トヨタ、ホームレースとなるWEC第6戦 富士6時間レースへ
10月11日(日)、富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦 富士6時間レースが行われる。
TOYOTA GAZOO Racingは、トヨタのホームコースでのレースに2台のTS040 HYBRIDで臨む。
霊峰・富士の麓に位置する富士スピードウェイでは、2012年からWEC富士6時間レースが開催されてるが、TOYOTA GAZOO Racingは、過去3年のレースをすべて勝利で飾ってきた。特に昨年は1-2フィニッシュを飾り、記念すべき世界耐久選手権王者への道を駆け上った。
昨年の富士6時間レースでは、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミが勝利を挙げ、ドライバーズ・タイトル獲得に向けての礎とした。今年はこの2人に2012年、13年の勝者である中嶋一貴が加わり、TS040 HYBRID #1号車を操る。
中嶋一貴と組んで富士6時間レースで過去2勝を挙げているアレックス・ブルツは、今年はステファン・サラザン、マイク・コンウェイと共にTS040 HYBRID #2号車を走らせる。コンウェイはTOYOTA GAZOO Racingの一員として初めての富士スピードウェイ出場となる。
富士スピードウェイは16のコーナー、1.475kmにも及ぶ長いメインストレートを備えた、1周4.563kmの国際サーキット。1965年に開場した当時、第1コーナーには巨大な30度バンクが待ち受けていたが、1974年にバンクは廃止されている。1976年に日本で初めてF1日本グランプリがこの富士スピードウェイで開催されたことは、日本のモータースポーツにおけるマイルストーンとなっている。2000年にトヨタ自動車が富士スピードウェイの経営に加わって以来、大幅な改修がなされ、2007年と08年の2年間、再びF1日本グランプリが開催されたことはまだ記憶に新しい。
F1グランプリでも有名になったこの富士スピードウェイfsが、実はスポーツカー(耐久)レースの長い歴史で彩られている。特にトヨタにとれば特別な場所ともいえる。1967年に初めて開催された富士1000kmレースでは、トヨタ2000GTが見事な優勝を飾っている。また、それ以後2年間にわたり、トヨタの象徴的なレースカー、TOYOTA7が勝利を挙げている。また、富士におけるスポーツカーレースは、1982年から7シーズンに渡ってWECのカレンダーに組み込まれ、そのうちの3年間はWSPC(World Sports Prototype Championship=世界スポーツプロトタイプ選手権)という名称で開催された。
今週末に開催される富士6時間レースは、10月9日(金)に行われる2回の公式練習に始まり、10日(土)には公式練習と公式予選が行われる。決勝レースは11日(日)午前11時にスタートする。
佐藤俊男 チーム代表
ホームレースとなる富士スピードウェイでのレースは、我々にとって毎シーズンもっとも大事な戦いのひとつです。 日本のファンの皆さんからはいつも熱い応援を頂き、温かく迎えて頂いていることに心から感謝致します。 これまでの3年間、富士では非常に良い成績を収めることが出来ておりますので、今年も出来る限りのプッシュをしていきます。 尚、我々のハイブリッドシステムを開発している東富士研究所が富士スピードウェイのすぐ近くにありますので、今週末は開発に携わった仲間たちにTS040 HYBRIDの戦う姿を見てもらえる貴重な機会になります。彼らのサポートとともに、多くのトヨタ自動車社員の方々やトヨタグループのパートナーの皆様にも、現地で応援頂ける事、大変ありがたく思っています。チーム一丸となって臨みます。
アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #1)
富士でのホームレースが楽しみです。ファンの皆さんと、応援に駆け付けてくれたトヨタ自動車の仲間達にも良いレースを見せたいと思います。我々は、富士では無敗という素晴らしい記録を持っています。またウィニングランを、というには厳しい挑戦だと思いますが、まだまだ分かりません。この季節の富士の天気は予想し辛く、ウェットコンディションになれば流れは我々に有利に向いてきます。あらゆるチャンスをものにするべく、全て出し切ります。
セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #1)
富士は我々のホームレースなので、いつも特別な思いがあります。3連覇という凄い記録がありますが、残念ながら今年は良い結果を残すのが少々厳しいことも分かっています。救われるとすれば富士の天候でしょう。我々のファンや大勢のトヨタ社員の前で走るのですから、とても気合が入ります。レースには前向きに立ち向かって行きますし、この週末は最高の結果を出せるよう全力を尽くします。
中嶋一貴 (TS040 HYBRID #1)
