トロ・ロッソのチーム代表 フランツ・トスト (画像)
トロ・ロッソのチーム代表のフランツ・トストは、2008年シーズンを目前にチームの状況を語った。

2007年中旬からトロ・ロッソは前進し始めた。今のところ、テストでも走行距離を伸ばし、順調に冬の準備作業は進んでいる。主に新しいレギュレーションに則するように昨年のクルマに変更を加えたSTR2Bで新シーズンをスタートする。開幕4戦では、クルマが高い信頼性を発揮してくれることを期待している。この時期には、これが成功のカギとなるだろう。

スタッフも増員し、テクニカル部門を増強したファエンツァのファクトリーでは、現在、172名が働いている。新しいドライバーも1.5人増えたことになるしね!セバスチャン・ベッテルが昨年中旬にチームに加わり、現在ではチャンプカー・シリーズで4回のチャンピオンに輝いたセバスチャン・ブルデーも加わった。彼らは高い運転技術を持つドライバーなので、とても良い結果を出してくれるだろうと期待している。ボーデに新しいクルマやグルーブ・タイヤに慣れてもらうために、冬期テストではかなりの距離を走り込んでいる。F1カーはチャンプカーよりも軽いし、F1カーにはチャンプカーにはないパワステがあるからね。このような様々な要素が重なると新人ドライバーにとっては容易ではないと思うが、今のところセバスチャンは良くやってくれていると思う。F1のレースの週末のリズムにも慣れなければならないから、最初の数回のグランプリは、彼にとってはかなり大変だと思う。しかし、5,6戦目ぐらいからはトップ・グループに入れるのではないかと考えている。

ベッテルに関しては、我々もすでに彼のことが良く分かっているし、彼も短期間にチームに良く馴染んでくれた。ドライバーはふたりともチームと良い関係を築いているので、これがレース結果に反映されるとことを願っている。2007年のF1選手権では7位という結果だったが、今年はトロ・ロッソが順位を上げることをレッドブルも期待している。作業エリアや機械を新しくして、インフラの改善にも取り組んでいる。一歩一歩、中団グループのチームとの差を縮めていきたいと考えている。

今のトロ・ロッソは、単に一緒に働く人々のグループというだけではなく、ひとつのチームとして成長している。昨年はチームの規模を拡大しているので、円滑に仕事が進められるようになるまでに時間がかかった。しかし、特に冬の間にあらゆる部分の改善に力を入れてきたので、スタッフの結束もより強固になり、チームが何を目指しているのか、成功するためには何が必要かも理解してもらえた。具体的には、コミュニケーションを密に取ること、規律を守ること、努力を惜しまずに常にベストを尽くすことだ。このおかげで、チームの雰囲気が盛り上がっている。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