トヨタ、予選3番手と5番手グリッドからル・マン24時間レース決勝へ
トヨタは、ル・マン24時間レースの決勝レースを3番グリッドと5番グリッドからスタートすることとなった。
6月14日(木)、ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する、予選2回目、3回目がフランスのサルト・サーキットで行われた。
ル・マンウィーク初走行となった13日(水)同様、雨に見舞われることもなく、過ごしやすい気候の下で、午後7時から2時間ずつ1時間のインターバルを挟んで、2回のタイムアタックを展開した。
ドライバーの全力アタックに、セッティングの改良と路面コンディションの向上も加わり、前日の予選1回目に比べ、ラップタイムは著しく向上した。
TS030 HYBRIDの2台は共にセッションの間に、些細な電気系のトラブルを修復する必要があったものの、チームは迅速な対応で復旧し、最終予選セッションはフルに周回を重ねることとなった。
最終予選セッションでは中盤に赤旗中断があったが、まもなくセッションは再開され、予定通りに午前零時にチェッカーフラッグ。セッションの最後には、中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンが予選最後のタイムアタック。果敢な走りで自己ベストタイムを更新した。
記念すべき第80回ル・マン24時間レース決勝のスターティンググリッドは、3回にわたる予選セッションのベストタイムで決定。トヨタ・レーシングと TS030 HYBRIDは、#8のアンソニー・デビッドソンが3分24秒842(トップと1.055秒差)をマークし、3番手グリッド。#7の中嶋一貴はベストタイム3分25秒488をマークし、5番手グリッドからデビューレースとなるル・マン24時間レースに挑むこととなった。
決勝レースは、16日(土)午後3時(日本時間午後10時)、トヨタ・ハイブリッドの先駆者であり、初代プリウスの開発責任者であったトヨタ自動車の内山田竹志副社長が振り下ろすスタートフラッグにより、24時間の長い戦いがスタートする。
木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
「ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)と東富士のモータースポーツ部、双方によるチームを誇りに思う。ここに至るにはチーム全員が懸命な努力を重ねてきており、時にそれは挑戦でもあったが、その努力は確かに報われた。2台がトップ5に入ることができたことは、チームにとって初めてのレースで、わずか3日間しかル・マンのコースを走行していないことを考えれば、素晴らしい結果だ。決勝レースはタフでエキサイティングな挑戦になることが予想されるが、非常に楽しみだ。激しい争いでポールポジションを勝ち取ったアウディチームには祝福を送ると共に、彼らに勝ることがどれだけ困難かを実感させられた」
■カー#8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
予選2回目:4番手(3分26秒151)23周
予選3回目:2番手(3分24秒842)28周
グリッド:3番手
アンソニー・デビッドソン
「予選セッションでは、TS030 HYBRIDの性能のほぼ全てを引き出せたと思う。良いラップタイムをマークすることが出来、得られた結果には満足している。私はまだTS030 HYBRIDに乗り始めて間もなく、日々速くドライブ出来るようになっている。TS030HYBRIDはバランスも良く、非常に快適だった。決勝レースでどこまでやれるのかを、本当に楽しみにしており、我々の車両の信頼性が高いことを望んでいる。我々がポールポジションに迫るパフォーマンスを示せたことに驚いている人もいると思うが、実際のところ、決勝レースでは予選よりも強さを見せられると思う。ル・マンは非常にタフなレースだが、トラブルに見舞われることなく、全てが上手く行けば、表彰台には上れるはずだ」
■カー#7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
予選2回目:6番手(3分26秒502)21周
予選3回目:4番手(3分25秒488)28周
グリッド:5番手
中嶋一貴
「ニュータイヤでのタイムアタックを任されるという、自分にとって素晴らしい経験をさせてもらった。感触も良く、楽しむことができた。コース上には、行く手を阻む先行車の存在はあったが、セッションの終盤は多くの車両がピットへと向かい、コース上の車両が少なくなることは分かっていた。我々の戦略は的中し、最後のセクターで1台に引っかかっただけで、それほど大きなタイムロスにはならなかった。我々に とってはデビューレースである今回、アンソニー・デビッドソンがトップ3に入り、2台揃ってトップ5に入れたことは本当に素晴らしい。我々は決勝でも良いレースが戦えると思うし、ノートラブルでフィニッシュ出来ることを望んでいる。ここに至るまでの様々な困難を克服してきたチームには本当に感謝したい。予選セッションの間には若干のトラブルもあったが、コースに戻り、アウディと全力で戦えるようにしてくれた。この結果はチームの大きな努力の賜物だ」
