ルイス・ハミルトンが雨に翻弄された母国F1イギリスGPで涙の今季初優勝
2024年のF1世界選手権 第12戦 イギリスGPの決勝レースが7月7日(日)にシルバーストン・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季初勝利。角田裕毅(RB)は10位入賞を果たした。
2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、雨が強くなっていた18周目にチームメイトのジョージ・ラッセルを抜いてトップに立つが、その後、サーキットには雨が降り、ターン1で二人揃ってコースアウト。マクラーレンの2台に先行を許す。
28周目、メルセデスは2台をダブルスタックでインターミディエイトに交換。そして、39周目にスリックに交換したタイミングでハミルトンがトップに立つ。
そこからは2位争いをしている後続を尻目にレースをリード。母国のファンの前で見事トップでチェッカーを受け、今季初勝利、2021年のサウジアラビアGP以来となる通算104勝目、シルバーストンでの9勝目を挙げた。今季6人目のレースウィナーとなり、メルセデスとの最後の母国グランプリを勝利で飾った。
2位のマックス・フェルスタッペンは、ミディアムでの第1スティントで競争力を発揮できず、マクラーレン勢にあっさりと抜かれて5番手に後退。しかし、上位勢よりも1周早くインターに交換して3番手に順位を上げると、ハミルトンと同じ39周目にスリックに交換。ハードタイヤで競争力を発揮し、ランド・ノリス(マクラーレン)を抜いて2位でフィニッシュ。3位のノリスとのポイント差を広げることに成功した。
4位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、5位のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)はファステストラップを記録。そして、6位はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が2戦連続の上位入賞。
7位にランス・ストロール、8位にフェルナンド・アロンソとアストンマーティン勢。9位にアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)。
そして、10位には角田裕毅(RB)が入って1ポイントを獲得。3戦連続でノーポイントだったなかで久しぶりのポイント獲得となったが、ドライバーズランキングではランド・ノリスとニコ・ヒュルケンベルグに抜かれて12位に後退した。チームメイトのダニエル・リカルドは13位だった。
ポールポジションからスタートしたジョージ・ラッセル(メルセデス)はウォーターシステムの問題によってリタイア。11番手スタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)はインターへの交換が早すぎて順位を落として14位でフィニッシュ。ピットレーンスタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)は17位でレースを終えた。
気温16度、路面温度33度のドライコンディションでレースは52周のスタート。約1時間前に一時的に雨が降ったことで路面がクリアされたこともあり、ピットレーンスタートでハードを選択したセルジオ・ペレス(レッドブル)、ソフトを選択したエステバン・オコン(アルピーヌ)と周冠宇(ザウバー)以外はミディアムタイヤをスタートタイヤに選択した。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はギアボックス問題の疑いでDNSとなった。
雨のリスクは60%であり、上空にはすぐに雨雲がかかった。16周目あたりでスタンドのお客さんがポンチョを着だし、19周目にはDRSが無効(DISABLE)となり、路面からは水しぶきが立つようになった。だが、各チームのピットウォールの予想よりも雨はすぐに上がり、路面は改善傾向。24周目にはDRSが有効(ENABLE)になり、インターミディエイトに交換したシャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス、エステバン・オコン、周冠宇の4名のタイヤに早急に摩耗し、結果的にタイヤ交換は無駄に終わった。
しかし、再び雨が強くなり、26周目にはDRSが再び無効になる。27周目にマクラーレン勢、メルセデス勢の後ろの5番手を走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と6番手のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を始め、数名がインターに交換した。
28周目にトップを走行していたランド・ノリス(マクラーレン)、3番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)がインターに交換。2番手を走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)はステイアウトしたが、次の29周目にピットイン。
その結果、1.ノリス、2.ハミルトン、3.フェルスタッペン、4.ラッセル、5.サインツ、6.ピアストリという順位で全車がインターを履いた状態で後半戦を迎える。
弱い雨が続いたことで、サーキットは路面が濡れている部分と乾いてる部分が混在するトリッキーなコンディション。インターミディエイトは痛み出し、上空には太陽を顔を出し、今度はいつスリックタイヤに交換するかという賭けになる。そんななか、ポールスタートのジョージ・ラッセルがウォーターシステムに問題が発生してリタイアする。
39周目、ハミルトン(ソフト)、フェルスタッペン(ハード)、ピアストリ(ミディアム)がピットン。翌周にノリス(ソフト)とサインツ(ハード)がピットイン。
その結果、1.ハミルトン、2.ノリス、3.フェルスタッペン、4.ピアストリ、5.サインツという順と入れ替わり、トップ3は2秒間隔、4番手のピアストリはさらに10秒後方。41周目にDRSが有効となり、スリックタイヤでの勝負が開始される。
48周目、フェルスタッペンがノリスを抜いて2番手に浮上。残り4周でトップのハミルトンとの差は約3秒。最終的に1.465差でハミルトンがトップでチェッカーを受けた。
カテゴリー: F1 / F1レース結果
2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、雨が強くなっていた18周目にチームメイトのジョージ・ラッセルを抜いてトップに立つが、その後、サーキットには雨が降り、ターン1で二人揃ってコースアウト。マクラーレンの2台に先行を許す。
28周目、メルセデスは2台をダブルスタックでインターミディエイトに交換。そして、39周目にスリックに交換したタイミングでハミルトンがトップに立つ。
そこからは2位争いをしている後続を尻目にレースをリード。母国のファンの前で見事トップでチェッカーを受け、今季初勝利、2021年のサウジアラビアGP以来となる通算104勝目、シルバーストンでの9勝目を挙げた。今季6人目のレースウィナーとなり、メルセデスとの最後の母国グランプリを勝利で飾った。
2位のマックス・フェルスタッペンは、ミディアムでの第1スティントで競争力を発揮できず、マクラーレン勢にあっさりと抜かれて5番手に後退。しかし、上位勢よりも1周早くインターに交換して3番手に順位を上げると、ハミルトンと同じ39周目にスリックに交換。ハードタイヤで競争力を発揮し、ランド・ノリス(マクラーレン)を抜いて2位でフィニッシュ。3位のノリスとのポイント差を広げることに成功した。
4位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、5位のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)はファステストラップを記録。そして、6位はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が2戦連続の上位入賞。
