【SUPER GT】 公式テスト鈴鹿1日目:RAYBRIG NSX-GTのバトンが最速
SUPER GT公式テストが4月16日(月)、開幕戦の余韻も残る鈴鹿サーキットで実施された。早朝から好天に恵まれ、コースは1日を通じて完全なドライコンディション。午前と午後それぞれ2時間ずつのセッションが行われた。
鈴鹿サーキットでのSUPER GTは、今季から第3戦となり、5月19、20日に開催される。距離も昨年までの1000kmから300kmとなり、新たな戦略とタイヤ選択が要求される。それだけに各チームはこれまで以上に精力的に走行を重ねた。公式テスト鈴鹿は明日まで行われる。
平日にもかかわらず早朝から多くのファンが詰めかけたなか、10時から2時間のセッション1がスタート。開始から5分ほどでGT300車両がコースサイドに停まってしまい赤旗が出される。5分ほどで再開となるが、その時点でNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が好タイムを刻んできた。ドライブする平川は、コースレコード(1分47秒074)を上回る1分46秒899をマーク。この後、1分46秒台に入るマシンはなかなか現れなかったが、セッション後半に入ってNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が1分46秒818を出してみせる。だが、直後に平川が1分46秒542まで詰め、これが午前のトップタイムとなった。
今回のテストでは1カ月後に迫った第3戦の鈴鹿(5月20日決勝)に向けてのタイヤ選び、それに併せたマシンのセットアップがメインのメニューとなる。開幕戦岡山で見事なワン・ツーを飾ったHonda NSX-GT勢を統括する本田技術研究所(HRD Sakura)のSUPER GTプロジェクトリーダー、佐伯昌浩は「ウェイトハンディのない状態で互角の戦いができたと(開幕戦のパフォーマンスを)分析しています。良いスタートが切れたのですが、今回のテストでは各チームに、今年仕様のエンジンを用意できず、昨年仕様で走ってもらっているんです」と苦笑する。
第3戦鈴鹿の前には第2戦富士もあるため、見込みのウェイトハンディについても考えているようだ。佐伯昌浩は「各チームで(第2戦を)想定したウェイトを乗せていると思います。今回のエンジンと(今年仕様のエンジンとで)は、数字的には言えませんが明らかにパワー差があるので、チームさんにはそれで(今回のテストの)評価をしてほしいとお願いしています」と、苦笑いしながらも十分手応えを得ているようだった。
14時20分から始まったセッション2では、開始からしばらくは各車がロングラン走行を行っていた。序盤はNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)の中嶋、No.100 RAYBRIG NSX-GTのバトンで、NSX-GTがワン・ツー。これにNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)が続く。その後、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)やNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)も加わり。上位陣は僅差でひしめき合う。そして開幕戦を制したNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)の塚越が1分46秒606でトップとなり、混走時間が終了した。
専有走行となってもKEIHIN NSX-GTのタイムは、しばらく更新されない。ラスト3分となったところで、各車が最後のアタックに入り、No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rの髙星が1分46秒177でトップに。その直後にNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の石浦が1分46秒の壁を破って1分45秒903をマーク。これでトップタイムは決定と思われたが、最後の最後でNo.100 RAYBRIG NSX-GTのバトンが区間ベストを連発。コントロールラインを抜けると1分45秒787という今日のベストタイムをマークした。
ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)
ベストタイムをマークすることができて、とてもハッピーだよ。クルマのフィーリングはいいね。バランスが取れていて、走っていても楽しいよ。今日の午後は随分走り込むことができた。ロングラップを走ってみて、タイヤがどう変わっていくのか、ということも改めて良く分かってきた。それにトップタイムをマークできたことで、自分自身に自信を持つことができた。最後にステアリング系のトラブルが出てきて、ハンドルがとても重くなったけれど、それは大した問題じゃないと思う。本当にハッピーな1日になったね。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
鈴鹿サーキットでのSUPER GTは、今季から第3戦となり、5月19、20日に開催される。距離も昨年までの1000kmから300kmとなり、新たな戦略とタイヤ選択が要求される。それだけに各チームはこれまで以上に精力的に走行を重ねた。公式テスト鈴鹿は明日まで行われる。
平日にもかかわらず早朝から多くのファンが詰めかけたなか、10時から2時間のセッション1がスタート。開始から5分ほどでGT300車両がコースサイドに停まってしまい赤旗が出される。5分ほどで再開となるが、その時点でNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が好タイムを刻んできた。ドライブする平川は、コースレコード(1分47秒074)を上回る1分46秒899をマーク。この後、1分46秒台に入るマシンはなかなか現れなかったが、セッション後半に入ってNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が1分46秒818を出してみせる。だが、直後に平川が1分46秒542まで詰め、これが午前のトップタイムとなった。
