SUPER GT | レクサス:開幕戦 岡山 決勝レースレポート
岡山国際サーキットで行われた2019年SUPER GT開幕戦は、強い雨のために大荒れの展開となり、赤旗で途中終了。予選で苦しみ下位グリッドスタートとなったLEXUS LC500勢は追い上げのチャンスがないまま、国本 雄資/坪井 翔組 WedsSport ADVAN LC500 19号車が最上位の6位でレースを終えた。GT300クラスでは、2番手スタートの新田 守男/阪口 晴南組 K-tunes RC F GT3 96号車が僅かなチャンスを活かして首位を奪い、開幕戦勝利を飾った。
SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月13日(土)、14日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
日本で最高の人気を誇るモータースポーツ、SUPER GTの2019年シーズンが恒例の岡山で幕を開けた。今季のSUPER GTには、昨年に引き続きLEXUS GAZOO Racingから6台のLEXUS LC500がGT500クラスに参戦。来季より同クラスには新型トヨタ スープラでの参戦となることが発表されており、LC500でのラストシーズンとなる今季、タイトルを奪還しての有終の美を目指す。
今季のLEXUSチーム参戦布陣の変更点は、WAKO'S 4CR LC500 6号車に山下 健太が移籍し、大嶋 和也とのコンビに。山下が抜けたWedsSport ADVAN LC500 19号車は、昨年の第2戦富士で代理ドライバーとしての初参戦ながら2位表彰台という活躍を見せた坪井 翔がGT500クラスレギュラーにステップアップ。また、DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車には、GT300クラスで通算7勝を挙げている中山 雄一がこちらもステップアップ。ヘイキ・コバライネンとのコンビで初のGT500クラスを戦う。
GT300クラスでは、プリウスがPHVベースとなり、エンジンや搭載形式など大きく変更した新型車として2台エントリー。LEXUS RC F GT3も昨年同様3台が出場する。
予選
13日(土)は朝方こそ寒かったものの午前中は好天に恵まれたこともあり、気温、路面温度とも上昇。SUPER GTの予選開始前には空に雲がかかり、やや路面温度は下がったものの、気温16度、路面温度25度と春らしい気候の下で、今シーズンの激戦を占う、最初の予選セッションが開始された。
GT500クラスのQ1(10分間)は午後3時18分より開始されたが、LEXUS LC500勢はタイムが伸びず苦戦。ホームコースとして岡山を得意とするKeePer TOM'S LC500 37号車の平川 亮が、自らが持っていたコースレコードを更新するタイムをマークするも、ライバルは更にタイムを縮め、LEXUS LC500勢は37号車のみがぎりぎり8番手でQ2進出を果たした。
平川同様に従来のコースレコードを更新した山下の6号車は8番手から0.086秒差、坪井の19号車は0.101秒差と僅かに及ばず9、10番手でQ1敗退。ZENT CERUMO LC500 38号車が12番手、au TOM'S LC500 36号車は14番手、39号車が15番手で決勝レースは後方からの追い上げを目指すこととなった。
GT300クラスは、1周の短い岡山で多くの台数が出走するため、2グループに分けて予選を実施。Aグループでは2台のプリウス、そしてLEXUS RC F GT3の2台も出走した。LEXUS RC F GT3でのSUPER GT2年目となる19歳宮田 莉朋の駆るSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が好タイムをマークし3番手でQ2進出決定。Q1敗退となったarto RC F GT3 35号車は21番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が25番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車は27番手の決勝グリッドが決定した。
Bグループでは脱落ラインの8番手争いが僅か0.037秒内に3台という厳しい戦いとなる中、K-tunes RC F GT3 96号車を駆るベテラン新田 守男が8番手でQ2進出を決めた。
Q2では、今季より96号車でSUPER GTにデビューする19歳の阪口 晴南が好走を見せ、コースレコードを更新するタイムで最前列2番手グリッドを確保。60号車は12番手から決勝に臨むこととなった。
決勝
14日(日)は午前中に降りだした雨でコースはウェットコンディションに。午後2時半、気温12度、路面温度14度という肌寒さを感じる中、予定されていた県警によるパレードラン及びフォーメーションラップは行われずに、セーフティカー先導でレース周回が開始された。
セーフティカーランは3周で終了し、4周目より本格戦開始。しかし、強さを増す雨の中で、すぐにGT300クラス車両が接触によりクラッシュ。再びのセーフティカー導入から10周目に2度目の再スタートが切られたが、13周目にS字コーナーで多重クラッシュが発生。赤旗中断となった。
約45分間の中断を経て、セーフティカー先導走行の後に20周目からレースが再開されたが、首位争いの車両が接触しグラベルにストップするなど大荒れの展開に。その後もセーフティカー走行を続けてレース再開のタイミングを伺ったが、雨脚は弱まらず、午後4時半に2度目の赤旗中断。レースはそのまま終了となった。
レースは2度目の赤旗が出された31周目の順位が最終結果となり、選手権ポイントはフルレースの半分が与えられることとなった。
予選で下位に沈み、決勝での追い上げを狙っていたLEXUS勢だったが、ほとんどがセーフティカー走行で視界も悪いこの状況ではポジションアップは叶わず、悪コンディションの中、坪井が粘り強く走り続けた19号車が最上位の6位フィニッシュ。38号車が8位、36号車が9位となった。
