F1アフリカGP計画が停滞 バルセロナ開催継続に追い風か

候補地としては、南アフリカのカラミ、ケープタウン、さらにルワンダの3か所が挙げられてきたが、モナコGPの週末にドメニカリはこれらの計画がいずれも停滞していることを認めた。
「交渉は続いている」とドメニカリは語り、「少しずつ前進しており、最適な解決策を見つけるために共に取り組んでいる」と明かした。
「しかし、新たな機会が生まれた場合には、その地で長期的に開催できる保証があるかを確認することが非常に重要だ。短期間しかレースができない場所に行くわけにはいかない」
さらに、「現在、3つの候補地と議論を重ねているが、短期的に決定が下されることはないと見ている。アフリカ大陸でグランプリを開催することには非常に興味があるが、今は適切な計画を見つけることが課題だ。できるだけ早くこのプロジェクトについてより多くの情報を伝えられることを願っている」と語った。
このようなアフリカ開催の難航は、2026年にスペイングランプリの冠タイトルをマドリードに奪われる予定のバルセロナにとって、朗報となる可能性がある。現在のF1との契約は2026年で満了を迎える。
新たな契約を巡る交渉の中心人物は、カタルーニャ地域の経済大臣であり、バルセロナのF1サーキットの代表でもあるミケル・サンペル氏だ。
スペイン紙『ディアリオ・スポルト』によれば、サンペル氏は「交渉は非常に順調に進んでおり、前向きな状況にある」と語っている。
「それが現実だが、同時にそれは何の保証にもならない。現在、非常に多くの利害関係者がおり、世界中にグランプリ開催を希望するサーキットがある。このような交渉では、MotoGPとドルナとの契約締結時と同様に、極めて慎重に動く必要がある」
またサンペル氏は、F1開催を狙うのはマドリードだけではないとし、「他の都市からの競争もある」と締めくくった。
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