います。我々にとってのホームラリーで、すべてが上手く進んでおり、とても嬉しく思います。競争は予想通り激化していますが、私には自信があります。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
とても良い1日だったと思います。今朝最初のSSでは上手くリズムを掴めませんでしたが、2本目のSSでは掴む事ができました。また、クルマのセッティングをやや硬めに変更したところ、安定性が高まり満足できるようになりました。午後の最初のSSはやや慎重になり過ぎましたが、その後気合いを入れ直し3位の座を取り返す事ができました。今回は楽しんでドライブできていますし、明日はさらにドライビングを改善できるのではないかと期待しています。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
今日1日の自分の戦いに満足しています。クルマに大きな自信を感じてこのような道を走るのは、本当に素晴らしい気分です。エンジンのストールで少しタイムを失いましたが、それ以外は完璧でしたし、自分の力をすべて発揮できたと思います。出走順の影響で今日は路面が滑りやすく苦労しましたが、上位争いをしたライバルと明日は同じような条件で走る事ができるので楽しみです。ただ、そうはいっても簡単には行かないでしょう。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
朝は大変でした。最初のSSのジャンクションでエンジンをストールしたことで気分的にかなり落込み、その後走りのリズムを失ってしまいました。しかし、日中のサービスでエンジニアが小さな問題を発見し解決してくれたので、午後は状況が良くなり自分が期待していたようなスピードで走る事ができました。もちろん優勝が目標でしたが、ラリーはまだ2日残っているので、順位を上げるチャンスは十分にあると思います。
ラリー・フィンランド デイ2の結果
1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h04m14.9s
2 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +5.8s
3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +23.1s
4 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +36.4s
5 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +46.1s
6 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +58.9s
7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m01.1s
8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m01.4s
9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1m34.1s
10 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m57.7s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)