7位にランス・ストロール、8位にフェルナンド・アロンソとアストンマーティン勢。9位にアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)。
そして、10位には角田裕毅(RB)が入って1ポイントを獲得。3戦連続でノーポイントだったなかで久しぶりのポイント獲得となったが、ドライバーズランキングではランド・ノリスとニコ・ヒュルケンベルグに抜かれて12位に後退した。チームメイトのダニエル・リカルドは13位だった。
ポールポジションからスタートしたジョージ・ラッセル(メルセデス)はウォーターシステムの問題によってリタイア。11番手スタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)はインターへの交換が早すぎて順位を落として14位でフィニッシュ。ピットレーンスタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)は17位でレースを終えた。
気温16度、路面温度33度のドライコンディションでレースは52周のスタート。約1時間前に一時的に雨が降ったことで路面がクリアされたこともあり、ピットレーンスタートでハードを選択したセルジオ・ペレス(レッドブル)、ソフトを選択したエステバン・オコン(アルピーヌ)と周冠宇(ザウバー)以外はミディアムタイヤをスタートタイヤに選択した。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はギアボックス問題の疑いでDNSとなった。
雨のリスクは60%であり、上空にはすぐに雨雲がかかった。16周目あたりでスタンドのお客さんがポンチョを着だし、19周目にはDRSが無効(DISABLE)となり、路面からは水しぶきが立つようになった。だが、各チームのピットウォールの予想よりも雨はすぐに上がり、路面は改善傾向。24周目にはDRSが有効(ENABLE)になり、インターミディエイトに交換したシャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス、エステバン・オコン、周冠宇の4名のタイヤに早急に摩耗し、結果的にタイヤ交換は無駄に終わった。
しかし、再び雨が強くなり、26周目にはDRSが再び無効になる。27周目にマクラーレン勢、メルセデス勢の後ろの5番手を走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と6番手のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を始め、数名がインターに交換した。
28周目にトップを走行していたランド・ノリス(マクラーレン)、3番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)がインターに交換。2番手を走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)はステイアウトしたが、次の29周目にピットイン。
その結果、1.ノリス、2.ハミルトン、3.フェルスタッペン、4.ラッセル、5.サインツ、6.ピアストリという順位で全車がインターを履いた状態で後半戦を迎える。
弱い雨が続いたことで、サーキットは路面が濡れている部分と乾いてる部分が混在するトリッキーなコンディション。インターミディエイトは痛み出し、上空には太陽を顔を出し、今度はいつスリックタイヤに交換するかという賭けになる。そんななか、ポールスタートのジョージ・ラッセルがウォーターシステムに問題が発生してリタイアする。
39周目、ハミルトン(ソフト)、フェルスタッペン(ハード)、ピアストリ(ミディアム)がピットン。翌周にノリス(ソフト)とサインツ(ハード)がピットイン。
その結果、1.ハミルトン、2.ノリス、3.フェルスタッペン、4.ピアストリ、5.サインツという順と入れ替わり、トップ3は2秒間隔、4番手のピアストリはさらに10秒後方。41周目にDRSが有効となり、スリックタイヤでの勝負が開始される。
48周目、フェルスタッペンがノリスを抜いて2番手に浮上。残り4周でトップのハミルトンとの差は約3秒。最終的に1.465差でハミルトンがトップでチェッカーを受けた。
2024年 F1イギリスGP 決勝 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | POS | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | ↑1 | 2 | ||
2 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1.465 | 1.465 | ↑2 | 2 |
3 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 7.547 | 6.082 | -0 | 2 |
4 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 17.429 | 4.882 | ↑1 | 2 |
5 | 55 | カルロス・サインツJr. | フェラーリ | 47.318 | 34.889 | ↑2 | 3 |
6 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 55.722 | 8.404 | -0 | 2 |
7 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 56.569 | 0.847 | ↑1 | 2 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 63.577 | 7.008 | ↑2 | 2 |
9 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 68.387 | 4.810 | -0 | 2 |
10 | 22 | 角田裕毅 | RB | 79.303 | 10.915 | ↑3 | 2 |
11 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 88.960 | 9.657 | ↑1 | 2 |
12 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 90.153 | 1.193 | ↑5 | 2 |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | RB | 1L | 11.766 | ↑2 | 2 |
14 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1L | 30.536 | ↓3 | 3 |
15 | 77 | バルテリ・ボッタス | ザウバー | 1L | 1.348 | ↑1 | 2 |
16 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 2L | 61.078 | ↑2 | 4 |
17 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 2L | 7.323 | ↑3 | 4 |
18 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 2L | 36.471 | ↓4 | 4 |
DNF | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 19L | 17L | ↓18 | 2 |
DNS | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | ↓1 | 0 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果