トロロッソ・ホンダ:F1オーストリアGP 予選レポート
トロロッソ・ホンダは、F1オーストリアGPの予選でピエール・ガスリーが12番手、ブレンドン・ハートレーは19番手だった。
2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われた。前日までの雨模様から天候は回復したが、雲は厚く気温も20℃をやや上回るコンディションで、2日目が始まった。
正午からプラクティス3が始まり、トロロッソ・ホンダの2台は、ともにウルトラソフトタイヤでのセッティングと予選に向けたシミュレーションを行う。セッション終盤、2台はニュータイヤに履き替えてアタックを開始。ピエール・ガスリーが1分05秒264と自己ベストタイムを更新し12番手。ブレンドン・ハートレーも自己ベストの1分05秒705をマークし17番手でプラクティスを終えた。
雲の切れ間から日差しものぞく午後3時、気温24℃、路面温度34℃のコンディションで予選が開始された。Q1ではハートレーが先にアタックに入るが、1回目のアタックは1分05秒871とP3のタイムを更新できなかった。ガスリーは1回目のアタックは1分05秒190、2回目で1分05秒011とタイム更新を続け、13番手でQ2進出を果たした。2回目のアタックで1分05秒366と、自己ベストを更新したハートレーだったが、その時点で15番手。セッション終盤に3回目のアタックに出すが、タイムアップは果たせず19番手でQ1敗退となった。
Q2最初のアタックで、ピエール・ガスリーは1分04秒874とタイムアップする。しかし、2回目のアタックではそのタイムをさらに上回ることはできず、12番手でセッションを終え、僅差でQ3進出を逃した。
決勝レース、ピエール・ガスリーは6列目12番手から、ブレンドン・ハートレーは10列目19番手からスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指してレースに挑む。
F1オーストリアGPの決勝レースは7月1日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (12番手)
「先週のポール・リカールよりも競争力が高いと思いますし、いい1日になったとポジティブにとらえています。Q3に進出したドライバーと競い合うにはさらなる努力とパフォーマンスの向上が必要ですが、今のマシンのポテンシャルを出し切り、いいタイムが出せたと思っているのでハッピーです。マシン、特にシャシーの感触はいいのですが、ストレートスピードではメルセデスやフェラーリに及ばないのは確かです。ですので、前進はできたものの、まだやるべきことはあります。12番グリッドからスタートするのは、タイヤ選択の自由もありますし、悪くはないと思っています」
ブレンドン・ハートレー (19番手)
「Q1で敗退しましたし、ピエールよりもコンマ3秒遅かったので、いい予選だったとは言えません。レースウイークはここまで順調とは言えず、昨日試した新しいエアロのアップデートもプランどおりには進みませんでしたが、今日はそれを改善できました。P3でフロントウイングにダメージを負ったので、予選では旧スペックのウイングを使いました。スペアパーツがなかったためですが、それにより今日は新しいスペックと古いスペックの両方のウイングを装着して走ることになりました。ピエールは今日いい結果でしたし、新しいウイングを装着していればコンマ3秒縮めてQ2に進出できていたかもしれません。予選の最後のラップはスリップストリームを得るために前のマシンに近きすぎてしまったこともあり、クリーンラップではありませんでした。中団は均衡していますしコンマ1秒早ければQ2に進出できたと思います。19番手という結果にはがっかりしていますが、明日はいい結果を目指して戦います」
ジェームス・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
「昨日の結果からも分かるとおり、我々がいる中団は非常に接戦になっています。その中では、ハースが今週末いい走りをしていて、中団の中では一歩リードしていると言わざるを得えません。ここはショートサーキットですし、頑張り次第で抜け出せると思っています。P3ではブレンドンのマシンがいいバランスで、ピエールはそこまでではありませんでしたが、予選に向けて徐々に改善していくことがでしました。Q3進出は簡単ではありませんが、今日は達成できる可能性がありました。コンマ1~2秒で結果は大きく変わると思っていましたが、正にそのような結果になりました。ピエールはQ2の2回目のアタックでタイムアップができませんでしたが、彼はできるだけのことはしましたし、あれが限界だったと思います。前のオコン選手との差は0.03秒、10番手との差はコンマ2秒以下だったので本当に残念でした。金曜日の結果からも分かりますが、12番手ということでスタート時のタイヤを自由に選べることは、このサーキットではアドバンテージになりますし、明日は10位以内を目指して戦います。ブレンドンはP3でセットアップを煮詰めましたが、予選ではこちらも僅差で19番手という結果になりました」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はQ3進出を狙っていましたが、ガスリー選手があと少しのところでQ2敗退となったことは残念でした。プラクティスでのロングランペースは悪くないので、ここからチームと一緒に綿密にレース戦略を練り、明日はポイント獲得に向けていいレースができればと思います」
関連:F1オーストリアGP 予選:バルテリ・ボッタスが今季初ポール獲得!
