トヨタ、レース序盤でクラッシュリタイア (WEC 第4戦)
トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDのサンパウロ6時間レースは、スタートから30分ほど経過したところでリタイアとなった。
スタートを担当したのはステファン・サラザン。彼は公式練習でレースセッティングによる走りが十分出来なかったが、スタートグリッドに着く前のウォームアップ走行で、TS030 HYBRIDの状態が素晴らしいことを確認してローリングスタートを切った。
スタート位置は3番手グリッド。スタート後もそのままの順位を保ち2台のアウディを追い上げつつあったが、26周目にクラッシュしてレースを終えた。
クラッシュは不可抗力の結果だった。サラザンが26周目の第2コーナーを過ぎて緩やかな左コーナーで#32 LMP2カーを抜きにかかった時、その車両が突然姿勢を崩し、#8 TS030 HYBRIDに接触、TS030 HYBRIDはコース外に押し出され、タイヤバリアにクラッシュした。サラザンに為す術は無かった。
ピットにとまるTS030 HYBRID サラザンはクラッシュしたTS030 HYBRIDから壊れたボディ部品を除去し、ピットまで戻る努力をしたが、ダメージが激し過ぎ、クラッシュの現場からTS030 HYBRIDを動かすことは出来なかった。
このクラッシュによる早期リタイアで、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミはレースを走ることなくサーキットを離れることになった。
トヨタ・レーシングは今回のクラッシュを乗り越え、次戦となる第5戦オースチン6時間レースにはサンパウロと同じハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込み、シーズン後半に向けてアウディに戦いを挑む。
TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
決勝レース:リタイア(25周)、最速ラップ:1分22秒545
ステファン・サラザン #8:
チームに対して残念な結果になって、本当に申し訳なく思っている。レースは順調に運んでおり、ごく当たり前の場所でLMP2カーに追い抜きをかけた。ところがその瞬間、LMP2のドライバーがコントロールを失い、TS030 HYBRIDにぶつかって来た。残念ながら為す術は無かった。何とかTS030 HYBRIDをピットに戻すべく、出来る限りの事をしたが、叶わなかった。最悪の結果となってしまった。今日のレースには期待していただけに、とても失望している。
木下美明 チーム代表:
レースは時として厳しいものだが、今日は特にそのことを強く感じた。この週末、車は順調に仕上がって来ていたので、アウディと良い戦いが出来ると大いに期待していた。それだけにレース序盤でのリタイアは残念だ。今回のクラッシュはレーシング・アクシデントで、ドライバーのサラザンには避ける術がなかったと思う。短時間でレースを終える事になり、応援してくれていた大勢のファンとサポートを頂いていた方々に本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。我々に出来ることは、これから先の戦いに全力を尽くすことだ。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
スタートを担当したのはステファン・サラザン。彼は公式練習でレースセッティングによる走りが十分出来なかったが、スタートグリッドに着く前のウォームアップ走行で、TS030 HYBRIDの状態が素晴らしいことを確認してローリングスタートを切った。
スタート位置は3番手グリッド。スタート後もそのままの順位を保ち2台のアウディを追い上げつつあったが、26周目にクラッシュしてレースを終えた。
クラッシュは不可抗力の結果だった。サラザンが26周目の第2コーナーを過ぎて緩やかな左コーナーで#32 LMP2カーを抜きにかかった時、その車両が突然姿勢を崩し、#8 TS030 HYBRIDに接触、TS030 HYBRIDはコース外に押し出され、タイヤバリアにクラッシュした。サラザンに為す術は無かった。
ピットにとまるTS030 HYBRID サラザンはクラッシュしたTS030 HYBRIDから壊れたボディ部品を除去し、ピットまで戻る努力をしたが、ダメージが激し過ぎ、クラッシュの現場からTS030 HYBRIDを動かすことは出来なかった。
このクラッシュによる早期リタイアで、アンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミはレースを走ることなくサーキットを離れることになった。
トヨタ・レーシングは今回のクラッシュを乗り越え、次戦となる第5戦オースチン6時間レースにはサンパウロと同じハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDを持ち込み、シーズン後半に向けてアウディに戦いを挑む。
TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
決勝レース:リタイア(25周)、最速ラップ:1分22秒545
ステファン・サラザン #8:
チームに対して残念な結果になって、本当に申し訳なく思っている。レースは順調に運んでおり、ごく当たり前の場所でLMP2カーに追い抜きをかけた。ところがその瞬間、LMP2のドライバーがコントロールを失い、TS030 HYBRIDにぶつかって来た。残念ながら為す術は無かった。何とかTS030 HYBRIDをピットに戻すべく、出来る限りの事をしたが、叶わなかった。最悪の結果となってしまった。今日のレースには期待していただけに、とても失望している。
木下美明 チーム代表:
レースは時として厳しいものだが、今日は特にそのことを強く感じた。この週末、車は順調に仕上がって来ていたので、アウディと良い戦いが出来ると大いに期待していた。それだけにレース序盤でのリタイアは残念だ。今回のクラッシュはレーシング・アクシデントで、ドライバーのサラザンには避ける術がなかったと思う。短時間でレースを終える事になり、応援してくれていた大勢のファンとサポートを頂いていた方々に本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。我々に出来ることは、これから先の戦いに全力を尽くすことだ。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)