私にとって富士はWECシリーズの中でも大きな意味を持っています。耐久レースの長い歴史がある富士スピードウェイで、日本のファンの皆さんを前にLMP1で走るのは素晴らしいことです。富士は私の大好きなサーキットのひとつで良い思い出がたくさんあります。私自身のWEC初優勝が2012年の富士、というのもそのひとつです。このサーキットは良く知っており、普段は得意としています。今シーズンのスーパーフォーミュラでは、7月に表彰台にも上がっています。外食時には、チームメイトに代わって注文もしなければいけませんが、それも含め、チームメイトに日本を紹介するのも、また楽しみです。
アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #2)
富士はスポーツカーレースの長い歴史を持つ偉大なサーキットです。難しいコースで、正しいセットアップを見出すのは驚くほど大変です。非常に長いストレートと高速コーナー、そして後半のトリッキーなセクターと、バラエティに富んだレイアウトです。そのため、ドライバーにも、エンジニアにとっても正しいセッティングを見出すのは挑戦であり、公式練習セッションが重要です。富士は我々のホームレースであり、我々のファンとトヨタ関係者のためにも、良いレースを見せられることを楽しみにしています
ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #2)
富士はシーズンを通しても好きなサーキットのひとつです。昨年我々は非常に力強いレースを見せることが出来たので、今年も楽しみです。日本はファンが熱狂的で、特にトヨタのドライバーとしてレースを戦うことは素晴らしい体験です。パドックでは常に多くのサインを求められ、多くのファンが応援してくれていることを実感出来、とても嬉しいです。集まってくれた多くのファンが楽しめる、素晴らしいレースを見せられることを期待しています。
マイク・コンウェイ (TS040 HYBRID #2)
私にとって、トヨタドライバーとして初めての訪日となりますが、待ち切れません。2013年にはLMP2チームの一員として日本で戦っており、レースファンの熱心さは知っています。今回のレースへ向け、シミュレーターでの練習は積んで来ており、準備はできています。トヨタにとってのホームレースを経験することを楽しみにしています。ハイブリッドシステムが開発された東富士研究所を訪問出来るのも楽しみです。過去我々は富士で強さを示しているので、全力を尽くし、好結果を目指します。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
TOYOTA GAZOO Racingは、トヨタのホームコースでのレースに2台のTS040 HYBRIDで臨む。
霊峰・富士の麓に位置する富士スピードウェイでは、2012年からWEC富士6時間レースが開催されてるが、TOYOTA GAZOO Racingは、過去3年のレースをすべて勝利で飾ってきた。特に昨年は1-2フィニッシュを飾り、記念すべき世界耐久選手権王者への道を駆け上った。
昨年の富士6時間レースでは、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミが勝利を挙げ、ドライバーズ・タイトル獲得に向けての礎とした。今年はこの2人に2012年、13年の勝者である中嶋一貴が加わり、TS040 HYBRID #1号車を操る。
中嶋一貴と組んで富士6時間レースで過去2勝を挙げているアレックス・ブルツは、今年はステファン・サラザン、マイク・コンウェイと共にTS040 HYBRID #2号車を走らせる。コンウェイはTOYOTA GAZOO Racingの一員として初めての富士スピードウェイ出場となる。
富士スピードウェイは16のコーナー、1.475kmにも及ぶ長いメインストレートを備えた、1周4.563kmの国際サーキット。1965年に開場した当時、第1コーナーには巨大な30度バンクが待ち受けていたが、1974年にバンクは廃止されている。1976年に日本で初めてF1日本グランプリがこの富士スピードウェイで開催されたことは、日本のモータースポーツにおけるマイルストーンとなっている。2000年にトヨタ自動車が富士スピードウェイの経営に加わって以来、大幅な改修がなされ、2007年と08年の2年間、再びF1日本グランプリが開催されたことはまだ記憶に新しい。
F1グランプリでも有名になったこの富士スピードウェイfsが、実はスポーツカー(耐久)レースの長い歴史で彩られている。特にトヨタにとれば特別な場所ともいえる。1967年に初めて開催された富士1000kmレースでは、トヨタ2000GTが見事な優勝を飾っている。また、それ以後2年間にわたり、トヨタの象徴的なレースカー、TOYOTA7が勝利を挙げている。また、富士におけるスポーツカーレースは、1982年から7シーズンに渡ってWECのカレンダーに組み込まれ、そのうちの3年間はWSPC(World Sports Prototype Championship=世界スポーツプロトタイプ選手権)という名称で開催された。
