トヨタ、WEC今季最終戦で2連勝を達成
トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは、世界耐久選手権(WEC)今季最終戦 上海6時間レースで勝利を挙げ、シーズンを終盤2連勝で締め括った。
ポールポジションからスタートしたアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのTS030 HYBRID #7は、2位以下に58秒570の差をつけトップでチェッカーを受けた。
今週末の勝利で、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、シリーズ全8戦中、6戦のみの参戦にもかかわらず、世界選手権ドライバーズポイントで3位となった。
TS030 HYBRIDと画期的なトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)は、印象深いデビューシーズンを6戦中3回の勝利で飾り、3回のポールポジションと4回の最速ラップを記録するなど、圧倒的なパフォーマンスを発揮した。
THS-Rのスーパーキャパシタによるエネルギー蓄積システムは、上海サーキットに於いても、4ヶ所のハイブリッド回生区間で300馬力のパワーブーストを発生し、加速へと貢献した。
トヨタチームにとって、FIA世界選手権2戦連続優勝は、1994年のWRC(世界ラリー選手権)以来となる。
決勝の朝を迎えた上海サーキットは、濃い霞のために救急ヘリコプターが飛ぶことが出来ず、朝のウォームアップ走行は中止。そのため、決勝レースはこの日初めての走行となるローリングスタートから始まることになった。
スタートではニコラス・ラピエールがステアリングを握り、第1コーナーでトップを守ると、たちまちリードを広げた。
2スティントを走り切ったニコラス・ラピエールは2位に約30秒のリードを保ってアレックス・ブルツに交替した。チームはピットストップの度にタイヤ交換を行い、レースが半分を消化した時点では、アレックス・ブルツとTS030 HYBRIDは、完全にレースをコントロールしていた。
その後2人のドライバーは2スティント毎に交替。最後はアレックス・ブルツがステアリングを握ってトヨタ・レーシングのWEC初シーズン最後のレースを優勝で締め括った。
表彰式では、現在トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社の社長で、TMGの元会長である山科忠がチームを代表して二人のドライバーと共に表彰台の中央に立った。
アレックス・ブルツ:
素晴らしいレースだった。100%完璧な週末で、金曜日からやって来たことが全て正しく働いた。テレビを見ていた人には楽なレースに見えたかもしれないが、ニコラス・ラピエールも私も全力を出し切った。簡単なレースなど無いが、今日のレースはトヨタのために勝利し、チームのメンバー全てに冬に向けてやる気を出して欲しいと願って頑張った。とにかく今日は最高だった。中嶋一貴も、ここにいて欲しかった。今年を振り返ってみると、素晴らしいシーズンだったと言える。シーズン序盤は意気込みやパフォーマンスにも波があったが、日々ステップアップして行った。そのおかげでシーズンを勝利で終えることが出来た。
ニコラス・ラピエール:
素晴らしい週末だった。最初の公式練習から最後まで我々は最速だった。TS030 HYBRID #7は絶好調でレース中プッシュし続けることが出来た。トヨタ・レーシングの全員が素晴らしい仕事をした。チームの一員として、アレックス・ブルツや中嶋一貴と一緒に仕事が出来たことが嬉しかった。最初はTS030 HYBRIDやエンジン、ハイブリッドシステムだけでなく、チームでさえも真新しかったが、シーズンが進むにつれて進化した。もちろん大変な仕事だったが、チームの努力の賜で、そのおかげで最高のシーズン終盤を迎えることが出来た。我々のペースは来年に向けてやる気を起こさせるに十分だったが、これからの冬の間も、アウディの反撃に備えて手を休めるわけにはいかない。
パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
今日はチーム全体のパフォーマンスが最高に発揮出来た。戦略も、ピットストップも、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライブも最高だった。シーズンを終えるにあたって、このプロジェクトに携わった全員に感謝したい。デビューシーズンに3回のポールポジションを獲得し、3勝を挙げられたことは十分に満足出来る結果だ。アウディと接近戦を戦えたことは素晴らしい経験だった。アウディのアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、マルセル・ファスラーのドライバーズタイトル獲得にはおめでとうと言いたい。アウディは素晴らしい競争相手であり、来年もまた真正面から勝負を挑みたい。最後に、LMP1プライベートチームのタイトルの獲得とプチ・ル・マンの勝利を挙げたレベリオンチームにもおめでとうと言いたい。我々TMGは彼らにエンジンを供給出来たことを誇りに思う。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
ポールポジションからスタートしたアレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのTS030 HYBRID #7は、2位以下に58秒570の差をつけトップでチェッカーを受けた。
今週末の勝利で、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、シリーズ全8戦中、6戦のみの参戦にもかかわらず、世界選手権ドライバーズポイントで3位となった。
TS030 HYBRIDと画期的なトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)は、印象深いデビューシーズンを6戦中3回の勝利で飾り、3回のポールポジションと4回の最速ラップを記録するなど、圧倒的なパフォーマンスを発揮した。
THS-Rのスーパーキャパシタによるエネルギー蓄積システムは、上海サーキットに於いても、4ヶ所のハイブリッド回生区間で300馬力のパワーブーストを発生し、加速へと貢献した。
トヨタチームにとって、FIA世界選手権2戦連続優勝は、1994年のWRC(世界ラリー選手権)以来となる。
決勝の朝を迎えた上海サーキットは、濃い霞のために救急ヘリコプターが飛ぶことが出来ず、朝のウォームアップ走行は中止。そのため、決勝レースはこの日初めての走行となるローリングスタートから始まることになった。
スタートではニコラス・ラピエールがステアリングを握り、第1コーナーでトップを守ると、たちまちリードを広げた。
2スティントを走り切ったニコラス・ラピエールは2位に約30秒のリードを保ってアレックス・ブルツに交替した。チームはピットストップの度にタイヤ交換を行い、レースが半分を消化した時点では、アレックス・ブルツとTS030 HYBRIDは、完全にレースをコントロールしていた。
その後2人のドライバーは2スティント毎に交替。最後はアレックス・ブルツがステアリングを握ってトヨタ・レーシングのWEC初シーズン最後のレースを優勝で締め括った。
表彰式では、現在トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社の社長で、TMGの元会長である山科忠がチームを代表して二人のドライバーと共に表彰台の中央に立った。
アレックス・ブルツ:
素晴らしいレースだった。100%完璧な週末で、金曜日からやって来たことが全て正しく働いた。テレビを見ていた人には楽なレースに見えたかもしれないが、ニコラス・ラピエールも私も全力を出し切った。簡単なレースなど無いが、今日のレースはトヨタのために勝利し、チームのメンバー全てに冬に向けてやる気を出して欲しいと願って頑張った。とにかく今日は最高だった。中嶋一貴も、ここにいて欲しかった。今年を振り返ってみると、素晴らしいシーズンだったと言える。シーズン序盤は意気込みやパフォーマンスにも波があったが、日々ステップアップして行った。そのおかげでシーズンを勝利で終えることが出来た。
ニコラス・ラピエール:
素晴らしい週末だった。最初の公式練習から最後まで我々は最速だった。TS030 HYBRID #7は絶好調でレース中プッシュし続けることが出来た。トヨタ・レーシングの全員が素晴らしい仕事をした。チームの一員として、アレックス・ブルツや中嶋一貴と一緒に仕事が出来たことが嬉しかった。最初はTS030 HYBRIDやエンジン、ハイブリッドシステムだけでなく、チームでさえも真新しかったが、シーズンが進むにつれて進化した。もちろん大変な仕事だったが、チームの努力の賜で、そのおかげで最高のシーズン終盤を迎えることが出来た。我々のペースは来年に向けてやる気を起こさせるに十分だったが、これからの冬の間も、アウディの反撃に備えて手を休めるわけにはいかない。
パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
今日はチーム全体のパフォーマンスが最高に発揮出来た。戦略も、ピットストップも、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールのドライブも最高だった。シーズンを終えるにあたって、このプロジェクトに携わった全員に感謝したい。デビューシーズンに3回のポールポジションを獲得し、3勝を挙げられたことは十分に満足出来る結果だ。アウディと接近戦を戦えたことは素晴らしい経験だった。アウディのアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエ、マルセル・ファスラーのドライバーズタイトル獲得にはおめでとうと言いたい。アウディは素晴らしい競争相手であり、来年もまた真正面から勝負を挑みたい。最後に、LMP1プライベートチームのタイトルの獲得とプチ・ル・マンの勝利を挙げたレベリオンチームにもおめでとうと言いたい。我々TMGは彼らにエンジンを供給出来たことを誇りに思う。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)