カテゴリー: F1 / トヨタ / ル・マン24時間レース
6月14日(木)、ル・マン24時間レースのスターティンググリッドを決定する、予選2回目、3回目がフランスのサルト・サーキットで行われた。
ル・マンウィーク初走行となった13日(水)同様、雨に見舞われることもなく、過ごしやすい気候の下で、午後7時から2時間ずつ1時間のインターバルを挟んで、2回のタイムアタックを展開した。
ドライバーの全力アタックに、セッティングの改良と路面コンディションの向上も加わり、前日の予選1回目に比べ、ラップタイムは著しく向上した。
TS030 HYBRIDの2台は共にセッションの間に、些細な電気系のトラブルを修復する必要があったものの、チームは迅速な対応で復旧し、最終予選セッションはフルに周回を重ねることとなった。
最終予選セッションでは中盤に赤旗中断があったが、まもなくセッションは再開され、予定通りに午前零時にチェッカーフラッグ。セッションの最後には、中嶋一貴とアンソニー・デビッドソンが予選最後のタイムアタック。果敢な走りで自己ベストタイムを更新した。
記念すべき第80回ル・マン24時間レース決勝のスターティンググリッドは、3回にわたる予選セッションのベストタイムで決定。トヨタ・レーシングと TS030 HYBRIDは、#8のアンソニー・デビッドソンが3分24秒842(トップと1.055秒差)をマークし、3番手グリッド。#7の中嶋一貴はベストタイム3分25秒488をマークし、5番手グリッドからデビューレースとなるル・マン24時間レースに挑むこととなった。
決勝レースは、16日(土)午後3時(日本時間午後10時)、トヨタ・ハイブリッドの先駆者であり、初代プリウスの開発責任者であったトヨタ自動車の内山田竹志副社長が振り下ろすスタートフラッグにより、24時間の長い戦いがスタートする。
木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
「ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)と東富士のモータースポーツ部、双方によるチームを誇りに思う。ここに至るにはチーム全員が懸命な努力を重ねてきており、時にそれは挑戦でもあったが、その努力は確かに報われた。2台がトップ5に入ることができたことは、チームにとって初めてのレースで、わずか3日間しかル・マンのコースを走行していないことを考えれば、素晴らしい結果だ。決勝レースはタフでエキサイティングな挑戦になることが予想されるが、非常に楽しみだ。激しい争いでポールポジションを勝ち取ったアウディチームには祝福を送ると共に、彼らに勝ることがどれだけ困難かを実感させられた」
■カー#8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
予選2回目:4番手(3分26秒151)23周
予選3回目:2番手(3分24秒842)28周
グリッド:3番手
アンソニー・デビッドソン
「予選セッションでは、TS030 HYBRIDの性能のほぼ全てを引き出せたと思う。良いラップタイムをマークすることが出来、得られた結果には満足している。私はまだTS030 HYBRIDに乗り始めて間もなく、日々速くドライブ出来るようになっている。TS030HYBRIDはバランスも良く、非常に快適だった。決勝レースでどこまでやれるのかを、本当に楽しみにしており、我々の車両の信頼性が高いことを望んでいる。我々がポールポジションに迫るパフォーマンスを示せたことに驚いている人もいると思うが、実際のところ、決勝レースでは予選よりも強さを見せられると思う。ル・マンは非常にタフなレースだが、トラブルに見舞われることなく、全てが上手く行けば、表彰台には上れるはずだ」
■カー#7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
予選2回目:6番手(3分26秒502)21周
予選3回目:4番手(3分25秒488)28周
グリッド:5番手
中嶋一貴
「ニュータイヤでのタイムアタックを任されるという、自分にとって素晴らしい経験をさせてもらった。感触も良く、楽しむことができた。コース上には、行く手を阻む先行車の存在はあったが、セッションの終盤は多くの車両がピットへと向かい、コース上の車両が少なくなることは分かっていた。我々の戦略は的中し、最後のセクターで1台に引っかかっただけで、それほど大きなタイムロスにはならなかった。我々に とってはデビューレースである今回、アンソニー・デビッドソンがトップ3に入り、2台揃ってトップ5に入れたことは本当に素晴らしい。我々は決勝でも良いレースが戦えると思うし、ノートラブルでフィニッシュ出来ることを望んでいる。ここに至るまでの様々な困難を克服してきたチームには本当に感謝したい。予選セッションの間には若干のトラブルもあったが、コースに戻り、アウディと全力で戦えるようにしてくれた。この結果はチームの大きな努力の賜物だ」
カテゴリー: F1 / トヨタ / ル・マン24時間レース