TOYOTA
トヨタは21日、バルセロナで今週3日目となるテストを行った。

F1バルセロナ合同テスト最終日は、昨日までの2日間とは変わって、太陽が姿を現し、参加した6チームを安心させた。その中でパナソニック・トヨタ・レーシングは回復したコンディションを利用して全てのプログラムを遂行した。ティモ・グロックは、新しい空力のパッケージに関する作業に一日を費やし、100周以上を走破した。また、サードドライバー小林可夢偉は、もう一台の“TF108”を担当し、エンジンと冷却系、そしてセットアップの作業を行った。

チームは、来週も同サーキットで冬季オフシーズン最後となる3日間のテストを行い、3月16日(日)に行われる2008年シーズンの開幕戦オーストラリアGPのために準備の最終段階を迎える。

ティモ・グロック : TF108/04
ベストラップ:1分22秒901 順位:10位
周回数:109周 走行距離:507.4km
「今日は空力に関する多くの作業をこなし、チームがファクトリーに戻ってから役立つ良いデータを収集出来た。何度かの赤旗中断に見舞われたが、最終的に“TF108”の走りは満足行くものとなった。全体的に有意義な2日間となったが、まだロングランでのバランスにおいてやらなくてはならないことがある。来週のテストまでドライコンディションが続けば、皆開幕戦の前に安定したコンディションにおける更なる情報を得ることになるだろう」

小林可夢偉 : TF108/01
ベストラップ:1分24秒132 順位:12位
周回数:56周 走行距離:260.7km
「最初はまだ路面が部分的に濡れており、我々に与えられた走行距離を有効に活用すべく、路面が乾くのを待つことにしたので、私は今日も静かな午前中を過ごすことになった。午後は、一転して忙しい時間を過ごすこととなり、エンジンや冷却系を含む、様々なシステムのセットアップ作業を行った。我々は成功裏にプログラムを完了し、来週ここバルセロナで行われる冬季オフシーズン最後のテストへ向けて、有用なデータが得られた」

ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「やっとドライコンディションで走ることが出来、最後には新しい空力パッケージに関する有意義な作業を始められた。とはいえ多くの赤旗中断に阻まれ、困難な一日でもあった。しかし、ティモ・グロックの“TF108で、今週のテスト初日に始めていた作業のプログラムを遂行することが出来た。小林可夢偉も彼のプログラムをこなし、有用なデータを収集してくれた。これからファクトリーに戻り、得られたデータを解析し、来週のテストへと方向性を決定しなくてはならない。2台共に新しい空力パッケージを投入することで、更に早い進化を遂げられるはずだ。しかし、天候については晴れと雨の両方が予想されており、まだどうなるか分からない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / トヨタ