今週末に開催される富士6時間レースは、10月9日(金)に行われる2回の公式練習に始まり、10日(土)には公式練習と公式予選が行われる。決勝レースは11日(日)午前11時にスタートする。
佐藤俊男 チーム代表
ホームレースとなる富士スピードウェイでのレースは、我々にとって毎シーズンもっとも大事な戦いのひとつです。 日本のファンの皆さんからはいつも熱い応援を頂き、温かく迎えて頂いていることに心から感謝致します。 これまでの3年間、富士では非常に良い成績を収めることが出来ておりますので、今年も出来る限りのプッシュをしていきます。 尚、我々のハイブリッドシステムを開発している東富士研究所が富士スピードウェイのすぐ近くにありますので、今週末は開発に携わった仲間たちにTS040 HYBRIDの戦う姿を見てもらえる貴重な機会になります。彼らのサポートとともに、多くのトヨタ自動車社員の方々やトヨタグループのパートナーの皆様にも、現地で応援頂ける事、大変ありがたく思っています。チーム一丸となって臨みます。
アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #1)
富士でのホームレースが楽しみです。ファンの皆さんと、応援に駆け付けてくれたトヨタ自動車の仲間達にも良いレースを見せたいと思います。我々は、富士では無敗という素晴らしい記録を持っています。またウィニングランを、というには厳しい挑戦だと思いますが、まだまだ分かりません。この季節の富士の天気は予想し辛く、ウェットコンディションになれば流れは我々に有利に向いてきます。あらゆるチャンスをものにするべく、全て出し切ります。
セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #1)
富士は我々のホームレースなので、いつも特別な思いがあります。3連覇という凄い記録がありますが、残念ながら今年は良い結果を残すのが少々厳しいことも分かっています。救われるとすれば富士の天候でしょう。我々のファンや大勢のトヨタ社員の前で走るのですから、とても気合が入ります。レースには前向きに立ち向かって行きますし、この週末は最高の結果を出せるよう全力を尽くします。
中嶋一貴 (TS040 HYBRID #1)
私にとって富士はWECシリーズの中でも大きな意味を持っています。耐久レースの長い歴史がある富士スピードウェイで、日本のファンの皆さんを前にLMP1で走るのは素晴らしいことです。富士は私の大好きなサーキットのひとつで良い思い出がたくさんあります。私自身のWEC初優勝が2012年の富士、というのもそのひとつです。このサーキットは良く知っており、普段は得意としています。今シーズンのスーパーフォーミュラでは、7月に表彰台にも上がっています。外食時には、チームメイトに代わって注文もしなければいけませんが、それも含め、チームメイトに日本を紹介するのも、また楽しみです。
アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #2)
富士はスポーツカーレースの長い歴史を持つ偉大なサーキットです。難しいコースで、正しいセットアップを見出すのは驚くほど大変です。非常に長いストレートと高速コーナー、そして後半のトリッキーなセクターと、バラエティに富んだレイアウトです。そのため、ドライバーにも、エンジニアにとっても正しいセッティングを見出すのは挑戦であり、公式練習セッションが重要です。富士は我々のホームレースであり、我々のファンとトヨタ関係者のためにも、良いレースを見せられることを楽しみにしています
ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #2)
富士はシーズンを通しても好きなサーキットのひとつです。昨年我々は非常に力強いレースを見せることが出来たので、今年も楽しみです。日本はファンが熱狂的で、特にトヨタのドライバーとしてレースを戦うことは素晴らしい体験です。パドックでは常に多くのサインを求められ、多くのファンが応援してくれていることを実感出来、とても嬉しいです。集まってくれた多くのファンが楽しめる、素晴らしいレースを見せられることを期待しています。
マイク・コンウェイ (TS040 HYBRID #2)
私にとって、トヨタドライバーとして初めての訪日となりますが、待ち切れません。2013年にはLMP2チームの一員として日本で戦っており、レースファンの熱心さは知っています。今回のレースへ向け、シミュレーターでの練習は積んで来ており、準備はできています。トヨタにとってのホームレースを経験することを楽しみにしています。ハイブリッドシステムが開発された東富士研究所を訪問出来るのも楽しみです。過去我々は富士で強さを示しているので、全力を尽くし、好結果を目指します。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)