トロ・ロッソ
トロ・ロッソは、2010年から独自にマシンを設計する必要があるが、チーム代表のフランツ・トストは、難しい過渡期であると認めながらも、トロ・ロッソが後退することはないと考えている。

トロ・ロッソはこれまでレッドブル・レーシングと同じ、レッドブル・テクノロジーが供給するデザインを使ってきた。しかし、いくつかのチームは、それがカスタマーマシンであるためレギュレーションの精神に反するとして疑問視。

FIAは、トロ・ロッソがデザイン施設を整えるために2009年末まで時間を与えたが、2010年からは独自のコンストラクターになる必要がある。

「我々は自分たちでマシンを設計しなければならないし、同様に製造しなければならない。まだインフラを改善する必要がある。それには時間がかかるだろう」とフランツ・トストは語る。

「まだ様子をみなければならない。唯一期待できるのは、デザイナーの経験が十分で、彼らに優れた仕事をしてもらうことだ」

「トップチームでも、素晴らしくないマシンを持ち込むことがある。我々は小規模なチームなりに良い仕事をして、開幕から良いポジションを達成できるマシンをレーストラックに持ち込めることを期待している」

フランツ・トストは、トロ・ロッソはこれまでデザイン能力をいくつか保持していたため、ゼロからリソースを確立させる必要はなかったと指摘する。

「幸いにも、我々は常に何人かのデザイナーを雇っていたので、ゼロからスタートする必要はなかった」

「しかし、適切な技術を持った人間を連れてきて、一緒にうまく働くことは簡単なことではない。我々は冬の間にすべてがどうなるか見てみなければならない。これまで見る限り、彼らは素晴らしい仕事をしていると思う。しかし、クルマがトラックに出て行って、ラップタイムを知るまでわからない」

フランツ・トストは、来年のレギュレーション変更により、新しいデザインへの移行はかなり制限されるが、レッドブルの派生マシンであるSTR4からいくつかのパーツを持ち越すことできると考えている。

「ご存じのとおり、来年のレギュレーションではレース中の給油が禁止されるので、完全な新車を設計せざるを得ない」

「燃料タンクはずっと大きくなるし、マシンのデザイン哲学を完全に変化させなければならない。新たなホイールベース、異なる重量配分、その全てが影響するし、完全な新車を設計しなければならない」

「財政的な観点から言えば、いくつかの持ち越せるパーツを見つけられれば素晴らしいだろうし、パフォーマンス的にも2009年マシンはかなり速そうだ。残念ながら、今わかっていることは、あまり持ち越せるパーツはないということだ」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