ザウバーF1後援のステーク ポルノ女優起用広告きかっけで英サイト閉鎖命令
ザウバーF1チームのタイトルパートナーであるステークは、英国のウェブサイトを閉鎖するよう政府の賭博委員会から命じられた。

昨年ザウバーF1チームとタイトルパートナーシップを結んだステークは、ポルノ女優が出演するX(旧Twitter)のビデオに同社のロゴが表示されたことで、英国の賭博委員会から非難を浴びた。

委員会はStake.uk.comに対し来月中の閉鎖を命じた。運営会社であるTGP Europe Limitedは2023年に316,250ポンドの罰金を科せられるなど、以前にも英国当局から非難を受けていた。

この告発は、責任あるギャンブルの推進とマネーロンダリングの防止を怠ったことが原因であった。

「この動きは、ノッティンガム・トレント大学の敷地外で撮影された成人女優が出演するStakeブランドのロゴを表示した動画がソーシャルメディアで配信されたことに対する委員会の調査開始を受けて行われた」と委員会は声明で述べた。

「TGPは以前にも取締りの対象となっており、委員会との会合後、Stake.uk.comプラットフォームへの新規登録の受付を直ちに停止し、Stakeのメインウェブサイトからのリダイレクトリンクを削除すると発表した」

「英国サイトの最終的な閉鎖は2025年3月11日までに行われる」

ステークをシャツスポンサーに起用しているプレミアリーグのサッカーチーム、エバートンは、「違法賭博ウェブサイトを宣伝するリスク」に関して委員会から接触を受けることになる。

ザウバーF1チームいくつかのグランプリにおけるステークとキック(Kick)のブランディングは、賭博規制により中止となる。

ステークの処分はザウバーF1チームにどのような影響を与えるだろうか?
これがザウバーF1チームにどのような影響を与えるかは不明だが、今年7月にシルバーストーンで開催されるイギリスグランプリで、ザウバーがマシンからステークのロゴを削除する可能性は十分にある。このプラクティスはこれまでも何度か実施されてきた。

いくつかの国における賭博規制により、ザウバーはオーストラリア、スペイン、ベルギー、カタール、アブダビのグランプリで、ステークのロゴをストリーミング子会社であるキック(Kick(のロゴに差し替えていた。

これがザウバーF1チームが提案している英国を拠点とするエンジニアリングハブの開発に影響を与えるかどうかはまだわからない。

いずれにしても、ザウバー買収のさなか、アウディが2026年のF1デビューに向けて準備を進めているため、ステークとのパートナーシップが今シーズン以降も継続される可能性は低い。

アウディによるザウバーF1チームの買収は、カタール投資庁からの少数株主出資で構成されており、2026年にドイツのブランドが初めてF1マシンを製造する際に、カタールブランドがマシンの目立つ場所に表示される可能性は十分にある。

その結果、アウディはステークを巡る論争から距離を置くことができるだろう。

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カテゴリー: F1 / ザウバーF1チーム / F1スポンサー / ステークF1チーム