トロロッソ・ホンダ:第1回 F1バルセロナ合同テスト 1日目レポート
トロロッソ・ホンダは、チームとして初めて本格的なテストをポジティブな形で終えた。
2018年シーズン開幕を控え、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットでオフシーズンのテストが始まった。テストに先立ち、レッドブル・トロロッソ・ホンダは、ニューマシン「STR13」をサーキットのピットロードで多くの報道陣にお披露目し、ドライバーやチーム首脳陣とともに記念撮影を行った。
午前9時からのテスト走行では、ブレンドン・ハートレーがドライブを担当。4時間のテスト前半で72周、昼休みを挟んだ後半4時間は気温低下と雨が降るコンディションの中で21周を走行し、マシンとシステムのチェックを中心に計93周と、参加チーム中2番目に多い周回数をこなした。
この第1回テストは3月1日(木)までの4日間行われ、2回目のテストは翌週3月6日(火)~9日(金)の4日間行われる予定。
ブレンドン・ハートレー
「すばらしい一日だった。午後に凍えるような寒さになってしまい、走行を切り上げざるを得なかったが、それ以外に問題は全くなかった。天候のせいでテストを完了できなかった部分はあるが、マシンの感触はすべてがかなりよかったし、初日に93周をこなせたことは、トロロッソとホンダの新たな船出に相応しい、最高の幕開けだと思う。マシンのバランスがよく、走り出し早々から快調だった。一方で、まだまだ引き出せるポテンシャルがあるとも思っている。今日の成果には満足しているが、どのドライバーもタイヤの扱いに苦しんでいたのではないだろうか。コーナーでスピードを落としてタイヤの作動温度を外れてしまうと、まるでスケートリンクの上を走っているかのようにグリップしなくなってしまった。今日の天候でタイヤの温度を保つのは、かなり難しかった。そんな中でも走行内容から多くを学び、残りのテストに向けたセットアップを進めることができた。来週、天候がよくなってさらに前進できればと思う。エンジンのドライバビリティーは、僕が今まで乗ったF1マシンの中でも最高レベルだったので、すべての面で今日はポジティブで文句なしの一日だったと言える」
ジェームス・キー (スクデリア・トロロッソ テクニカルディレクター)
「長いオフシーズンの準備期間を終えて、ニューマシンがコースで走るのを見られるのは最高の気分です。今日もそうですが、今週のテストで私が一番重視しているのは、マシンの信頼性を確認できるだけの十分な走行距離を稼ぐことです。それが、ドライバーにマシンを学ぶ十分な時間を与えるとともに、シーズン開幕に向けた準備の土台を築くことにもつながります。私たちのドライバーは、昨年(フル参戦していないために)あまり走行機会を得られていないので、このテストが重要な準備期間となります。また、新しいタイヤやマシンのセットアップ、空力パフォーマンスなどといった基本事項の確認もしていかなければなりませんから、今日はいい形で初日を終えられたと言えるでしょう。テストプログラムの多くを、午後の厳しい天候によって短縮せざるを得ませんでしたが、大きな問題が起きずに周回を重ねられました。この6カ月間、ホンダの仲間たちとは、将来を見据えながらいい仕事をしてきましたし、それが今日のように励みになるスタートにつながったことを、うれしく思います」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「多忙だったオフシーズンの準備期間を経てテスト初日を迎えられたこと、また、天候の影響で早めの走行終了となったものの、それ以外は一日順調に走行できたことをうれしく思います。今季に向けたトロ・ロッソとの準備期間は決して長くはありませんでしたが、限られた時間の中で密にコミュニケーションを取り、順調に作業を進めることができました。互いにいいパートナーシップを築けていますし、イタリア、日本、イギリスのそれぞれのファクトリーにいるチームメンバーの努力にとても感謝しています。テスト初日の今日は、新しいパートナーとマシンということもあり、システムチェックなどの機能確認、チームとしてのオペレーション確認を行いました。午後に気温が低下し、弱い雨が降ったこともあり、予定していたよりは少ない周回数に終わったものの、それでも93周を初日に周回できたことは、マシンのパッケージとしての信頼性確認という意味で前向きなスタートになりました。テストは残り7日ありますが、その間にできるだけ多くの周回を重ね、マシンの熟成を進めることが重要だと考えています。明日からも気を引き締めて、開幕に向けたいい準備を進めていきます」
関連:F1バルセロナテスト初日 結果:ダニエル・リカルドがトップタイム