今回のテストでは1カ月後に迫った第3戦の鈴鹿(5月20日決勝)に向けてのタイヤ選び、それに併せたマシンのセットアップがメインのメニューとなる。開幕戦岡山で見事なワン・ツーを飾ったHonda NSX-GT勢を統括する本田技術研究所(HRD Sakura)のSUPER GTプロジェクトリーダー、佐伯昌浩は「ウェイトハンディのない状態で互角の戦いができたと(開幕戦のパフォーマンスを)分析しています。良いスタートが切れたのですが、今回のテストでは各チームに、今年仕様のエンジンを用意できず、昨年仕様で走ってもらっているんです」と苦笑する。
第3戦鈴鹿の前には第2戦富士もあるため、見込みのウェイトハンディについても考えているようだ。佐伯昌浩は「各チームで(第2戦を)想定したウェイトを乗せていると思います。今回のエンジンと(今年仕様のエンジンとで)は、数字的には言えませんが明らかにパワー差があるので、チームさんにはそれで(今回のテストの)評価をしてほしいとお願いしています」と、苦笑いしながらも十分手応えを得ているようだった。
14時20分から始まったセッション2では、開始からしばらくは各車がロングラン走行を行っていた。序盤はNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)の中嶋、No.100 RAYBRIG NSX-GTのバトンで、NSX-GTがワン・ツー。これにNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正)が続く。その後、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)やNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)も加わり。上位陣は僅差でひしめき合う。そして開幕戦を制したNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)の塚越が1分46秒606でトップとなり、混走時間が終了した。
専有走行となってもKEIHIN NSX-GTのタイムは、しばらく更新されない。ラスト3分となったところで、各車が最後のアタックに入り、No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rの髙星が1分46秒177でトップに。その直後にNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の石浦が1分46秒の壁を破って1分45秒903をマーク。これでトップタイムは決定と思われたが、最後の最後でNo.100 RAYBRIG NSX-GTのバトンが区間ベストを連発。コントロールラインを抜けると1分45秒787という今日のベストタイムをマークした。
ジェンソン・バトン(No.100 RAYBRIG NSX-GT)
ベストタイムをマークすることができて、とてもハッピーだよ。クルマのフィーリングはいいね。バランスが取れていて、走っていても楽しいよ。今日の午後は随分走り込むことができた。ロングラップを走ってみて、タイヤがどう変わっていくのか、ということも改めて良く分かってきた。それにトップタイムをマークできたことで、自分自身に自信を持つことができた。最後にステアリング系のトラブルが出てきて、ハンドルがとても重くなったけれど、それは大した問題じゃないと思う。本当にハッピーな1日になったね。
2018年 SUPER GT 公式テスト鈴鹿1日目 (GT500)
Po. | No. | マシン | ドライバー | タイヤ | タイム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴/ジェンソン・バトン | BS | 1分45秒787 |
2 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川祐路/石浦宏明 | BS | 1分45秒903 |
3 | 24 | フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠 | YH | 1分46秒177 |
4 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大/小暮卓史 | BS | 1分46秒606 |
5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 1分46秒698 |
6 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀/中嶋大祐 | YH | 1分46秒714 |
7 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/伊沢拓也 | BS | 1分46秒818 |
8 | 6 | WAKO’S 4CR LC500 | 大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト | BS | 1分46秒846 |
9 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー | BS | 1分47秒019 |
10 | 64 | Epson Modulo NSX-GT | ベルトラン・バゲット/松浦孝亮 | DL | 1分47秒501 |
11 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 国本雄資/山下健太 | YH | 1分47秒618 |
12 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 本山哲/千代勝正 | MI | 1分47秒793 |
13 | 39 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉 | BS | 1分47秒869 |
14 | 1 | KeePer TOM'S LC500 | 平川亮/ニック・キャシディ | BS | 1分47秒871 |
15 | 36 | au TOM’S LC500 | 中嶋一貴/関口雄飛 | BS | 1分54秒610 |
カテゴリー: F1 / SUPER GT