SUPER GT
SUPER GT 第7戦 『Chang SUPER GT RACE』の予選が7日(土)、タイのブリラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで行われた。GT500クラスはNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)がポールポジションを獲得。

GT300クラスはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/柳田真孝)がポールポジションを獲得した。

今年で4回目の開催となるタイでのSUPER GT。全車にタイのプミポン前国王の追悼ステッカーが貼られ、午前の公式練習前には黙祷も行われた。現地時間午後3時から予選が行われた。

公式練習前にはスコールが降り、走行前の路面はハーフウエット。GT300クラスの予選Q1の間に路面はかなり乾いたものの、GT500の走行とともにふたたび雨粒が舞ったため、各陣営は急いでピットアウトし、アタックを展開していった。

そのなかでQ1を最速で通過したのは、日産GT-R勢のなかで唯一Q2進出を果たしたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)。次いでNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)、No.6 WAKO'S 4CR LC500(アンドレア・カルダレッリ)とレクサスLC500勢が続いた。一方で、ランキング首位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)が11番手でQ1突破を果せない波乱もあった。

GT300クラスのQ2をはさみスタートしたGT500クラスのQ2ではかなり路面も乾き、序盤から各車がスリックタイヤを履き、アタックを展開。最速タイムをお互いに塗り替えながら果敢なアタックをみせたのは、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rのヤン・マーデンボローとNo.37 KeePer TOM'S LC500の平川亮。互いに1分25秒台のタイムを連発したが、最後にマーデンボローが1分25秒060をマーク。その後、平川がチェッカー周に1分25秒011を叩き出して、昨年の開幕戦岡山以来のポールポジションを決めた。2番手はNo.12 カルソニックIMPUL GT-R、3番手にNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)がつけ、3メーカーのマシンがトップ3を分け合う結果となった。

GT300クラスは、コース各所に雨水が残った状態で予選Q1がスタートした。ただ、走行が重ねられていくにつれ路面は乾いていき、セッション終盤に向けタイムが向上していく展開となったが、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)がトップでQ2に進出。一方、ランキング2位で昨年のタイ戦ウイナーのNo.25 VivaC 86 MC(山下健太)がQ1敗退する。Q2ではふたたび小雨。そこから乾く展開となるが、Q1に続きNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSの柳田真孝が、チェッカー間際に1分38秒142を出してポールを獲得した。

GT500クラス
No.37 KeePer TOM'S LC500
平川亮
「今回からウェイトハンディが半分になりましたが、前回の鈴鹿から一発の速さには自信がありました。残り2戦では(それぞれのコースの特徴から)予選がとても重要になって来ることは分かっていました。だから予選は始まる前には少しプレッシャーも感じていたんです。Q2ではトラフィック(混雑)に引っ掛かることも多かったのですが、ラストラップに何とかうまくまとめることができ、ポールポジションを獲ることができました。今は率直に、嬉しいです」

GT300クラス
No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS
柳田真孝
「(ポールポジションを獲ることができて)正直驚いています(苦笑)。今シーズンは非常に苦しい戦いを強いられてきました。でも今回はチームが素晴らしいクルマに仕上げてくれました。僕たちにとっては恵みの雨で、このようなコンディションではダンロップのウエットタイヤが良いパフォーマンスを発揮してくれました。Q1ではリチャード(ライアン)が良いアタックを見せ、彼からのインフォメーションもあってポールを獲ることができました」

SUPER GT 2017年 第7戦 タイ 予選結果:GT500

順位No.車名ドライバータイヤ 
137KeePer TOM'S LC500平川亮
ニック・キャシディ
BS1分25秒011
212カルソニック IMPUL GT-R安田裕信
ヤン・マーデンボロー
BS1分25秒060
317KEIHIN NSX-GT塚越広大
小暮 卓史
BS1分25秒124
46WAKO'S 4CR LC500大嶋和也
アンドレア・カルダレッリ
BS1分25秒183
538ZENT CERUMO LC500立川祐路
石浦宏明
BS1分25秒465
68ARTA NSX-GT野尻智紀
小林崇志
BS1分25秒762
71DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン
平手晃平
BS1分26秒471
864Epson NSX-GTベルトラン・バゲット
松浦孝亮
DL1分31秒038
936au TOM'S LC500中嶋一貴
ジェームス・ロシター
BS1分30秒727
1024フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R佐々木大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
YH1分31秒277
1123MOTUL AUTECH GT-R松田次生
ロニー・クインタレッリ
MI1分31秒419
1216MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀
中嶋大祐
YH1分31秒574
13100RAYBRIG NSX-GT山本尚貴
伊沢拓也
BS1分31秒641
1446S Road CRAFTSPORTS GT-R本山哲
千代勝正
MI1分32秒023
1519WedsSport ADVAN LC500関口雄飛
国本雄資
YH1分33秒143


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カテゴリー: F1 / SUPER GT