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1
2018年シーズン開幕を控え、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットでオフシーズンのテストが始まった。テストに先立ち、レッドブル・トロロッソ・ホンダは、ニューマシン「STR13」をサーキットのピットロードで多くの報道陣にお披露目し、ドライバーやチーム首脳陣とともに記念撮影を行った。
午前9時からのテスト走行では、ブレンドン・ハートレーがドライブを担当。4時間のテスト前半で72周、昼休みを挟んだ後半4時間は気温低下と雨が降るコンディションの中で21周を走行し、マシンとシステムのチェックを中心に計93周と、参加チーム中2番目に多い周回数をこなした。
この第1回テストは3月1日(木)までの4日間行われ、2回目のテストは翌週3月6日(火)~9日(金)の4日間行われる予定。
ブレンドン・ハートレー
「すばらしい一日だった。午後に凍えるような寒さになってしまい、走行を切り上げざるを得なかったが、それ以外に問題は全くなかった。天候のせいでテストを完了できなかった部分はあるが、マシンの感触はすべてがかなりよかったし、初日に93周をこなせたことは、トロロッソとホンダの新たな船出に相応しい、最高の幕開けだと思う。マシンのバランスがよく、走り出し早々から快調だった。一方で、まだまだ引き出せるポテンシャルがあるとも思っている。今日の成果には満足しているが、どのドライバーもタイヤの扱いに苦しんでいたのではないだろうか。コーナーでスピードを落としてタイヤの作動温度を外れてしまうと、まるでスケートリンクの上を走っているかのようにグリップしなくなってしまった。今日の天候でタイヤの温度を保つのは、かなり難しかった。そんな中でも走行内容から多くを学び、残りのテストに向けたセットアップを進めることができた。来週、天候がよくなってさらに前進できればと思う。エンジンのドライバビリティーは、僕が今まで乗ったF1マシンの中でも最高レベルだったので、すべての面で今日はポジティブで文句なしの一日だったと言える」
ジェームス・キー (スクデリア・トロロッソ テクニカルディレクター)
「長いオフシーズンの準備期間を終えて、ニューマシンがコースで走るのを見られるのは最高の気分です。今日もそうですが、今週のテストで私が一番重視しているのは、マシンの信頼性を確認できるだけの十分な走行距離を稼ぐことです。それが、ドライバーにマシンを学ぶ十分な時間を与えるとともに、シーズン開幕に向けた準備の土台を築くことにもつながります。私たちのドライバーは、昨年(フル参戦していないために)あまり走行機会を得られていないので、このテストが重要な準備期間となります。また、新しいタイヤやマシンのセットアップ、空力パフォーマンスなどといった基本事項の確認もしていかなければなりませんから、今日はいい形で初日を終えられたと言えるでしょう。テストプログラムの多くを、午後の厳しい天候によって短縮せざるを得ませんでしたが、大きな問題が起きずに周回を重ねられました。この6カ月間、ホンダの仲間たちとは、将来を見据えながらいい仕事をしてきましたし、それが今日のように励みになるスタートにつながったことを、うれしく思います」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「多忙だったオフシーズンの準備期間を経てテスト初日を迎えられたこと、また、天候の影響で早めの走行終了となったものの、それ以外は一日順調に走行できたことをうれしく思います。今季に向けたトロ・ロッソとの準備期間は決して長くはありませんでしたが、限られた時間の中で密にコミュニケーションを取り、順調に作業を進めることができました。互いにいいパートナーシップを築けていますし、イタリア、日本、イギリスのそれぞれのファクトリーにいるチームメンバーの努力にとても感謝しています。テスト初日の今日は、新しいパートナーとマシンということもあり、システムチェックなどの機能確認、チームとしてのオペレーション確認を行いました。午後に気温が低下し、弱い雨が降ったこともあり、予定していたよりは少ない周回数に終わったものの、それでも93周を初日に周回できたことは、マシンのパッケージとしての信頼性確認という意味で前向きなスタートになりました。テストは残り7日ありますが、その間にできるだけ多くの周回を重ね、マシンの熟成を進めることが重要だと考えています。明日からも気を引き締めて、開幕に向けたいい準備を進めていきます」
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