【SUPER GT】 アウディ:鈴鹿1000km 決勝レポート
8月26日(土)、8月27日(日)、鈴鹿サーキットで2017 AUTOBACS SUPER GT第6戦「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」が開催された。
鈴鹿1000kmは1966年に始まった伝統ある耐久レースで、今年が最後の開催となった。来年は新たに「鈴鹿10時間耐久レース」が予定されている。アウディは、今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦。
予選、決勝ともに快晴に恵まれ、夏休み期間中ということもあり、真夏の熱さの中、2日間でのべ7万2500人ものファンが鈴鹿サーキットに訪れた。
予選ではAudi Team Hitotsuyamaのリチャード・ライアンが10位に入りQ1を突破。Q2は柳田真孝がドライブし、最終的に予選13位となった。
決勝レースは路面温度が50℃にも迫る中、午後12時38分にスタート。Audi Team Hitotsuyamaは第1スティントを柳田真孝に託した。スタート時は、予選をアタックしたタイヤをそのまま使用せねばならず我慢の展開となったが、柳田真孝はベテランらしく落ち着いたペースで周回を重ね、リチャード・ライアンへとバトンをつなぐ。その後、セーフティカー走行中にタイヤがパンクに見舞われピットインを余儀なくされるなど不運な展開に。第3スティントの柳田真孝へと交替するも再びパンクが起こり、次のリチャード・ライアンのスティントでは電気系トラブルが発生、リタイヤとなった。
今大会は1000kmという長丁場のレースゆえ、3人目のドライバーを用意することが許されていた。Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、山田真之亮とジェイク・パーソンという若手コンビに加えて、元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンを助っ人に迎えての挑戦となった。予選はクリスチャン・クリエンが担当。しかし、タイヤが路面温度とうまくマッチせず24位となった。決勝は山田真之亮がスタートドライバーを務め、気温が上昇していく中、第1スティントを無事に走りきり、クリスチャン・クリエンへと交替。しかし、15周ほど走ったところでパンクに見舞われる。タイヤを交換しジェイク・パーソンへ交替するも、再びパンクが発生しボディを破損。リタイヤとなった。
次戦、SUPER GT第7戦は、10月7日(土)〜8日(日)、タイのチャン・インターナショナル・サーキットにて開催予定。
「気温も高く、長距離のレースですから波乱の展開になることは予想していましたが、自分たちのチームにこれほどのトラブルが続くことは想定外でした。2度のスローパンクチャーがあり、1度目はセーフティカー走行中に発生したためピットインを余儀なくされ、ペナルティを課される不運が続きました。原因はまだわかっていませんが、最後はシフトチェンジができなくなるなど、電気系のトラブルに見舞われるまさかの展開でした。しかし次戦のタイは相性のいいコースです。海外ラウンドのため、準備の時間も限られますが、早急に立て直して確実にポイントが取れる体制でのぞみたいと思います」
リチャード・ライアン
「今日は本当に色々なことが起こりました。ただチームの問題というよりは、セーフティカー中のスローパンクチャーだったり、不可抗力でどうすることもできませんでした。最後は走行中に突然エンジンの出力が落ちて、エンジンを再始動したりしてリセットを試みましたが、ギアボックスが動かなくなってしまいました。今日は本当に残念でしたが、残り2戦、諦めることなく全力で挑みます」
柳田真孝
「個人的には優勝経験もあって相性のいい1000kmレースで、しかも最後のレースということもあって、最後まで走り切れなかったことがとても残念です。最初のスティントはタイヤが苦しい展開でしたが、2スティント目から調子も良くなり、これからというところだったのですが。残り2戦、気持ちを切り替えて諦めず、応援してくれる人たちのためにもいいかたちでシーズンを終えられるように頑張ります」
「非常に残念な結果になってしまいました。まだトラブルの原因はわかっていないのですが、まずはそれを解明して次につなげていくしかないと思っています。今回参加してくれたクリエンは、練習走行からいいタイムを出していましたし、若い2人のドライバーにとってはとても刺激になったと思います。ただそれだけに最後まで走れなかったのが本当に残念です。とにかく次に向けて準備を進めます」
山田真之亮
「最終的なパンクの原因はまだわからないですが、個人的には前半にペースが上がらない状況で、他車と接触するアクシデントを起こしてしまったことが反省点です。やはり予選でもっと上の順位につけていなければ、こうしてトラフィックに巻き込まれてトラブルに会う可能性が高くなってしまうことを痛感しました。そのためにもラスト2戦は思い切って走りたいと思います」
ジェイク・パーソン
「練習でも予選でもそれほど調子は悪くなかったと思います。クリエンはさすがにF1を経験しているドライバーだけあって、知識があるし、マシンのセットアップ能力も高い。それからレースにのぞむ気持ちがとてもポジティブでその点も参考になりました。個人的には少しづつですがマシンのセットアップのポイントがわかってきたので、残りの2レースに集中したいと思います」
クリスチャン・クリエン
「Audi R8のレーシングカーに乗るのは初めてのことでしたが、市販車にも共通するファントゥドライブな性能でとても快適でした。練習走行では調子も良くて7番手タイムが出ていましたが、予選以降はタイヤのトラブルもあって、レースはプランどおりにはいきませんでした。久しぶりの鈴鹿でしたが、ここはユニークなコースレイアウトで、伝統ある世界で有数のサーキットだと思います。またチャンスがあればぜひ日本に戻ってきたいと思います」
関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト
カテゴリー: F1 / SUPER GT
鈴鹿1000kmは1966年に始まった伝統ある耐久レースで、今年が最後の開催となった。来年は新たに「鈴鹿10時間耐久レース」が予定されている。アウディは、今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦。
予選、決勝ともに快晴に恵まれ、夏休み期間中ということもあり、真夏の熱さの中、2日間でのべ7万2500人ものファンが鈴鹿サーキットに訪れた。
予選ではAudi Team Hitotsuyamaのリチャード・ライアンが10位に入りQ1を突破。Q2は柳田真孝がドライブし、最終的に予選13位となった。
決勝レースは路面温度が50℃にも迫る中、午後12時38分にスタート。Audi Team Hitotsuyamaは第1スティントを柳田真孝に託した。スタート時は、予選をアタックしたタイヤをそのまま使用せねばならず我慢の展開となったが、柳田真孝はベテランらしく落ち着いたペースで周回を重ね、リチャード・ライアンへとバトンをつなぐ。その後、セーフティカー走行中にタイヤがパンクに見舞われピットインを余儀なくされるなど不運な展開に。第3スティントの柳田真孝へと交替するも再びパンクが起こり、次のリチャード・ライアンのスティントでは電気系トラブルが発生、リタイヤとなった。
今大会は1000kmという長丁場のレースゆえ、3人目のドライバーを用意することが許されていた。Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、山田真之亮とジェイク・パーソンという若手コンビに加えて、元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンを助っ人に迎えての挑戦となった。予選はクリスチャン・クリエンが担当。しかし、タイヤが路面温度とうまくマッチせず24位となった。決勝は山田真之亮がスタートドライバーを務め、気温が上昇していく中、第1スティントを無事に走りきり、クリスチャン・クリエンへと交替。しかし、15周ほど走ったところでパンクに見舞われる。タイヤを交換しジェイク・パーソンへ交替するも、再びパンクが発生しボディを破損。リタイヤとなった。
次戦、SUPER GT第7戦は、10月7日(土)〜8日(日)、タイのチャン・インターナショナル・サーキットにて開催予定。
Audi Team Hitotsuyama
一ツ山亮次 (チーム代表)「気温も高く、長距離のレースですから波乱の展開になることは予想していましたが、自分たちのチームにこれほどのトラブルが続くことは想定外でした。2度のスローパンクチャーがあり、1度目はセーフティカー走行中に発生したためピットインを余儀なくされ、ペナルティを課される不運が続きました。原因はまだわかっていませんが、最後はシフトチェンジができなくなるなど、電気系のトラブルに見舞われるまさかの展開でした。しかし次戦のタイは相性のいいコースです。海外ラウンドのため、準備の時間も限られますが、早急に立て直して確実にポイントが取れる体制でのぞみたいと思います」
リチャード・ライアン
「今日は本当に色々なことが起こりました。ただチームの問題というよりは、セーフティカー中のスローパンクチャーだったり、不可抗力でどうすることもできませんでした。最後は走行中に突然エンジンの出力が落ちて、エンジンを再始動したりしてリセットを試みましたが、ギアボックスが動かなくなってしまいました。今日は本当に残念でしたが、残り2戦、諦めることなく全力で挑みます」
柳田真孝
「個人的には優勝経験もあって相性のいい1000kmレースで、しかも最後のレースということもあって、最後まで走り切れなかったことがとても残念です。最初のスティントはタイヤが苦しい展開でしたが、2スティント目から調子も良くなり、これからというところだったのですが。残り2戦、気持ちを切り替えて諦めず、応援してくれる人たちのためにもいいかたちでシーズンを終えられるように頑張ります」
Team TAISAN SARD
野田英樹 (チーム監督)「非常に残念な結果になってしまいました。まだトラブルの原因はわかっていないのですが、まずはそれを解明して次につなげていくしかないと思っています。今回参加してくれたクリエンは、練習走行からいいタイムを出していましたし、若い2人のドライバーにとってはとても刺激になったと思います。ただそれだけに最後まで走れなかったのが本当に残念です。とにかく次に向けて準備を進めます」
山田真之亮
「最終的なパンクの原因はまだわからないですが、個人的には前半にペースが上がらない状況で、他車と接触するアクシデントを起こしてしまったことが反省点です。やはり予選でもっと上の順位につけていなければ、こうしてトラフィックに巻き込まれてトラブルに会う可能性が高くなってしまうことを痛感しました。そのためにもラスト2戦は思い切って走りたいと思います」
ジェイク・パーソン
「練習でも予選でもそれほど調子は悪くなかったと思います。クリエンはさすがにF1を経験しているドライバーだけあって、知識があるし、マシンのセットアップ能力も高い。それからレースにのぞむ気持ちがとてもポジティブでその点も参考になりました。個人的には少しづつですがマシンのセットアップのポイントがわかってきたので、残りの2レースに集中したいと思います」
クリスチャン・クリエン
「Audi R8のレーシングカーに乗るのは初めてのことでしたが、市販車にも共通するファントゥドライブな性能でとても快適でした。練習走行では調子も良くて7番手タイムが出ていましたが、予選以降はタイヤのトラブルもあって、レースはプランどおりにはいきませんでした。久しぶりの鈴鹿でしたが、ここはユニークなコースレイアウトで、伝統ある世界で有数のサーキットだと思います。またチャンスがあればぜひ日本に戻ってきたいと思います」
関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト
カテゴリー: F1 / SUPER GT