スーパーGT:2020年の新カレンダーを発表…7月19日に富士で開幕
スーパーGTは2020年の新カレンダーを発表。7月19日に富士スピードウェイの開幕し、現時点では全戦無観客開催(海外戦を除く)を想定している。

スーパーGTは、全国で急速に拡大した新型コロナウイルスの感染状況を受け、今季の開幕にあたっては、競技参加者等の移動中の感染リスクを低減させることを第一の対策とし、2020年の大会日程、開催地を大幅に変更した。

7月19日に富士スピードウェイで開幕する新カレンダーは、国内では鈴鹿サーキット、ツインリングもてぎの3会場のみの開催。岡山国際サーキット、スポーツランドSUGO、オートポリス、また、マレーシア大会も現地情勢に鑑み、現地プロモーターとの協議の結果、本年の開催を見合わせることを決定した。

また、現段階では全戦無観客開催(海外戦を除く)での開催を想定しており、今後の感染状況や社会情勢を踏まえ、大会開催方式は段階的に見直していくとした。

Rd.日程開催サーキット備考
第1戦7月18日(土)・19日(日)富士スピードウェイ無観客開催
第2戦8月8日(土)・9日(日)富士スピードウェイ無観客開催
第3戦8月22日(土)・23日(日)鈴鹿サーキット無観客開催
第4戦9月12日(土)・13日(日)ツインリンクもてぎ無観客開催
第5戦10月3日(土)・4日(日)富士スピードウェイ

今後の感染状況、社会情勢を 踏まえ開催方式を検討

第6戦10月24日(土)・25日(日)鈴鹿サーキット今後の感染状況、社会情勢を 踏まえ開催方式を検討
第7戦11月7日(土)・8日(日)ツインリンクもてぎ今後の感染状況、社会情勢を 踏まえ開催方式を検討
第8戦

12月26日(土)・27日(日)
 もしくは
11月28日(土)・29日(日)

チャン・インターナショナル・サーキット

富士スピードウェイ

調整中

調整中


また、2020年のスーパーGTの公式イベント開催に向けたロードマップを発表した。

1.新型コロナウイルス感染拡大に伴うこれまでの社会情勢と対応について
【3月】 1日:全国の感染拡大状況に鑑み、公式テスト岡山の無観客開催を決定
  14-15日:公式テスト岡山を無観客で実施
   【感染防止対策】
   ・すべての入場者に「問診票」「症状確認フォーム」の提出を義務付け
   ・感染が疑われる者はサーキットへの入場を禁止
  18日:全国の感染拡大状況に鑑み、開幕戦岡山の延期を決定
   公式テスト富士の無観客開催を決定
   【感染防止対策】
   ・すべての入場者に「問診票」「症状確認フォーム」の提出を義務付け
   ・すべての入場者を対象とした検温体制を構築
  27日:全国の感染拡大状況に鑑み、公式テスト富士の中止を決定
  30日:全国の感染拡大状況に鑑み、第2戦富士、第3戦鈴鹿の延期を決定

【4月】 6日:東南アジア諸国の感染状況に鑑み、第4戦タイ、第5戦マレーシア延期を決定
    8日:8都道府県に緊急事態宣言が発出
    16日:緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大

【5月】 4日:緊急事態宣言延期が決定
    14日:39県の緊急事態宣言が解除
    21日:大阪府、京都府、兵庫県の緊急事態宣言が解除
    25日:全国の緊急事態宣言が解除

【6月】 4日:感染防止対策を考慮した公式イベントの変更日程、感染防止対策ロードマップを公開

2.公式イベント(公式テスト、公式大会)開催に向けた弊社の具体的な検討内容と対策について
【2020年シリーズ開幕にあたっての検討、準備】
1)全戦無観客開催を想定
お客様やチーム関係者等の感染リスク低減のため、2020年シリーズの開幕にあたっては全戦無観客開催(海外戦を除く)を想定したカレンダーでシリーズをスタートさせます。なお今後の新型コロナウイルスの感染収束状況や社会情勢を踏まえて、大会開催方式は段階的に見直すこととしております。

2)関係者の移動中の感染リスク低減を考慮した大会日程、開催地の見直し
公共交通機関での移動中の感染リスク低減を考慮し、2020年シリーズはチーム関係者等が自家用車等で移動可能なサーキットでの大会開催を計画しております。