カテゴリー: F1 / トロロッソ
2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われた。前日までの雨模様から天候は回復したが、雲は厚く気温も20℃をやや上回るコンディションで、2日目が始まった。
正午からプラクティス3が始まり、トロロッソ・ホンダの2台は、ともにウルトラソフトタイヤでのセッティングと予選に向けたシミュレーションを行う。セッション終盤、2台はニュータイヤに履き替えてアタックを開始。ピエール・ガスリーが1分05秒264と自己ベストタイムを更新し12番手。ブレンドン・ハートレーも自己ベストの1分05秒705をマークし17番手でプラクティスを終えた。
雲の切れ間から日差しものぞく午後3時、気温24℃、路面温度34℃のコンディションで予選が開始された。Q1ではハートレーが先にアタックに入るが、1回目のアタックは1分05秒871とP3のタイムを更新できなかった。ガスリーは1回目のアタックは1分05秒190、2回目で1分05秒011とタイム更新を続け、13番手でQ2進出を果たした。2回目のアタックで1分05秒366と、自己ベストを更新したハートレーだったが、その時点で15番手。セッション終盤に3回目のアタックに出すが、タイムアップは果たせず19番手でQ1敗退となった。
Q2最初のアタックで、ピエール・ガスリーは1分04秒874とタイムアップする。しかし、2回目のアタックではそのタイムをさらに上回ることはできず、12番手でセッションを終え、僅差でQ3進出を逃した。
決勝レース、ピエール・ガスリーは6列目12番手から、ブレンドン・ハートレーは10列目19番手からスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指してレースに挑む。
F1オーストリアGPの決勝レースは7月1日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (12番手)
「先週のポール・リカールよりも競争力が高いと思いますし、いい1日になったとポジティブにとらえています。Q3に進出したドライバーと競い合うにはさらなる努力とパフォーマンスの向上が必要ですが、今のマシンのポテンシャルを出し切り、いいタイムが出せたと思っているのでハッピーです。マシン、特にシャシーの感触はいいのですが、ストレートスピードではメルセデスやフェラーリに及ばないのは確かです。ですので、前進はできたものの、まだやるべきことはあります。12番グリッドからスタートするのは、タイヤ選択の自由もありますし、悪くはないと思っています」
ブレンドン・ハートレー (19番手)
「Q1で敗退しましたし、ピエールよりもコンマ3秒遅かったので、いい予選だったとは言えません。レースウイークはここまで順調とは言えず、昨日試した新しいエアロのアップデートもプランどおりには進みませんでしたが、今日はそれを改善できました。P3でフロントウイングにダメージを負ったので、予選では旧スペックのウイングを使いました。スペアパーツがなかったためですが、それにより今日は新しいスペックと古いスペックの両方のウイングを装着して走ることになりました。ピエールは今日いい結果でしたし、新しいウイングを装着していればコンマ3秒縮めてQ2に進出できていたかもしれません。予選の最後のラップはスリップストリームを得るために前のマシンに近きすぎてしまったこともあり、クリーンラップではありませんでした。中団は均衡していますしコンマ1秒早ければQ2に進出できたと思います。19番手という結果にはがっかりしていますが、明日はいい結果を目指して戦います」
ジェームス・キー (トロロッソ テクニカルディレクター)
「昨日の結果からも分かるとおり、我々がいる中団は非常に接戦になっています。その中では、ハースが今週末いい走りをしていて、中団の中では一歩リードしていると言わざるを得えません。ここはショートサーキットですし、頑張り次第で抜け出せると思っています。P3ではブレンドンのマシンがいいバランスで、ピエールはそこまでではありませんでしたが、予選に向けて徐々に改善していくことがでしました。Q3進出は簡単ではありませんが、今日は達成できる可能性がありました。コンマ1~2秒で結果は大きく変わると思っていましたが、正にそのような結果になりました。ピエールはQ2の2回目のアタックでタイムアップができませんでしたが、彼はできるだけのことはしましたし、あれが限界だったと思います。前のオコン選手との差は0.03秒、10番手との差はコンマ2秒以下だったので本当に残念でした。金曜日の結果からも分かりますが、12番手ということでスタート時のタイヤを自由に選べることは、このサーキットではアドバンテージになりますし、明日は10位以内を目指して戦います。ブレンドンはP3でセットアップを煮詰めましたが、予選ではこちらも僅差で19番手という結果になりました」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はQ3進出を狙っていましたが、ガスリー選手があと少しのところでQ2敗退となったことは残念でした。プラクティスでのロングランペースは悪くないので、ここからチームと一緒に綿密にレース戦略を練り、明日はポイント獲得に向けていいレースができればと思います」
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