F1 ベルギーGP
2018年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーGPのフリー走行1回目が8月24日(金)にスパ・フランコルシャンで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップタイムを記録。2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが11番手タイム、ブレンドン・ハートレーが15番手タイムで1回目のセッションを終えた。

4週間のサマーブレイクを終え、F1はシーズン後半に突入。舞台は、伝統的なサーキットであるスパ・フランコルシャン。シーズンで最長となる7kmを超える全長、高速コーナーやオー・ルージュに代表される高速のコンプレッションが存在するスパ・フランコルシャンは、エンジンパワーと空力の効率性が試されるサーキットだ。また、“スパウェザー”と呼ばれる予測不能な天候もしばしばレースにスパイスを加える。

夏休み中は数日間で様々なニュースがあった。ダニエル・リカルドの2019年のルノー移籍を皮切りに、フェルナンド・アロンソの2019年のF1不参戦、カルロス・サインツのマクラーレン移籍、そして、ピエール・ガスリーのレッドブル・レーシング昇格と玉突き移籍が起こった。

そして、前日23日(木)にはフォース・インディアが新しいオーナーシップの元、『レーシングポイント・フォースインディア』に改名することが決定。新チームとして扱われるため、これまで獲得した59ポイントは失効となり、0ポイントから再出発を切ることになった。(両ドライバーのドライバーズポイントは有効)。

スパ・フランコルシャンでは今年4月にポルシェがレギュレーションの枠を無視したLMP1カー『ポルシェ919ハイブリッドEvo』が、ルイス・ハミルトンが2017年のF1ベルギーGPの予選で記録した1分42秒553を0.783秒上回る1分41秒770を記録し、トラックレコードを樹立。今年、ワイド&ロー化されたF1マシンがどのようなタイムを記録するかも注目のポイントとなる。

現地時間11時。サーキットは雨雲に覆わるなか、気温15℃、路面温度22℃のドライコンディションでFP1はスタート。ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)を先頭に一斉にマシンがコースに出て行った。序盤は特定のセクターで小雨も確認されたが、セッションはドライタイヤで進んでいった。

セッションを折り返した時点でルイス・ハミルトンが1分44秒676でトップ。2番手にバルテリ・ボッタスが続く。メルセデスは今週末のF1ベルギーGPにアップグレード版“スペック3”エンジンを投入している。同じくアップグレード版エンジンを投入しているフェラーリのキミ・ライコネンが3番手、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがフェラーリ勢の間に割って入って4番手タイムを記録している。チームメイトのダニエル・リカルドは、燃料噴射装置のトラブルによってタイムを記録できていない。

注目のレーシングポイント・フォースインディアは、不確実な状況でも開発を進めており、マシンのリアセクションにフロービズを塗って空力テストを実施している。

フリー走行1回目のトップタイムはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の1分44秒358。フェラーリも今週末アップグレード版“スペック3”パワーユニットを投入している。

2番手には0.151秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、3番手には0.318秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

マシントラブルに見舞われていたダニエル・リカルドは残り4分でコースに復帰。4周を走行して6番手タイムをマークした。

3強チームの後ろのベスト・オブ・ザ・レストの位置にはエステバン・オコン(レーシングポイント・フォースインディア)。0.165秒差でニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が続き、フォースインディアvsルノーの構図となった。

トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが25周を走行して11番手タイムとなる1分46秒300を記録。ブレンドン・ハートレーは1分466秒32で15番手タイムだった。

マクラーレンは、フェルナンド・アロンソの代わり、来季のドライバー候補と目されているランド・ノリスが走行を担当。シート争いのライバルとなるストフェル・バンドーンにマシントラブルがあったものの、0.088秒差をつけて18番手。地元のバンドーンは最下位でセッションを終えた。

F1ベルギーGPのフリー走行2回目はこのあと22時(現地時間15時)から行われる。

2018年 第13戦 F1ベルギーGP フリー走行1回目

順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回
15セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分44秒358 19
233マックス・フェルスタッペンレッドブル1分44秒5090.15120
344ルイス・ハミルトンメルセデス1分44秒6760.31822
47キミ・ライコネンフェラーリ1分44秒7180.36017
577バルテリ・ボッタスメルセデス1分44秒7240.36625
63ダニエル・リカルドレッドブル1分45秒5581.2004
731エステバン・オコンフォース・インディア1分44秒7861.42822
827ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分44秒9511.59319
911セルジオ・ペレスフォース・インディア1分46秒1691.81121
1055カルロス・サインツルノー1分46秒2101.85219
1110ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分46秒3001.94225
128ロマン・グロージャンハース1分46秒3872.02920
1316シャルル・ルクレールザウバー1分46秒5542.19620
149マーカス・エリクソンザウバー1分46秒5572.19919
1528ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分46秒9322.57423
1618ランス・ストロールウィリアムズ1分46秒9652.60725
1720ケビン・マグヌッセンハース1分47秒0122.65421
1847ランド・ノリスマクラーレン1分47秒3643.00626
1935セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分47秒3673.00923
202ストフェル・バンドーンマクラーレン1分47秒4523.09413


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カテゴリー: F1 / F1レース結果