世界ラリー選手権 オット・タナク トヨタ・ヤリスWRC トヨタ自動車
2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの競技2日目デイ2が26日(金)、フランス南部ギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合4位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)が総合5位につけ、ヤリスWRCは全3台がトップ5に入った。

競技2日目のデイ2は、サービスパークの南側エリアで3本のステージを各2回走行する、全6本のSSが行なわれた。デイ1終了時点でトップと42.4秒差の総合5位につけていたタナックは、SS3でチーム加入後初となるトップタイムを記録し、総合4位に浮上。さらにSS4では総合3位に、SS5では総合2位に順位を上げました。そして、午後最初のSS6では2回目のSSベストタイムをマークし、続くSS7では強い雨が降る中3番手タイムを記録。首位とのタイム差を大幅に縮め、最終的には14.9秒差にまで迫りデイ2を締めくくった。また、前日4位だったラッピは安定した走りを続け、ポジションを堅持。ラトバラは6位から5位に順位を上げ、ラッピの0.2秒後方につけるなど、両選手とも十分に表彰台を狙える位置で1日を終えた。

競技3日目となる1月27日(土)のデイ3は、ギャップの北側エリアで2本のステージを各2回走行し、その後南東エリアでSS13として1本のSSを行なう。SSを走行後ラリーカーはサービスパークで整備を受け、競技最終日デイ4の基点となるモナコへと移動。5本のSSの合計距離は117.55km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は658.57kmとなる。

トミ・マキネン(チーム代表)
とてもポジティブな1日でした。オットのパフォーマンスは信じられないほど素晴らしく、ここまで彼がやってきたことと、習得の早さに我々全員が驚いています。彼の今後がとても楽しみです。彼はこのクルマでどんどんと経験を重ねてきていますし、明日も非常に速いはずだと確信しています。我々のチームは、強さを備えているという自信があります。エサペッカの出走順はあまり良くなかったと思いますが、それでも、朝は特に良いスピードを示してくれました。また、ヤリ-マティは午後のステージで走りが良くなりました。ラリーはまだあと2日間ありますし、明日は雪で難しいコンディションになるかもしれませんが、きっと大丈夫でしょう。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
今朝はマシンの動きに少し苦労し、コーナーで良いフィーリングを得ることができませんでした。しかし、午後に向けてディファレンシャルを少し調整したところ、だいぶ良くなりました。それでも、水が溜まっている路面ではあまり強気に行くことができず、タイムをロスしてしまいました。その点を除けば、クルマは良くなってきています。私たちはエサペッカと良いバトルを展開しており、お互い表彰台からそれほど遠くない位置につけています。まずは今日の勢いをキープし、結果を待ちたいと思います。

オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
2位で1日を終えることができ、とても前向きな気分です。今日はクルマにいくつか改良を施しましたが、それがすべてのステージで自信向上に繋がりました。常に学びを続け、クルマをより深く理解するという作業を明日以降も続けたいと思います。今日は多くの選手がミスをおかしたので、クレバーなドライビングを続けることを心がけました。もうこれ以上激しく攻める必要はありません。このラリーは純粋なスピードだけで結果が決まるわけでなく、安定した走りや賢明な判断こそが重要なのではないかと思います。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
細心の注意を払ってラリーに臨むという自分の戦略はうまく作用し、それが良い結果に繋がっていると思います。とにかくミスをしないように走り続けましたが、それでも表彰台を狙える位置につけていますので、満足しています。ここまでのところチーム全体としてのパフォーマンスも良好ですが、まだ先は長く、明日は降雪も予想されるなどコンディションはさらに難しくなるでしょう。それでも、タイヤ選択さえ誤らなければ、きっとうまく行くはずです。

関連:【WRC】 ラリー・モンテカルロ 2日目:オット・タナックが2番手に浮上

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カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)