【WRC】 トヨタ:第12戦 ラリー・グレートブリテン 1日目レポート
10月26日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンが、イギリスのウェールズ北部で開幕。競技初日デイ1としてSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合6位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)が総合8位となり、3台揃って順調に競技初日を終えた。
ラリー・グレートブリテンのデイ1は、ディーサイドのサービスパークから約50km西北に位置する競馬場内の特設コースで競技がスタートした。SSは全長1.49kmと走行距離は短く、大きなタイム差がつきにくいコースだったが、ラトバラは1位と0.4秒差の2番手タイムを記録。ラッピ、ハンニネンも僅差でトップ10内に入り、明日から始まる本格的なグラベル(未舗装路)SSに向けて良好なスタートをきった。
競技2日目となる10月27日(金)のデイ2は、ディーサイドのサービスパークを南下し、ウェールズ中部で3本のグラベルSSを各2回走行する。ミイヘリン、スウィートラム、ハフレンはいずれも歴史あるSSであり、過去何度も名勝負の舞台となってきた。デイ2に関しては午前中と午後のSSの間にサービスが設定されていないため、マシントラブルやドライビングミスは大きな代償を支払うことになる。6本のSSの合計距離は119.32km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は514.55kmとなっている。
トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
今日はすべてが上手く行きました。シェイクダウンは、明日から始まるSSと比較的似ているコースだったので良かったと思います。我々は事前に実りあるテストを行なっていたので、特にセットアップ作業を進める必要はありませんでしたが、パフォーマンスと信頼性の両面において問題がないことを確認できました。ウェールズの路面コンディションは他のグラベルラリーとは異なり、天気が良くとも路面は常に湿っていて滑りやすいのが特徴です。ですので、そのような路面に合うようにクルマを仕上げました。明日の朝、SSが始まるまでは、どれくらい競争力があるのか分かりませんが、少なくとも現時点ではとても自信があります。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
シェイクダウンのコースでは、私が予想していた以上にグリップ力がありました。最初の走行ではクルマが少しオーバーステア気味に感じられましたが、微調整を施したところハンドリングは良くなり、クルマにはとても満足しています。また、SS1でも良いフィーリングを得られました。明日のSSでもっとも重要なのは、ブレーキングに自信を持つことです。というのも、路面のグリップレベルが刻々と変化するからです。私は2002年に17才で初めてラリー・グレートブリテンに出場し、今回が16回目の出場となります。何も問題なくラリーを走りきれば、トップ3以内でフィニッシュできるのではと期待しています。
ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
正直なところラリー・グレートブリテンはあまり好きなラリーではありませんが、シェイクダウンでクルマはとても良くタイムも上々でした。路面は常に滑るというわけではなく、それなりにグリップがあったので少し自信を持つことができました。そして、今晩の競馬場内でのSS1も予想していたよりもグリップ力がありました。明日は日中のサービスがない長い1日となるので、速さと安定性のバランスをとったアプローチで臨む必要があります。また、ロングステージのハフレンはレッキ(コースの下見走行)の時は泥で覆われていたので、大きな挑戦となるでしょう。リラックスしてドライブすれば、きっとうまく行くはずです。
エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
先週のテストはドライコンディションでしたが、今日のシェイクダウンは路面が非常に湿っていたのでグリップレベルを確かめながら走らなくてはならず、走り始めはあまり自信がありませんでした。クルマにもささいな問題がありましたがSS1の前に解決することができました。明日の金曜日は日中のサービスがないため、コースを外れるようなことは許されません。かなり大変な1日となるでしょう。直近の2戦は問題なく最後まで走りきることができなかったので、今回はポイント圏内でのフィニッシュを目標に走ります。
ラリー・グレートブリテン デイ1の結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 1m09.7s
2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +0.4s
3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +0.6s
4 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1.1s
5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (シトロエン C3 WRC) +1.1s
6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
7 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.2s
8 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1.3s
10 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.6s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・グレートブリテンのデイ1は、ディーサイドのサービスパークから約50km西北に位置する競馬場内の特設コースで競技がスタートした。SSは全長1.49kmと走行距離は短く、大きなタイム差がつきにくいコースだったが、ラトバラは1位と0.4秒差の2番手タイムを記録。ラッピ、ハンニネンも僅差でトップ10内に入り、明日から始まる本格的なグラベル(未舗装路)SSに向けて良好なスタートをきった。
競技2日目となる10月27日(金)のデイ2は、ディーサイドのサービスパークを南下し、ウェールズ中部で3本のグラベルSSを各2回走行する。ミイヘリン、スウィートラム、ハフレンはいずれも歴史あるSSであり、過去何度も名勝負の舞台となってきた。デイ2に関しては午前中と午後のSSの間にサービスが設定されていないため、マシントラブルやドライビングミスは大きな代償を支払うことになる。6本のSSの合計距離は119.32km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は514.55kmとなっている。
トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
今日はすべてが上手く行きました。シェイクダウンは、明日から始まるSSと比較的似ているコースだったので良かったと思います。我々は事前に実りあるテストを行なっていたので、特にセットアップ作業を進める必要はありませんでしたが、パフォーマンスと信頼性の両面において問題がないことを確認できました。ウェールズの路面コンディションは他のグラベルラリーとは異なり、天気が良くとも路面は常に湿っていて滑りやすいのが特徴です。ですので、そのような路面に合うようにクルマを仕上げました。明日の朝、SSが始まるまでは、どれくらい競争力があるのか分かりませんが、少なくとも現時点ではとても自信があります。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
シェイクダウンのコースでは、私が予想していた以上にグリップ力がありました。最初の走行ではクルマが少しオーバーステア気味に感じられましたが、微調整を施したところハンドリングは良くなり、クルマにはとても満足しています。また、SS1でも良いフィーリングを得られました。明日のSSでもっとも重要なのは、ブレーキングに自信を持つことです。というのも、路面のグリップレベルが刻々と変化するからです。私は2002年に17才で初めてラリー・グレートブリテンに出場し、今回が16回目の出場となります。何も問題なくラリーを走りきれば、トップ3以内でフィニッシュできるのではと期待しています。
ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
正直なところラリー・グレートブリテンはあまり好きなラリーではありませんが、シェイクダウンでクルマはとても良くタイムも上々でした。路面は常に滑るというわけではなく、それなりにグリップがあったので少し自信を持つことができました。そして、今晩の競馬場内でのSS1も予想していたよりもグリップ力がありました。明日は日中のサービスがない長い1日となるので、速さと安定性のバランスをとったアプローチで臨む必要があります。また、ロングステージのハフレンはレッキ(コースの下見走行)の時は泥で覆われていたので、大きな挑戦となるでしょう。リラックスしてドライブすれば、きっとうまく行くはずです。
エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
先週のテストはドライコンディションでしたが、今日のシェイクダウンは路面が非常に湿っていたのでグリップレベルを確かめながら走らなくてはならず、走り始めはあまり自信がありませんでした。クルマにもささいな問題がありましたがSS1の前に解決することができました。明日の金曜日は日中のサービスがないため、コースを外れるようなことは許されません。かなり大変な1日となるでしょう。直近の2戦は問題なく最後まで走りきることができなかったので、今回はポイント圏内でのフィニッシュを目標に走ります。
ラリー・グレートブリテン デイ1の結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 1m09.7s
2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +0.4s
3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +0.6s
4 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1.1s
5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (シトロエン C3 WRC) +1.1s
6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
7 ダニ・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.2s
8 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +1.3s
9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +1.3s
10 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1.6s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)