F1 トロロッソ・ホンダ
トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、今シーズン前半戦に投入した主要なアップグレードのいくつかが“目標に達していない”と認め、現時点では“期待を下回っている”と語った。

トロロッソは、オーストリアGPとイギリスGPで新型フロントウイングや“空洞ミラー”を含めた空力アップデートパッケージを導入。ホンダがカナダGPで導入したエンジンアップグレードと合わせてパフォーマンスの向上が期待されていた。

しかし、トロロッソは新しいパーツに期待していたパフォーマンスを引き出すことができておらず、ドイツGPとハンガリーGPのレースでは改良型のフロントウイングの使用を断念している。

フランツ・トストは、新しい空力パッケージから“もっと多くを期待していた”と認め、アップデートでパフォーマンス向上を果たすことができなかったことで、トロロッソ・ホンダがコンストラクターズ選手権8位の座を守ることが“難しくなる”ことを懸念している。

現時点でトロロッソ・ホンダは、9位のザウバーに10ポイント差まで迫られている。ザウバーはフェラーリのアップグレードの恩恵を受け、大幅にパフォーマンスを向上させることに成功している。

「我々はアップグレードで目標を達成できていない。我々はそこからもっと多くを期待していた」とフランツ・トストは Autosport にコメント。

「ミッドフィールドは非常に拮抗しており、100分の数秒で結果が変わる。それを改善することができなければ、ポジションを守るのは難しい。現時点で我々は自分たちの期待を下回っている」

「シーズン後半はパフォーマンスを改善できることを願っている」

「難しいことであるのは確かだ。ザウバー、ハースは大きな前進を果たしている。それはフェラーリの素晴らしいパワーユニットのおかげでもあるがね。それによって、我々がトップ10内に入るのは困難になってきている」

第2戦バーレーンGPで、ホンダがF1に復帰して以来の最高となる4位入賞を果たし、現在ドライバーズ選手権で13位に位置しているピエール・ガスリーは、ハンガリーGP後にトロロッソ・ホンダがまだその一貫性のない状態を理解できていないと語っている。

また、ピエール・ガスリーは、今後のベルギーGPとイタリアGPはトロロッソとホンダにとって厳しい戦いになることを警戒している。スパ・フランコルシャンとモンツァは、エンジン依存度が高く、ストレートスピードの高いをものをいう。

「まだ僕たちには理解できていないことがいくつかある。僕たちは予想よりもはるかに多くのパフォーマンスを発揮できるときもあれば、考えていたよりもずっと苦労するときもある」とピエール・ガスリーはコメント。

「もちろん、僕たちはもっと多くのパフォーマンスを発揮できるトラックがあることを知っている」

「スパとモンツァは僕たちにとってかなり厳しい戦いになるだろう。でも、シンガポールは僕たちが焦点を当てなければならないもう一つの場所だ」

トロロッソ・ホンダの今シーズンのパフォーマンスは浮き沈みが激しく、ピエール・ガスリーが3度の上位入賞を果たしているものの、12戦で4戦しかポイントフィニッシュを果たせていない。一方、目下のライバルとなるザウバーは少量ポイントが多いものの、7戦でポイントフィニッシュを果たしている。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