ルマン24 2016
長い夜の戦いを終え、レースも3分の2を消化。TOYOTA GAZOO Racingの2台は僅差で続く三つ巴の首位争いを展開。#5号車が1位、#6号車が2位で終盤戦7時間を迎えた。

TS050 HYBRIDは、燃費の良さを活かし、ポルシェ#2号車より1周多い1スティント14周をこなすことで、ピットインの回数を節減し、僅差ながらもレースをリードしている。

50台以上の車両が走り続けている厳しい夜間走行では、コース上での混雑とそれに伴うアクシデントも多く発生した。TOYOTA GAZOO Racingも例外ではなく、小林可夢偉がドライブしていた#6号車もGTクラスの車両との接触によりボディ左側に軽いダメージを負い、ピットでの修復に30秒を要した。

しかし、#6号車は首位を譲ることなくレースをリード、中嶋一貴の#5号車も追い上げを見せ、#6号車との差を詰めて行った。

残り7時間に入ろうかというタイミングで、LMP2車両のクラッシュによりセーフティカーが導入。このチャンスにTOYOTA GAZOO Racingの2台は同時にピットインし、ドライバーを交代。ピットアウト後、セバスチャン・ブエミの#5号車が首位、マイク・コンウェイの#6号車が2位となり、3位のポルシェ#2号車までは数秒差という、激しい首位攻防戦を続けて終盤戦に突入している。

アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車):
我々は夜の間、リスクを押さえながらもコンスタントなラップタイムで周回を続けて来ました。ゴールまではまだまだ先。ま我々は勝利を争える位置に付けており、今のところ大きな問題は無く、最後までプッシュし続けます。

小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車):
夜間のスティントは非常に難しいものでした。コース上の混雑も激しく、GTクラスの車両と軽く接触してしまいました。その修復のために若干時間をロスしてしまったのは残念ですが、TS050 HYBRIDのバランスは変わらず良好です。まだレースは3分の1残っており、残りの時間も全力を尽くして戦い続けます。

TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
11時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 3位 170周
12時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 3位 187周
13時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 3位 204周
14時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 2位 220周
15時間経過時点(中嶋一貴): 3位 237周
16時間経過時点(中嶋一貴): 2位 254周
17時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 1位 267周

TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
11時間経過時点(マイク・コンウェイ): 1位 170周
12時間経過時点(小林可夢偉): 1位 187周
13時間経過時点(小林可夢偉): 1位 204周
14時間経過時点(小林可夢偉): 1位 220周
15時間経過時点(ステファン・サラザン): 1位 237周
16時間経過時点(ステファン・サラザン): 1位 254周
17時間経過時点(マイク・コンウェイ): 2位 267周

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カテゴリー: F1 / トヨタ / ル・マン24時間レース / WEC (FIA世界耐久選手権)