エイドリアン・スーティル
エイドリアン・スーティルは、ロータスの共同オーナーであるルクセンブルグの投資企業ジェニイ・キャピタルのエリック・ルクスへの暴行容疑でドイツの法廷に出廷しなければならない。

エリック・ルクスは、昨年の中国GP後の4月17日の夜、上海のディスコM1NTで、エイドリアン・スーティルがグラスで彼を負傷させたとしている。

エリック・ルクスは首の左側に怪我を負い、タクシーで病院に運ばれて24針を縫った。外科医は、傷は重要な顔面神経からわずか数ミリのところにあったと彼に伝えたと述べている。

エリック・ルクスはドイツ紙 FAZ に、ディスコの警備員に付き添われてエレベーターに誘導され、そのとき初めて怪我の深刻さに気づいたと語った。

「エレベーターの中ではじめて何が起きたのか気付いた。あと3分で死ぬと思ったよ!」

同紙によると、エイドリアン・スーティルのマネージャーを務めるマンフレッド・ジマーマンは、エイドリアン・スーティルはエリック・ルクスを意図的に襲ったのではなく、実際はグラスの中身をエリック・ルクスの顔にかけようとしただけだと信じているという。

フォース・インディアを解雇されたエイドリアン・スーティルは和解を試みており、以前この事故についてエリック・ルクスとジェニイ・キャピタルに謝罪している。

だが、ミュンヘン地方裁判所はこの件を通常の事故ではないと判断し、エイドリアン・スーティルは「重傷害」の罪で起訴された。

法廷では、この事故を目撃していたレース界の長年の友人ルイス・ハミルトンが証言するかもしれない。

ミュンヘン地方裁判所と検察官は数ヶ月間の審議を経て今回の決定を下しており、エイドリアン・スーティルに有罪判決が下されれば、1年の懲役を受ける可能性もある。

検察官によると、エイドリアン・スーティルが有罪判決を受けるか、無罪になるかはわからないとしている。

エイドリアン・スーティルは、ニコ・ヒュルケンベルグにフォース・インディアのシートを奪われ、現在レースシートがない状態にある。このニュースは、今シーズンのチームを見つけるのをさらに難しくするかもしれない。

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カテゴリー: F1 / エイドリアン・スーティル