3)「公式イベント開催に向けた新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン」の策定
2020年シリーズを安全、円滑に開催すべく、すべてのSUPER GT関係者に遵守していただく感染防止対策ガイドラインを策定いたしました。

4)「健康管理者」の設定
各チーム等に「健康管理者」を選任し、チームスタッフ等の日頃の体調管理にあたっていただきます。健康管理者は万が一、チーム内等から感染者が出た場合、GTAやイベント開催サーキット、また、保健所や医療機関との連絡窓口としての役割も担っていただきます。

5)「入場・活動禁止ガイドライン」の策定
サーキット入場の禁止ならびにガレージ業務など日常の企業活動の停止要請に関する判断基準として「入場・活動禁止ガイドライン」を策定いたしました。本ガイドラインは、問診票の回答内容ならびに健康管理者からの報告に基づき、感染の疑いがある方には事前にサーキットへの出張禁止を通達するほか、日常業務の活動停止等を要請しサーキット場内および各チーム等の事業所内での感染拡大・クラスター発生を未然に防ぐことを目的としております。

【公式テスト・大会開催に向けた準備・感染防止対策(イベント開催14日前~)】
1)サーキット入場予定者の申告、入場者数の制限
2020年シリーズの公式イベントは必要最低限の人員で実施するものとし、各チーム等には事前に入場予定者を申告していただきます。

2)問診票、症状記載フォームによる体調管理
すべてのサーキット入場予定者に対し、直近14日間の症状や行動履歴を確認する問診票と毎日の体温や風邪症状等を確認する症状記載フォームの提出を義務づけます。

【公式イベント期間中の感染防止対策】
1)症状確認フォームの提出
公式イベント期間中は、すべてのサーキット入場者に、毎朝自宅や宿泊先を出発する前に体温と風邪症状等の有無を記載した症状確認フォームを提出していただきます。報告内容はGTA・山口メディカルデリゲート(MD)が全数を確認し、感染の疑いがある方はサーキットへの入場を禁止します。

2)サーキット入場時における検温の実施
公式イベント期間中、サーキットに入場するすべての方に対し、入場ゲートでサーモメーターや非接触型体温計等を用いた検温を行います。発熱症状が認められた方は、山口MDの判断でサーキットへの入場を禁止します。

3)サーキット場内の3密の回避
大会スケジュールやブリーフィング方法の見直し、ピットのこまめな換気等により3密状態を回避いたします。

4)宿泊先における感染防止対策
ホテル内でのマスクの着用、手洗い・うがい、咳エチケットを徹底するほか、飲食店の利用は現地自治体の指導に従い、宿泊先の地域住民の方々に配慮した行動を実践いたします。

【公式イベント終了後の感染防止対策と感染者発生時の対応(終了後14日間)】
1)健康管理者による体調管理と症状報告
公式イベント参加者はイベント終了から14日間、健康管理者に毎日症状を報告し、発熱症状や著しい体調不良を訴えるスタッフ等が発生した場合、健康管理者からGTAに詳細を報告していただきます。報告に基づき、GTAは健康管理者に対応を指示するとともに、イベント開催サーキットと当該情報を共有します。
2)保健所・医療機関等への対応
万が一、感染者が発生した場合は、GTA、イベント開催サーキット、健康管理者で連携し、保健所や医療機関によるヒアリング等に対応いたします。

3.2021年のSUPER GTシリーズについて
本年3月以降、全国で急速に拡大した新型コロナウイルスの感染状況を受け、今季の開幕にあたっては、競技参加者等の移動中の感染リスクを低減させることを第一の対策とし、大会日程、開催地の変更を決定させていただきました。今季開催を見合わせたサーキットでSUPER GTの観戦を楽しみにしていただいていたお客様、関係各位には深くお詫び申し上げます。

2021年は再びすべてのサーキットで大会を開催することを前提に、今季から準備・検討を進めて参ります。

収束に向かいつつあるように見える新型コロナウイルスですが、第2波、第3波の懸念は拭い切れず、予断を許さない状況であることに変わりはありません。まずは本ロードマップに従いながら各種ガイドラインを遵守し、安全、円滑に2020年シリーズを運営できるよう努めて参ります。

SUPER GTを応援してくださるファンの皆様、関係各位におかれましては、今後ともSUPER GTシリーズへのご理解、ご支援を賜れますよう心よりお願い申し上げます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / SUPER GT