GT300クラスでは、最前列2番手からスタートした96号車が短い走行時間ながら激しい首位争いを展開。2度目の再スタート後、12周目に首位を奪取。そのままの順位でチェッカーとなり、今季初勝利を飾った。また、12番手からスタートを切った60号車も7位でポイント獲得を果たした。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月13日(土)、14日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
日本で最高の人気を誇るモータースポーツ、SUPER GTの2019年シーズンが恒例の岡山で幕を開けた。今季のSUPER GTには、昨年に引き続きLEXUS GAZOO Racingから6台のLEXUS LC500がGT500クラスに参戦。来季より同クラスには新型トヨタ スープラでの参戦となることが発表されており、LC500でのラストシーズンとなる今季、タイトルを奪還しての有終の美を目指す。
今季のLEXUSチーム参戦布陣の変更点は、WAKO'S 4CR LC500 6号車に山下 健太が移籍し、大嶋 和也とのコンビに。山下が抜けたWedsSport ADVAN LC500 19号車は、昨年の第2戦富士で代理ドライバーとしての初参戦ながら2位表彰台という活躍を見せた坪井 翔がGT500クラスレギュラーにステップアップ。また、DENSO KOBELCO SARD LC500 39号車には、GT300クラスで通算7勝を挙げている中山 雄一がこちらもステップアップ。ヘイキ・コバライネンとのコンビで初のGT500クラスを戦う。
GT300クラスでは、プリウスがPHVベースとなり、エンジンや搭載形式など大きく変更した新型車として2台エントリー。LEXUS RC F GT3も昨年同様3台が出場する。
予選
13日(土)は朝方こそ寒かったものの午前中は好天に恵まれたこともあり、気温、路面温度とも上昇。SUPER GTの予選開始前には空に雲がかかり、やや路面温度は下がったものの、気温16度、路面温度25度と春らしい気候の下で、今シーズンの激戦を占う、最初の予選セッションが開始された。
GT500クラスのQ1(10分間)は午後3時18分より開始されたが、LEXUS LC500勢はタイムが伸びず苦戦。ホームコースとして岡山を得意とするKeePer TOM'S LC500 37号車の平川 亮が、自らが持っていたコースレコードを更新するタイムをマークするも、ライバルは更にタイムを縮め、LEXUS LC500勢は37号車のみがぎりぎり8番手でQ2進出を果たした。
平川同様に従来のコースレコードを更新した山下の6号車は8番手から0.086秒差、坪井の19号車は0.101秒差と僅かに及ばず9、10番手でQ1敗退。ZENT CERUMO LC500 38号車が12番手、au TOM'S LC500 36号車は14番手、39号車が15番手で決勝レースは後方からの追い上げを目指すこととなった。
GT300クラスは、1周の短い岡山で多くの台数が出走するため、2グループに分けて予選を実施。Aグループでは2台のプリウス、そしてLEXUS RC F GT3の2台も出走した。LEXUS RC F GT3でのSUPER GT2年目となる19歳宮田 莉朋の駆るSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が好タイムをマークし3番手でQ2進出決定。Q1敗退となったarto RC F GT3 35号車は21番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車が25番手、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車は27番手の決勝グリッドが決定した。
Bグループでは脱落ラインの8番手争いが僅か0.037秒内に3台という厳しい戦いとなる中、K-tunes RC F GT3 96号車を駆るベテラン新田 守男が8番手でQ2進出を決めた。
Q2では、今季より96号車でSUPER GTにデビューする19歳の阪口 晴南が好走を見せ、コースレコードを更新するタイムで最前列2番手グリッドを確保。60号車は12番手から決勝に臨むこととなった。
決勝
14日(日)は午前中に降りだした雨でコースはウェットコンディションに。午後2時半、気温12度、路面温度14度という肌寒さを感じる中、予定されていた県警によるパレードラン及びフォーメーションラップは行われずに、セーフティカー先導でレース周回が開始された。
セーフティカーランは3周で終了し、4周目より本格戦開始。しかし、強さを増す雨の中で、すぐにGT300クラス車両が接触によりクラッシュ。再びのセーフティカー導入から10周目に2度目の再スタートが切られたが、13周目にS字コーナーで多重クラッシュが発生。赤旗中断となった。
約45分間の中断を経て、セーフティカー先導走行の後に20周目からレースが再開されたが、首位争いの車両が接触しグラベルにストップするなど大荒れの展開に。その後もセーフティカー走行を続けてレース再開のタイミングを伺ったが、雨脚は弱まらず、午後4時半に2度目の赤旗中断。レースはそのまま終了となった。
レースは2度目の赤旗が出された31周目の順位が最終結果となり、選手権ポイントはフルレースの半分が与えられることとなった。
予選で下位に沈み、決勝での追い上げを狙っていたLEXUS勢だったが、ほとんどがセーフティカー走行で視界も悪いこの状況ではポジションアップは叶わず、悪コンディションの中、坪井が粘り強く走り続けた19号車が最上位の6位フィニッシュ。38号車が8位、36号車が9位となった。
GT300クラスでは、最前列2番手からスタートした96号車が短い走行時間ながら激しい首位争いを展開。2度目の再スタート後、12周目に首位を奪取。そのままの順位でチェッカーとなり、今季初勝利を飾った。また、12番手からスタートを切った60号車も7位でポイント獲得を果たした。
カテゴリー: F1 / SUPER GT