F1 トロロッソ・ホンダ ベルギーGP
トロロッソ・ホンダは、F1ベルギーGPの金曜フリー走行で、ピエール・ガスリーが15番手、ブレンドン・ハートレーが17番手だった。

サマーブレイクを終え、シーズン後半の初戦となる第13戦ベルギーGPが、スパ・フランコルシャンで幕を開けた。スパ・フランコルシャンは年間カレンダーで最長となる1周7.004kmというコースレイアウトと「オー・ルージュ」と呼ばれる急激な登りコーナーに代表される高速セクションが特徴のサーキット。

暖かい日差しに恵まれた前日の準備日から一転、気温が上がらないコンディションの中で、P1とP2が行われた。

午前11時、ときおり晴れ間がのぞくものの、気温15℃で迎えたP1で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーは、ともにソフトタイヤで走行をスタートした。2セット目もソフトタイヤでマシンのセッティングを進め、プラクティスでのプログラムを順調に消化。ガスリーは25周を周回し1分46秒300のタイムで11番手、ハートレーは23周を周回し1分46秒932で15番手につける。

午後3時からのP2も気温17℃、路面温度は27℃と低い温度のコンディションでセッションがスタート。ガスリーはソフトタイヤで、ハートレーはミディアムタイヤで走行を開始した。その後、2台はウルトラソフトタイヤに替えてコースインし、アタックシミュレーションを実施。長いコース、ところどころトラフィックの影響もあって、なかなか1周をうまくまとめきることが難しい状況だったが、ガスリーは1分46秒080、ハートレーは1分46秒337とP1のベストタイムを更新。セッション後半には、ガスリーがソフトタイヤ、ハートレーがスーパーソフトタイヤでロングラン走行を行った。セッション終盤にはハートレーがミディアムタイヤに履き替えての走行も行い、各タイヤでのプログラムを予定通りこなして終了した。プラクティス中のタイム差は僅差となっており、ガスリーが15番手、ハートレーは17番手に終わっている。

ベルギーGPの2日目は25日(土)、正午(日本時間午後7時)よりプラクティス3、午後3時(日本時間午後10時)より予選が行われる。

ピエール・ガスリー (15番手)
「今日は総じて大きなトラブルもなく、穏やかな一日だったと思います。このサーキットの特性が僕たちのマシンの方向性とうまくマッチしないため、困難な週末になると覚悟していましたが、このレースウイークに向けてベストを尽くして準備してきました。今日のセッションでのマシンの調子はよかったのですが、ほかの競合チームはさらに速いタイムで走行していたので、まだ改善するべき点があると感じています。できれば明日雨が降って、予選、レースがさらにおもしろくなることを期待しています!」

ブレンドン・ハートレー (17番手)
「F1の夏休み明けの第1戦をスパで戦うことができるこの週末を、とても楽しみにしていました。オー・ルージュを1周目、2周目と続けて全開で走れたときは一気に目が覚めたような感覚でした。今日はマシントラブルもなく過ごせた一日になりました。解析するべきデータはまだたくさんありますが、残念ながら僕らのチームの2台ともがペースをつかめきれていない気がします。相変わらずトップ10までのタイムは僅差なので、今晩やるべきことに集中して十分に準備したいと思います」

ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
「2週間の夏休みを経て、シーズン後半戦の幕開けを迎えるのにスパ以上に最適な場所はありません。このコースはコンディションの変化が予想不可能で、いつもおもしろいレース展開を見せてくれます。今日は雨の予報がされていましたが降ることはなく、穏便に2回のセッションを走ることができました。ハンガリーではいいテストができ、そのテストをふまえて違うコースで試してみたかったいくつかのセットアップのアイディアを持ち込みました。まず、P1は2台のマシンそれぞれで違ったテスト項目を試すことを主に行いました。ブレンドンが空力性能のテストをし、一方でピエールはメカニカルなテストを行いました。このサーキットの特性が我々のマシンに合わないのではないかと懸念していましたが、このセッションを通して得た結果は期待していたものとなり、十分に戦えると感じています。セッション中はデータを解析しながら、それぞれのマシンに最適なセットアップを適応することができました。P2は通常のセッションと同じく、ショートランのあとにロングランでテストしました。ミディアムタイヤを温度の低いコンディションで温めるのが難しく感じましたが、スーパーソフトタイヤでのマシンのバランスにはドライバーたちは満足していたようです。ラップタイムには満足していませんが、P2で競合チームのタイムが落ちていたので、その原因を今夜解明し、明日に活かせるように努めたいと思います」

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日は雨の予報もありましたが、結果的には終日ドライでの走行となり、車体、PUともにトラブルフリーで予定通りにプログラムを終えています。PUとしては主にエネルギーマネジメントの最適化にフォーカスしてセッションを進めました。明日はまた雨の予報が出ていますが、急なコンディションの変化などに対応しながら予選に臨めればと思います」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