ダニエル・リカルド RB F1のシート喪失が正式発表
ダニエル・リカルドが先週末のシンガポールでRBでの最後のレースを戦ったことは広く受け入れられているが、チームや親会社であるレッドブル・レーシングから正式な発表はなされていなかった。
しかし木曜日の午後、レッドブルのソーシャルメディアチャンネルは、キャリア8勝のうち7勝を挙げたリカルドのこれまでの貢献を称えた。
RBの公式フィードに投稿された「ありがとう、ダニエル」と題された記事で、チーム代表であるローラン・メキースは次のように述べた。
「彼は素晴らしい姿勢でチームに多くの経験と才能をもたらし、チーム全員の成長と緊密なチームスピリットの醸成に貢献してくれた」
シンガポール以降、リカルドは自身の将来について明確なことは語っていないが、ボディランゲージやメッセージから、F1での最後のレースになることを期待していることは明らかだった。
レース後に語ったリカルドは、時に感情的になりながらも、この状況を受け入れていると語った。
「シンガポールGPの週末は、もちろん楽しもうとした。22年の終わりにマクラーレンで走るような感じだった」とリカルドは振り返った。
「もちろん、これが最後のレースになるかもしれないということはわかっていたので、それを楽しむようにした」
「今の方が、当時よりもずっと幸せな気持ちでこのスポーツに携わっていると思う。これが最後だとしたら、もう少し平穏な気持ちでキャリアを終えることができ、誇りに思えるだろう」
リカルドが昨年、RBチームの一員としてF1に復帰したことは、彼がレッドブルのメインチームで活躍できる素質をまだ備えていることを示すチャンスと見られていた。
しかし、2023年のオランダグランプリでクラッシュして手首を骨折し、数週間戦線離脱を余儀なくされたことが、その見通しを暗くした。
今シーズンは完全な体調に戻ったものの、セルジオ・ペレスの苦戦によりレッドブルでポテンシャルが開花するチャンスがあったにもかかわらず、リカルドは上司が望むような安定したパフォーマンスを発揮することができなかった。
マイアミでの4位、カナダでの8位など、高い評価を得たレースもあったが、それ以上に良い結果を残すのに苦戦したレースが多かった。
しかし、RBチームのボスであるローラン・メキースは、リカルドの本来のスピードが問題なのではなく、彼とチームがそれを常に発揮できていないだけだと明言している。
オートスポーツ誌のインタビューに応じたメキースは「あなたや他の何人かの人たちから何度も聞かれたが、ダニエルはまだやれるのか? コース上での答えはイエスだ。まだやれる」と語った。
「マイアミ、カナダ、そして彼が純粋なスピードを示したこれらのレースを見てほしい。我々はそれを安定して行うことができたか?いいや、できなかった」
「ドライバーやチームのせいではない。両方が原因なのだ。では、我々はスイートスポットを十分に多く見つけられたか？おそらく、そうではない」
「彼が究極のスピードをまだ持っていることを証明したか？ ええ、間違いなくそうした」
メキースは、リカルドがより頻繁にスイートスポットを見つけられるチームでレースをしていたら、状況は違っていたかもしれないと述べた。
「明日には、スイートスポットに留まるレースができる車が見つかる可能性は十分にある」とメキースは付け加えた。
「もし我々が最高速度を目にすることがなかったのであれば状況は違っていただろう。だが、我々はそれを何度か目にした」
「我々は、彼が自己表現に必要なマシンを与えること、そしてスイートスポットをより多く見つけられるよう努力することに、責任の一端を担っていることを決して隠してはいない」
リカルドに関する投稿にもかかわらず、RBはリアム・ローソンが角田裕毅のチームメイトとして残りのキャンペーンを戦うことになるという正式発表はまだしていない。
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