スクーデリア・トロ・ロッソ F1 ルノー
スクーデリア・トロ・ロッソは、最近のパワーユニットの信頼性問題が、チーム側の動作のさせ方に起因しているとしたルノーの提案に反論した。

トロ・ロッソは最近のレースでパワーユニットの故障に苦しめられており、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーはF1ブラジルGPを前にグリッドペナルティが確定。金曜フリー走行ではガスリーに再びトラブルが発生して25グリッド降格ペナルティが科せられることになっている。

ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「我々はトロ・ロッソのマシンでの我々のエンジンの動作について少し懸念を抱いている。このスポーツでは決して偶然はない」と Autosport に述べていた。

この発言に対して、トロ・ロッソは土曜日に声明を発表。トロ・ロッソで発生している問題は、インストールやチームのエンジン動作方法とは何も関係はないと主張した。

「シリス・アビテブールがメディアに対してトロ・ロッソが苦しんでいるパワーユニットの問題は主にチームに関連しており、STR12シャシーでのパワーユニットの動作方法に問題があることを示唆したことに大きな驚きを感じている」とトロ・ロッソは声明で述べた。

「我々は、トロ・ロッソが最近見舞われたMGU-Hとシャフトの故障の全てが、チームの動作方法やパワーユニットのシャシーへの搭載方法には関係してないことを明確にしたい」

「シーズン途中のクーリングの改善以外に2017年シーズン中にインスタレーションに変更などは何もない」

「夏休み以降、トロ・ロッソは連続したパワーユニットに関連した故障に苦しんでおり、結果として科せられるグリッドペナルティはチームのポイントとコンストラクターズ選手権の相対的なポジションに大きな影響を与えている」

トロ・ロッソは、ルノーとの契約を解消して2018年からホンダにF1パワーユニットを変更するための保証として、ルノーにカルロス・サインツをローン移籍させている。

トロ・ロッソは、大きな問題の一つとして、新しいパーツが不足しているために古いパーツの再使用することを強要されていると強調した。

「我々が抱えている問題の主な理由のひとつは、入手できる新しいパワーユニットのパーツが不足していることだ」

「トロ・ロッソの場合、チームは週末中にパワーユニットを別のパワーユニットに交換する必要があり、多くの場合、古い仕様のアセンブリを使用することを強要されている」

「前回のメキシコでのレースでは、6台中2台しかレースを完走しておらず、信頼性が低いことがわかった」

また、トロ・ロッソはコンストラクターズ選手権6位をかけたバトルにも言及。現在、トロ・ロッソは5ポイント差でルノーを上回っている。

「我々はコンストラクターズ選手権でルノーがもっと良いポジションのためにトロ・ロッソと戦っていることを忘れてはならない」

「アビテブール氏の提案によると、状況は偶然ではないかもしれないが、STRのマシンによるものではないことは確かだ」

Auto Motor und Sport は、ルノーにはもうトロ・ロッソ用のMGU-Hのスペアがほとんどない状態になっており、トロ・ロッソが最終戦F1アブダビGPを欠場する危機に瀕していると報じている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / トロロッソ / ルノーF1チーム