エイドリアン・スーティル
エイドリアン・スーティルは、激しい減量に対応するために今シーズン序盤に2日間の断食を行っていたと明かした。

2014年に新しいパワーユニットの導入にあわせてレギュレーションで最低重量は引き上げられたが、パワーユニットの重量が増したことでチームやドライバーたちは重量問題に苦しんでいる。

そのなかでも、身長の高いドライバーは、競争力を維持するために減量を強いられ、エイドリアン・スーティルは、マシンとドライバーを合わせた重量の軽減を狙ってドリンクボトルを積まずにレースに臨んだこともある。

エイドリアン・スーティルは、アドバンテージを得るために激しいダイエットに取り組んだことを明かした。

「もちろん、僕たちは限界を攻めている。僕も限界を攻めた。2日間、何も食べないようにして反応を見た。とにかく、必死に減量に励んでだ」

「でも、身長に対してすでに十分に軽い場合は筋力を落とさなければならない。筋力を落とせば身体の強さも失われる。超えてはいけないポイントがある。僕たちはまだ安全なところにいると思うけど、やり過ぎてはいけない」

エイドリアン・スーティルは、自分の限界を試すため、どこまで耐えられるかを2日間の断食で確認したという。

「いろんなことを試していた。2日間、何も食べず何も飲まなかった。簡単ではなかったけど、反応はおもしろかった」

「今は食べているし、食べることが良いことだとも思っている。まずは筋力を落とす必要があったので、トレーニングプログラムを変えた。走るのは問題ないけど、自転車は重い筋肉がつくので、そういうことは避けなければならない」

「でも、食べなかった当時は力が出なくて運動ができなかった。自分が最大限にやれているかどうか確実にしたかったので、限界を見ようと思ってやった。クルマに乗ってみて『もっとやっておけばよかった』なんて思いたくないからね」

「限界を攻めるのは好きだし、足りないと思えばギリギリのところまでやりたい。試してみて、でも、実際に生きているし、それほど心配しなくても大丈夫だ。僕自身が決めたことだからね。それが一番大事だと思っている」

「軽いマシンに仕上げることに繋がっているからね。限界の重量に近づいてはいるし、それが僕の目標だっただけのことだ。とにかく自分を成長させたかった。自分がやりたくてやっている」

ザウバーは、F1スペインGPに重量が軽くなったシャシーに加え、他の開発パーツも投入する。

「あらゆるエリアにおいて本当に良いステップだと思う。重量、空力、それにパワートレインも改善されている」

「すべて理論的な数字でしかないけど、僕は信じているし、特に明日はすべてがきちんと機能するかどうかを確認する上でも重要な一日になる。週末を通して改善された良いパフォーマンスを発揮できると予想しているし、予選でもレースでも前進できるはずだ」

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カテゴリー: F1 / エイドリアン・スーティル / ザウバーF1チーム