F1オーストリアGP FP3:ラッセル最速 メルセデスが全セッション制覇
ジョージ・ラッセルがF1オーストリアGPのフリー走行3回目で最速タイムを記録し、メルセデスがFP1、FP2に続いて全セッション首位を独占した。

金曜に2セッション連続トップだったキミ・アントネッリを、ラッセルが終盤のアタックで0.038秒上回った。3番手にはルイス・ハミルトンが入り、フェラーリも予選を前にメルセデスとの差を詰めた。

ラッセルが終盤に逆転、メルセデスが1-2
FP3は現地時間12時30分にスタートした。前日にトラブルで走行時間を失ったセルジオ・ペレスが、キャデラックで最初にコースイン。使用済みのミディアムタイヤでインスタレーションラップを行い、週末序盤の遅れを取り戻すための走行を重ねた。

序盤は静かな立ち上がりとなり、気温31度、路面温度は50度近くまで上昇。開始から約10分が経過してから、ニコ・ヒュルケンベルグ、フランコ・コラピント、アイザック・ハジャーらがコースに出た。

ハジャーはハードタイヤながら1分09秒230を記録し、一時トップに立った。その後、ソフトタイヤを履いたランド・ノリスが1分07秒832をマークし、セッション序盤の基準タイムを作った。

しかし、アントネッリが最初のアタックで一気に1分07秒533を記録。ノリスを約0.3秒引き離し、金曜から続く好調ぶりを示した。

アントネッリ優勢も最後にラッセルが逆転
アントネッリはセッション中盤にさらにタイムを更新し、1分07秒134まで短縮した。この時点でラッセルに対して0.4秒以上の差をつけ、メルセデスの中でも明確に優位に立っていた。

だが、ラッセルは終盤にソフトタイヤで再びアタック。最終セクターをまとめ、1分07秒096を記録してアントネッリを0.038秒上回った。ラッセルが今週末初めてアントネッリを上回り、予選に向けて勢いをつけた。

アントネッリは2セット目のソフトで自己ベストを更新できなかったが、路面がまだ完全にラバーインされる前に記録したタイムが最後まで上位に残った点は印象的だった。

フェラーリは改善、ハミルトンが3番手
フェラーリは金曜よりもメルセデスとの差を縮めた。ルイス・ハミルトンは1分07秒211で3番手となり、ラッセルから0.115秒差に迫った。

フェラーリは今週末、ADUOの影響を受けた初のパワーユニットアップグレードを投入している。金曜は期待ほどの速さを見せられなかったが、FP3ではハミルトンが上位に食い込み、予選に向けて一定の改善を示した。

一方、シャルル・ルクレールは7番手。ターン3でロックアップする場面もあり、ハミルトンとの差を詰めきれなかった。

マクラーレンは4番手と5番手、レッドブルは6番手
マクラーレン勢はオスカー・ピアストリが4番手、ランド・ノリスが5番手に入った。ピアストリはチームメイトをわずかに上回り、引き続き安定したペースを見せた。

ノリスはセッション中に左ミラーが完全に壊れたと無線で伝えられる場面があったが、走行を続けて上位に残った。

アップグレードを投入したレッドブル・レーシングでは、マックス・フェルスタッペンが6番手。無線で「奇妙な干渉が続いている」と訴え、イヤープラグ交換が必要だと報告する場面もあった。フェルスタッペンはトップから0.3秒弱の差にとどまったが、メルセデスを脅かすには予選で完璧なラップが必要になりそうだ。

チームメイトのハジャーは8番手。ハードタイヤで長めの走行を行うなど、フェルスタッペンとは異なるプログラムをこなした。

レーシングブルズがトップ10入り
レーシングブルズはリアム・ローソンが9番手、アービッド・リンドブラッドが10番手に入り、2台そろってトップ10に食い込んだ。

11番手はアルピーヌのピエール・ガスリー。12番手にヒュルケンベルグ、13番手にガブリエル・ボルトレトが続き、アウディ勢が中団で存在感を示した。

14番手はコラピント、15番手オリバー・ベアマン、16番手エステバン・オコン。ウィリアムズ勢はカルロス・サインツJr.が17番手、アレクサンダー・アルボンが18番手に終わった。サインツJr.は不必要に遅い走行があったとして黒白旗を受けたほか、終盤には最終コーナー進入でコースオフする場面もあった。

キャデラックとアストンマーティンは後方
キャデラックはペレスが19番手、バルテリ・ボッタスが20番手。前日に複数のトラブルが発生した影響もあり、FP3でも後方に沈んだ。

アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手。2台ともトップから3秒以上遅れ、厳しい状況が続いている。

F1オーストリアGPはこれで全フリー走行が終了した。メルセデスが3セッションすべてでトップに立ち、ラッセルとアントネッリがポールポジション争いの中心に浮上した一方、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングがどこまで迫れるかが予選の焦点となる。

F1 オーストリアGP フリー走行3回目

F1オーストリアGP FP3結果
1位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)1分07秒096
2位:キミ・アントネッリ(メルセデス)+0.038秒
3位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)+0.115秒
4位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)+0.248秒
5位:ランド・ノリス(マクラーレン)+0.264秒
6位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
7位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
8位:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
9位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
10位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
11位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
13位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
14位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
15位:オリバー・ベアマン(ハース)
16位:エステバン・オコン(ハース)
17位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
18位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
19位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
20位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
21位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
22位:ランス・ストロール(アストンマーティン)

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP