木下美明
ル・マン24時間レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)は、木下美明前トヨタ・レーシングチーム代表に「スピリット・オブ・ル・マントロフィー」を授与し、「耐久レース・エリート」の名簿(*注)にその名を加えることを発表した。

木下美明前チーム代表のル・マンとの付き合いは、TS010の担当エンジニアであった1990年代にまで遡る。

また最近では、2012年にトヨタがル・マン復帰を果たしたことをきっかけとして日本の自動車メーカーのWEC参戦復帰が始まりまったが、トヨタのチーム代表として尽力し、2014年にマニュファクチャラー、ドライバー両WEC年間チャンピオンを獲得するまでに至った。

トヨタモータースポーツへの多大なる貢献と、ル・マンスピリットトロフィー受賞を称えつつ、今後は佐藤俊男(現TMG社長)が、チーム代表の任を引き継いでいく。

佐藤俊男 (チーム代表)
今日こうして我々は、第83回ル・マン24時間レースの準備を進めていますが、木下さんの努力無しに、ここにはいなかったろうと思います。彼の耐久レースに対する情熱、特にル・マンに対する想いには、常々感銘を受けていました。今回の栄誉は、まさにそれにふさわしいもので、このような栄誉を木下さんにくださったACOに感謝します。チームの誰もが、彼を心から祝福し、レースウィークにここル・マンでまた会えることを楽しみにしています。

(*注) この名簿には、ヴォルフガング・ウルリッヒ博士(アウディチーム代表)や、フランスを代表するスポーツカーレースドライバーであるジェラルド・ラルース氏、アンリ・ペスカロロ氏も含まれている。ル・マン24時間レースの精神の象徴となる参戦者に与えられるもので、2001年から続いている。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / ル・マン24時間レース