ジェンソン・バトン SUPER GT 鈴鹿300km 鈴鹿サーキット
2018年のSUPER GT 第3戦「鈴鹿300km」の決勝レースを終え、2位表彰台を獲得したジェンソン・バトン&山本尚貴のNo.100 RAYBRIG NSX-GTがドライバーズランキング首位に浮上した。

フロントローからスタートしたジェンソン・バトンは、他のドライバー同様にタイヤの温度に苦労し、No.1 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディから攻撃を受けるが2位をキープ。

14周目にNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが、デグナーの立ち上がりでスピンを喫してリタイアし、セーフティカーが導入される。このリスタートで冷えたタイヤに苦労したジェンソン・バトンはターン1でニック・キャシディに交わされて3番手に後退。その周でピットインし、ステアリングを山本尚貴に託す。

山本尚貴はアウトラップで素晴らしいパフォーマンスを見せ、No.1 KeePer TOM'S LC500の前に出るだけでなく、No.8 ARTA NSX-GTの野尻智紀とのギャップを0.5秒まで縮め、その後20周にわたってバトルを展開。だが、最終的に攻略するには至らず、2位でNo.100 RAYBRIG NSX-GTは2位でチェッカーを受けた。

これでNo.100 RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンと山本尚貴は開幕戦に続く2度目の2位表彰台。ポイントを32ポイントとし、2位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ
に1ポイント差でドライバーズランキングの首位に浮上した。3位には26ポイントでNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が続いている。

ジェンソン・バトン
「また2位でした(笑)。とは言えいい戦いができたと思います。今日は序盤からずっとニック(キャシディ/36号車)と競っていて、いいバトルができました。でも僕にとって一番の問題点はリアタイヤでしたね。その影響で、セーフティカー明けのリスタートのときは、もうタイヤのコントロールが大変で…。そう、まるでスライドするラリーカーをドライブしているような感じだったんです。ルーティンワークでは、(山本)ナオキがソフトタイヤを選んでコースインしたんですが、それが良かった。でも、2位は2位。やはり悔しいし、もちろんナオキも同じ気持ちだと思います。でも、今日の結果で選手権をリードすることになったので、いい週末だったとも言えます。2位だったけれど、ポジティブな要素も得られたレースウィークでした」

山本尚貴
「一生懸命走りました。前半、JB(ジェンソン・バトン)がちょっと辛そうだったので、セカンドスティントで装着するタイヤを変えたほうがいいのではないか、という考えになりました。そんな中、セーフティカーが入り、さらにまた異なる展開になったので、路面温度が下がることを考えて(後半のタイヤは)ソフトを選びました。選択自体は良かったと思います。もし、JBと同じタイヤ(ミディアム)を着けていたら、ペースが上がらなかっただろうし、8号車を追いかけることもできなかったと思います。終盤、(ペースが落ちたのは)富士と同じで(タイヤの)ピックアップが酷くなってしまったんです。8号車よりも早めのピットインだったので、最後は『ちょっとタイヤがもたなかったのかなぁ』と思いますね。悔しいし、勝ちたかったですけど、GTのシーズンを考えると表彰台に上がり続けることが最も大事だし。同じように1号車がしぶとくポイントを獲っているので手強いなとは思います。でも、ランキング上位のポイントが結構バラけたので、チャンピオンシップを考えるといい1戦だったと思います」

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カテゴリー: F1 / SUPER GT