室屋義秀 レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 佐藤琢磨
世界を転戦しながらの8レースで構成されるレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ。このシリーズに2009年から出場を続けている室屋義秀選手が、10月15日に決勝が行われた最終戦インディアナポリスで見事優勝を果たした。

年間レース数の半分で勝利を収めるという、圧倒的なパフォーマンスを見せた室屋義秀は、日本人初のワールドチャンピオンに輝いた。

そして、これを現場で見ていたのがインディカードライバーの佐藤琢磨。今回のエアレースの舞台となったのはインディアナポリス・モーター・スピードウェイ。100年以上の歴史を誇るスーパースピードウェイ。この5月に行われた第101回インディアナポリス500(インディ500)で優勝した佐藤琢磨は、日本人初のインディ500ウイナーとなり、その伝統あるレースを代表して、スピードウェイで開催されるエアレースを訪れた。もちろん、室屋選手の応援も目的の一つだった。

予選日に初対面した2人は、世界を駆け巡って活躍する者同士、すぐさま意気投合。そしてその翌日、佐藤琢磨はチャレンジャークラスのウイニングパイロットであるメラニー・アストルにトロフィーを渡す重責を果たし、室屋義秀が同じ日本人として、エアレースで初のワールドチャンピオンになる瞬間を目撃することになった。

「すごいレースでした。エキサイティングでしたね」と佐藤琢磨はコメント。

「予選でマシントラブルに見舞われた室屋選手は11番手と厳しいポジションで、決勝で勝ち進んでいくことは難しいかとも思いました。そして、決勝日のコンディションは低温で、強い風が吹く難しいものになりました。そうした中で、ミスを犯しながらもアグレッシブなアタックを重ね、チャンピオンの座を争う相手もミスをし、スリリングなレース展開になっていました」

「4人で争われたファイナルでの室屋選手は本当に速い、痺れるようなラップを記録し、優勝して見事チャンピオンに輝きました」と感激した佐藤琢磨。同時に、来シーズンのインディ500での活躍に向けた、大きな刺激を受けていた。

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