SUPER GT
7月22日(土)、23日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでSUPER GTの第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開催される。

5月に行われた第3戦オートポリスから2か月。本格的なモータースポーツシーズンを迎え、SUPER GTはこの第4戦から第6戦まで、7月、8月の6週間で3戦を戦う、「夏の3連戦」を迎える。全8戦で戦われるSUPER GTにおいて、この中盤の3連戦が山場となることは間違いない。

これまでの3戦、今季デビューしたLEXUS LC500が速さを見せ、3戦とも異なる車両ながら、LEXUS LC500が3連勝を飾った。ドライバーズランキングでも上位を占めており、ウェイトハンデが厳しくなる中、中盤戦の戦い方が重要となる。

2か月ぶり再開のSUPER GTは夏の3連戦へ
初戦は東北・SUGO。好調LEXUS LC500の4連勝なるか?

「夏の3連戦」初戦は杜の都仙台近郊に位置するスポーツランドSUGO。「魔物が住む」と言われるアップダウンの厳しいマウンテンコースだが、LEXUS勢は2014年に1-2。昨年も勝利こそ逃したが2-3-4-5位フィニッシュと比較的得意とするコース。

ランキング上位を占めるLEXUS勢のポイント差は僅差であり、どのチームが抜け出すか。また、ライバル勢の巻き返しも必至であり、LEXUS LC500の開幕4連勝なるかにも注目が集まる。

東北の山間に位置するテクニカルコース

舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の南側山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。

バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に味わえる。

1周3.704kmと短く、比較的コース幅が狭いこともあり、特に出走台数の多いSUPER GTでは周回遅れの処理もレースを左右する重要な要素となる。コース幅やアップダウン、そして山間部ならではの天候の変わりやすさなどからアクシデントも多く、「魔物が住む」と言われるコースでもある。

事前のテストで好調な19号車と6号車に期待

SUGOでは6月に事前テストが行われた。2日間のテスト総合では、WedsSport ADVAN LC500 19号車がトップタイムをマーク。連続でのポイント獲得記録を続けているものの、今季ここまでのLEXUS勢では最もウェイトハンデの軽い19号車は、このテストはル・マン24時間レースとスケジュールが重なったこともあり、関口雄飛が一人で健闘。WEC参戦で経験を積み、速さを増したことは前々週のスーパーフォーミュラでも証明済みの国本雄資とのコンビで、今大会は台風の目になるかも知れない。

また、ここまで未勝利ながら2位2回でランキング3位タイにつける大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車も注目だ。60kgものウェイトハンデを搭載することになるが、テストではLEXUS勢で19号車に次ぐ4番手。タイム差も僅かで、ウェイトハンデを感じさせない速さを見せている。大嶋/カルダレッリ組の6号車は、昨年のSUGO大会でコースレコードを大きく更新するタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得するなど、SUGOを得意としている。昨年、決勝では周回遅れ車両の処理で惜しくもスピンを喫し後退したが、速さは折り紙付き。ランキング上位を争う4台のうち唯一の未勝利車両ということもあり、初優勝を狙ってくるだろう。

そして、開幕戦で3位表彰台獲得も、現在ウェイトハンデ30kgと比較的軽いのがディフェンディングチャンピオンであるヘイキ・コバライネン/平手晃平組 DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車。SUGOテストでは最多周回を走り込むなど準備は万端。

もちろん、ランキングトップ3の平川亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車、中嶋一貴/ジェームス・ロシター組 au TOM'S LC500 36号車、立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車も充分な走り込みをこなしており、着実にポイント獲得を狙ってくるはずだ。

GT300クラスでは、第2戦で初優勝を飾った中山雄一/坪井翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が1日目に4番手タイム。飯田章/吉本大樹組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車も2日目に9番手とまずまずの位置につけている。GT300クラスの中団グループは非常に僅差の争いとなっているが、その中にプリウスも含まれている。プリウスは今大会、性能調整で吸気リストリクター径が拡大されるため、上位入賞への期待が高まる。

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カテゴリー: F1 / SUPER GT / トヨタ