ミハエル・シューマッハはF1マシンに乗ると豹変した / F1見聞録
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドは、ミハエル・シューマッハは普段は非常に心の温かい人間だが、F1マシンに乗ると一転して非常に攻撃的で時に不誠実だったと語る。

ミハエル・シューマッハは、7回のF1ワールドチャンピオン、91勝を挙げたF1史上最も成功したF1ドライバーだ。そがそのキャリアでは論争の的となった多数のインシデントやスキャンダルがあった。

同じドイツ出身のニック・ハイドフェルドは、ミハエル・シューマッハのことをよく知っており、F1マシンの外では“心の温かい”人だと説明。シューマッハは誠実で友好的な人として知られている。

「彼は仕事の外ではとても親切だった。優しい心を持っていて、僕が知っているなかで最もスイートな人々の1人だ。彼は家族を大切にしている」

だが、ヘルメットをかぶってF1マシンに乗り込むとそのフレンドリーな性格ははるかに攻撃的なミハエル・シューマッハへと豹変したと語る。

「コース上では完全に別人だった。非良心的で、非常にアグレッシブだったし、誠意の感じられないときもあった。ミハエルはキャリアで受け入れられないような愚かなもした」

例としては、1994年と1997年のワールドチャンピオンを決する戦いで、ミハエル・シューマッハは、デイモン・ヒルとジャック・ヴィルヌーヴと接触。1994年の試みは成功したが、1997年はチャンピオンシップから除外され、ドライバーズランキング2位を抹消された。

それでもニック・ハイドフェルドは、ミハエル・シューマッハは驚異的なドライバーだったと語る。

「彼は史上最高のドライバーだった。彼のフィットネスレベル、エンジニアリングスキル、そして、純粋なドライバーの資質は驚異的だった」

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カテゴリー: F1 / ミハエル・シューマッハ / ニック・ハイドフェルド