トヨタ:バレンシアテスト(1月24日)
パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペインのバレンシアで行われた2008年シーズン2回目のF1合同テストを終了した。

今回のテストでは、ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックが3日間に渡ってステアリングを握り、セットアップ評価に焦点を当てたテストを行って来たが、加えて、ティモ・グロックが空力及びメカニカルなセットアップ、ヤルノ・トゥルーリは様々な空力設定を含めたプログラムをこなした。

F1バレンシア合同テスト3日目も好天に恵まれたが、ティモ・グロックは午前中、電子系の修復のために作業開始を待たされることとなってしまった。しかし、ヤルノ・トゥルーリは、忙しいセッションのスタートを切り、様々なセットアップオプションのテストを行った。ティモ・グロックは昼頃にはコースに戻り、貴重な情報の収集を続けたヤルノ・トゥルーリと共に、失った時間を取り戻すかのように、忙しい周回をこなした。ティモ・グロックの午前中の遅れがあったにもかかわらず、“TF108”は高い信頼性を見せ、3日間で合計500周以上を走破。

テストチームは、より暖かいバーレーンで2月4日より、6日間に渡って予定されているテストへと向かう。

ヤルノ・トゥルーリ : TF108/01
 ベストラップ:1分12秒350 順位:7位
 周回数:96周 走行距離:384km
「今日も新型“TF108”の空力に関する作業を行い、多くの異なる項目についてのプログラムをこなしながらの走行となった。忙しいテストであったが、多くの作業をこなし、“TF108”を改善するために助けとなるであろうデータを収集出来た。セットアップ作業を継続するためにバーレーンに行くのを楽しみにしている」

ティモ・グロック : TF108/02
 ベストラップ:1分12秒705 順位:10位
 周回数:82周 走行距離:328km
「午前中、些細なトラブルで若干時間を失ったのは残念だったが、チームは迅速に対応してくれた。午後にもプログラムをこなすだけの十分な時間が残っており、バランスの改善に関する作業を行った。全体的に見て今回のテストは順調であり、勇気付けられる結果となった。ヤルノ・トゥルーリと私はセットアップ作業に集中し、多くの走行をこなしたことで、チームは役立つ様々な情報を得ることが出来た。我々は正しい方向に進んでおり、私はこれまでの作業に満足している」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「我々にとって、非常に有意義で前向きなテストであった。ティモ・グロックは今日の午前中こそ若干時間をロスしたが、3日間に渡って“TF108”は非常に信頼性が高く、多くのセットアップ作業を完了することが出来た。このことは、新型“TF108”を更に深く理解するための助けとなった。“TF108”がセットアップの変更を行ったときにどのように反応するのかを知る上で、可能な限り多くの周回を走破し、データを得られたということは重要であり、その点での進歩には非常に満足している。我々はこれからケルンへと戻り、これまでのテストで得られたデータを基に作業を続行し、次回バーレーンでのテストで更なるセットアップ作業を行う」

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カテゴリー: F1 / トヨタ