F1スペインGP FP1:ノリス首位 角田裕毅はフェルスタッペンから0.558秒差

午後1時30分、気温・路面温度ともに高い晴天のバルセロナでFP1が開始されると、最初にコースインしたのはF2ドライバーのビクター・マルタンスだった。彼はアレックス・アルボンに代わってウィリアムズからF1週末初出走を果たした。
今週末からはフロントウイングの荷重試験に関する新たな技術指令(TD)が導入され、各チームは序盤から精力的に走行。ピレリが持ち込んだC1~C3という最も硬いコンパウンドのうち、ほとんどのマシンがC1タイヤでコースに出た。
そんな中、ハースのリザーブドライバーである平川亮は、今季2回目のFP1出走中にグラベルに飛び出す場面があった。レーシングブルズのリアム・ローソンは、低速走行していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)に苛立ちを見せ、「何だったんだ?」と無線で不満を口にした。
セッション最初の15分でノリスが1分15秒259をマークし、地元スペインのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に0.221秒差をつけてトップに立つ。
走行が進むにつれて各車のロングランも増え、メルセデスのジョージ・ラッセルは最初にミディアム(C2)タイヤに交換し、セッション中盤には1分14秒751で一時トップに浮上した。
キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが最初にソフトタイヤ(C3)を投入し、他チームもこれに追随。フェルスタッペンはこのC3でトップタイムを更新するも、すぐにノリスがそれを上回り、1分13秒718で再び首位に返り咲いた。
セッション終盤には、前戦モナコでポイントを獲得したローソンとアイザック・ハジャーのレーシングブルズ勢、そして開幕戦バーレーン以来のポイントを狙うハースの新人オリー・ベアマンがトップ10入りするなど、注目の顔ぶれが並んだ。

アロンソは「マシンに何かおかしなところがある」と無線で訴えるなど、AMR25に不安をのぞかせる場面もあったが、最終的にはノリスが最速タイムでセッションを締めくくった。2番手はフェルスタッペン(+0.367秒)、3番手にはフェラーリのハミルトン(+0.378秒)が続いた。
4番手にはルクレール、5番手はドライバーズランキング首位の座を守るべく臨むマクラーレンのオスカー・ピアストリ。6番手にローソン、7番手にベアマン、8番手にハジャー、9番手に角田裕毅(+0.925秒)、10番手にアルピーヌのピエール・ガスリーが入った。
ラッセルは11番手、以下ストロール(12番手)、アロンソ(13番手)、ヒュルケンベルグ(14番手)、カルロス・サインツJr.(15番手)が続いた。
16番手はガブリエル・ボルトレト、17番手に平川亮、18番手にキミ・アントネッリ、19番手にマルタンス、20番手にフランコ・コラピントという順位となった。
各チームとドライバーはこの後、パドックでデータ分析を行い、日本時間24時(現地時間17時)開始のFP2に向けた準備を進める。
2025年F1 スペインGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム
1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分13秒7182.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分14秒085
3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分14秒096
4.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分14秒238
5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分14秒294
6.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分14秒339
7.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分14秒597
8.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分14秒605
9.角田裕毅(レッドブル) - 1分14秒643
10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分14秒746
11.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分14秒751
12.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分14秒786
13.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分14秒798
14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分14秒865
15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分14秒935
16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分15秒155
17.平川亮(ハース) - 1分15秒298
18.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分15秒369
19.ビクター・マルタンス(ウィリアムズ) - 1分15秒522
20.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分15秒530
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