F1 トロロッソ P. ガスリー B. ハートレー スペイングランプリ
トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーが、F1スペインGPの土曜日のフリー走行3回目から予選までのトロロッソ・ホンダのマシンパフォーマンスを振り返った。

初日は下位に沈んだトロロッソ・ホンダだったが、フリー走行3回目ではピエール・ガスリーが10番手タイムを記録。前夜のバランスに関する作業が良い方向性に進んでいることを示した。

予選ではピエール・ガスリーが1分18秒550をマークし、11番手でQ2に進出。Q2ではセッション終了ギリギリのアタックは1分18秒463とこれまでのベストタイムをマークし、12番手。Q3に進出することはできなかったが、6列目からのスターティンググリッドを獲得した。

一方、ブレンドン・ハートレーはフリー走行3回目でターン9でスピンしてバリアに激突。マシンは大破し、修復が間に合わず、予選に出走することはできなかった。パワーユニットは大きなダメージを受けており、決勝に向けて交換作業が行われる。

「今日は不運な出来事が続きました」とジェームス・キーはコメント。

「ブレンドンはFP3で大きなアクシデントを起こし、マシンのダメージがかなりひどかったので予選までに修復が間に合いませんでした。このようなときは、時間をかけて詳細にわたってチェックし、負荷のかかるパーツに問題がないことを確認しなければなりません。何よりも大切なのはドライバーが無事だったことで、ブレンドンは明日のレースに向けて回復できるでしょう」

「金曜日の走行では調子の良し悪しがばらつきましたが、マシンバランスが安定していませんでした。しかし、昨夜見出したバランスを向上させる方向性を、ピエールがFP3で固めてくれました。彼はその感触に満足し、昨日よりも自信を持ってプッシュすることができていました」

「予選は他のチームと差のない戦いになるとにらんでいました。ハースは少し優位にいるように見えましたが、ほかは予測ができず、Q3進出のチャンスもあると考えていました。やはり僅差での戦いになったものの、残念ながらピエールは最後のアタックで少しアンダーステア傾向になり、第2セクターでコンマ数秒をロスしたことでトップ10に届きませんでした」

「Q3は可能でしたが不満を言ってはいられません。トップ10のすぐ後ろにつけ、スタートタイヤも選べるので、明日はポイント獲得を目指して戦えるはずです」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / F1スペインGP