FIA 世界耐久選手権 トヨタ自動車 トヨタ・TS050 HYBRID WEC
トヨタは、FIA 世界耐久選手権(WEC)の開幕戦スパ6時間レースで、最後のピットストップ後には2台によるバトルは許可しないことをレース前に決めていたと述べた。

レースが残り1時間を切った時点で、トヨタ・TS050 HYBIRDの8号車をドライブしていたフェルナンド・アロンソはマイク・コンウェイがドライブする7号車に対し、約1分の差をつけていたが、残り1時間ほどで出されたセーフティカーにより、瞬く間にその差は僅か6秒まで縮められることとなった。

フェルナンド・アロンソとマイク・コンウェイは、残り25分で最後の給油のみのピットへ向かった。その後も2台は僅差で走行を続けたが、リスクを犯すことなく、トヨタは開幕戦とスパ6時間レースを1-2フィニッシュで飾った。

トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、レース前に最後のピットストップ後は2台のTS050 HYBIRDにレースを許可しないことで6名のドライバーと合意していたと述べた。

「最後のピットストップまでレースができることで合意していた。実際、2台は最後のピットストップで揃ってコースに復帰した」とパスカル・バセロンは Autosport にコメント。

「我々はドライバーに最終ラップで多くの緊張を生むことは望んでいないので、最後のピットストップまでしかレースができないと伝えていた」

マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのトヨタ・TS050 HYBIRD 8号車は、予選でトップタイムを記録していたものの、燃料流量計について予選前に申告していたものと異なるシリアルナンバーの部品が使用するというミスでペナルティを科せられ、1周遅れでピットレーンからスタートしたものの、最終的に7号車から1.444秒差でフィニッシュしている。

最後のピットストップでは、2台の差は約1分だったが、マイク・コンウェイの7号車はノーズセクションを交換したことで、フェルナンド・アロンソの8号車と比較して10秒長くかかった。

「ポジションを凍結する計画だったので、それによって何かが変わったわけではない」とパスカル・バセロンはコメント。

また、パスカル・バセロンは、スパ6時間レースでは7号車の方が8号車よりも速かったと認めた。

「ラップタイムでは0.1~2秒ほどではあるが、7号車の方がわずかに速かった」

ドライバーのマイク・コンウェイも「7号車の方が明らかに速かった」と述べ、最後のピットストップでノーズを交換したのは空力的な不一致があったためだと説明した。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)