2026年F1バルセロナテスト初日:レッドブルのハジャーが最速タイム

この日はチームごとに走行体制が分かれ、1日を通して同一ドライバーを起用したケースもあれば、正午を境にドライバーを交代したチームもあった。
F1はサーキット外部に出る情報量を強く制限する方針を取り、周辺では警備員が巡回。一般に公開されていたライブタイミングも、走行開始から数時間後には遮断された。
そうした状況下でも、タイムシート上では終日レッドブルとメルセデスの2台が際立った存在となり、首位の座を入れ替わりながら走行を重ねていた。最終的に、タイヤサプライヤーのピレリによれば、C3ソフトタイヤを圧倒的に多用していたレッドブルのハジャーが、1分18秒159でこの日の最速タイムを記録した。
このタイムにより、フォードの支援を受けて開発されたレッドブル独自の新パワーユニットを搭載するRB22は、2番手以下に0.5秒以上の差をつけて初日を終えた。ただし、このラップは昨年のバルセロナで行われたスペインGP週末の初回プラクティスと比較すると、4秒以上遅いものでもあり、あくまでシステム検証が主目的の日であったことを示している。
メルセデスでは午前中にアンドレア・キミ・アントネッリがW17をドライブし、タイミングモニター上ではハジャーに最も近い存在となった。午後にはジョージ・ラッセルがマシンを引き継ぎ、メルセデスは最終的に2番手で初日を終えている。
アルピーヌはこの日の最初の赤旗の原因となったが、メルセデス製パワーユニットを搭載するマシンを終日ドライブしたフランコ・コラピントが、最終的に3番手に入った。
走行距離の面で目立ったのはハースF1チームだった。エステバン・オコンは非常に多忙な1日を過ごし、154周を走破。これは全ドライバー中で最多の周回数だった。メルセデスもアントネッリとラッセルの合算で、これに近い走行距離を記録している。
参考までに、ハースF1チームは昨年のバーレーンテスト初日でも160周を走行し、最も多くの周回を重ねたチームだった。当時、各チームの平均周回数は130周程度で、バーレーンのレイアウトはバルセロナよりも全長が長い。今回も同チームが初日から高い信頼性を示した形だ。
一方で、走行距離の数字を見る限り、アウディとキャデラックにとっては厳しい洗礼となる初日だった。ガブリエル・ボルトレトがドライブしていたアウディは、マシン停止により早い時間帯に赤旗を出し、新開発のアウディ製パワーユニットを搭載したそのマシンは、その後コースに戻ることはなかった。
「マシンに技術的な問題が発生した」と、アウディF1チーム代表のジョナサン・ウィートリーは説明した。
「問題を確認した時点で、コース上でエンジンを停止する判断をした。今年は十分なテスト日程があるし、我々はこの問題を本当に理解したかった。そのため、慎重に分析を進めている」
キャデラックはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの2名で走行距離を積み重ねたが、全体として走行は限定的だった。トラブルが報告されており、特にペレスは周回数が二桁に届かないまま初日を終えている。
なお、フェラーリは火曜日からテストに合流する予定で、マクラーレンは火曜または水曜から走行を開始する見込みだ。アストンマーティンは木曜日以前の走行は見込まれておらず、許可されている最大3日間の走行日数を消化できない可能性が高い。ウィリアムズは今回のバルセロナテストを欠場している。

2026年F1バルセロナテスト 初日タイム
1.アイザック・ハジャー(レッドブル) 1分18秒159/107周
2.ジョージ・ラッセル(メルセデス) +0.537秒/95周
3.フランコ・コラピント(アルピーヌ) +2.030秒/60周
4.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) +2.541秒/56周
5.エステバン・オコン(ハースF1チーム) +3.142秒/154周
6.リアム・ローソン(レーシングブルズ) +3.354秒/88周
7.バルテリ・ボッタス(キャデラック) +6.492秒/33周
8.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) +7.137秒/27周
9.セルジオ・ペレス(キャデラック) +7.815秒/11周
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