フェラーリF1のカルロス・サインツJr.が大波乱のレースでF1初優勝!
2022年F1第10戦イギリスグランプリの決勝が7月3日(日)にシルバーストン・サーキットで行われ、カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)がF1初優勝を達成した。
2022年のF1イギリスグランプリは大波乱の展開となった。オープニグラップでは、多重クラッシュに巻き込まれた周冠宇(アルファロメオ)が車が逆さまになってまま1コーナーのタイヤバリアまで滑り、バリアを乗り越えてフェンスに激突する大クラッシュ。
3台がリタイアとなったこの多重クラッシュでレースは約1時間に当たり赤旗中断。幸いにも周冠宇に深刻な怪我はなく、レース終盤にはパドックに戻って元気な姿をみせた。
優勝はポールポジションからスタートしたカルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)。
1回目のスタートでは、ソフトタイヤのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に先行を許したサインツだが、1コーナーを全車が通過する前に赤旗中断となったことで、レース再開となった2回目のスタートもポールポジションからスタート。今度は厳しいライン取りでフェルスタッペンをブロックしてリードを維持する。
10周目にはマックス・フェルスタッペンに抜かれるが、パンクしたフェルスタッペンが後退すると、チームメイトのシャルル・ルクレールとのバトルとなる。先にピットインしてハードタイヤに交換したカルロス・サインツJr.だが、ルクレールの方がペースが良く、しばらくはチームから戦いを許されていたが、タイムが上がらず、ステイアウトして首位を走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)に離され始めたことで、チームはルクレールを前に出す。これでサインツの初優勝のチャンスは消えかけたように見えた。
だが、40周目にレースは急展開を迎える。エステバン・オコン(アルピーヌF1)がマシントラブルによってコース上でストップしたことでセーフティカーが導入される。ここでカルロス・サインツはソフトタイヤに交換、シャルル・ルクレールはハードタイヤでステイアウトする。
リスタート後にソフトタイヤのアドバンテージを生かしたカルロス・サインツJr.は、シャルル・ルクレールを抜いて再び首位に浮上。そこからは激しいバトルを展開する後続を尻目にレースをリードしてトップでチェッカー。前日の初ポールポジションに続き、F18年目、151戦目にして初優勝をポール・トゥ・ウィンで達成した。
2位はセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)。赤旗後のリスタートのバトルでシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)とのバトルでフロントウイングを破損してピットインを余儀なくされたことで一時は17番手まで順位を下げるが、そこからいつのまにか順位を上げ、セーフティカー導入時には4番手まで挽回。ソフトタイアyに交換した最後のスティントでシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンをかわし、2位表彰台を獲得した。
3位は母国レースとなったルイス・ハミルトン。今シーズン初のリードラップもマークしたルイス・ハミルトンは、ファイナルラップでファステストラップもマーク。序盤はポーパシング/バウンシングに苦しんでいたメルセデスのF1マシンだが、今回のアップデートによって、ひとまずスムーズな路面の常設サーキットではレースでの最速タイムを争えるマシンへと改善を果たしたことを証明した。
4位はシャルル・ルクレール。一時は優勝も見えていたが、トップ走行中の最後のセーフティカーのタイミングでピットインすることができず、ソフトに交換した3台に抜かれるという再び運に見放される結果となった。
5位はランド・ノリス(マクラーレン)、6位はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌF1チーム)。
チャンピンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンは7位でフィニッシュ。タイヤのパンク後、フロントとリアともにグリップを失い、戦える状態ではないマシンでなんとか7位に踏みとどまった。
8位はミック・シューマッハ(ハースF1チーム)。ファイナルラップの最終コーナーまでマックス・フェルスタッペンとバトルを繰り広げたが、0.218秒届かなかった。それでも、8位でフィニッシュし、待望のF1初ポイントを獲得した。
9位のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は18番グリッドからの挽回。10位はケビン・マグヌッセンが入り、ハースF1チームがダブル入賞を果たした。
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、オープニングラップの多重クラッシュでフロントを大きく破損するも、赤旗中に修復。だが、チームメイトのピエール・ガスリーとのバトル中にスピンを喫するなど、良いところがないまま14位でレースを終えた。ガスリーはブラック&オレンジフラッグを出された後、レースをリタイアした。
マックス・フェルスタッペンが7位、セルジオ・ペレスが2位、シャルル・ルクレールが4位という結果により、チャンピオンシップは首位のフェルスタッペン(181)と2位のセルジオ・ペレス(147)の差が34ポイント、3位のルクレール(138)は首位と43ポイント差となった。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP
2022年のF1イギリスグランプリは大波乱の展開となった。オープニグラップでは、多重クラッシュに巻き込まれた周冠宇(アルファロメオ)が車が逆さまになってまま1コーナーのタイヤバリアまで滑り、バリアを乗り越えてフェンスに激突する大クラッシュ。
3台がリタイアとなったこの多重クラッシュでレースは約1時間に当たり赤旗中断。幸いにも周冠宇に深刻な怪我はなく、レース終盤にはパドックに戻って元気な姿をみせた。
優勝はポールポジションからスタートしたカルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)。
1回目のスタートでは、ソフトタイヤのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に先行を許したサインツだが、1コーナーを全車が通過する前に赤旗中断となったことで、レース再開となった2回目のスタートもポールポジションからスタート。今度は厳しいライン取りでフェルスタッペンをブロックしてリードを維持する。
10周目にはマックス・フェルスタッペンに抜かれるが、パンクしたフェルスタッペンが後退すると、チームメイトのシャルル・ルクレールとのバトルとなる。先にピットインしてハードタイヤに交換したカルロス・サインツJr.だが、ルクレールの方がペースが良く、しばらくはチームから戦いを許されていたが、タイムが上がらず、ステイアウトして首位を走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)に離され始めたことで、チームはルクレールを前に出す。これでサインツの初優勝のチャンスは消えかけたように見えた。
だが、40周目にレースは急展開を迎える。エステバン・オコン(アルピーヌF1)がマシントラブルによってコース上でストップしたことでセーフティカーが導入される。ここでカルロス・サインツはソフトタイヤに交換、シャルル・ルクレールはハードタイヤでステイアウトする。
リスタート後にソフトタイヤのアドバンテージを生かしたカルロス・サインツJr.は、シャルル・ルクレールを抜いて再び首位に浮上。そこからは激しいバトルを展開する後続を尻目にレースをリードしてトップでチェッカー。前日の初ポールポジションに続き、F18年目、151戦目にして初優勝をポール・トゥ・ウィンで達成した。
2位はセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)。赤旗後のリスタートのバトルでシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)とのバトルでフロントウイングを破損してピットインを余儀なくされたことで一時は17番手まで順位を下げるが、そこからいつのまにか順位を上げ、セーフティカー導入時には4番手まで挽回。ソフトタイアyに交換した最後のスティントでシャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトンをかわし、2位表彰台を獲得した。
3位は母国レースとなったルイス・ハミルトン。今シーズン初のリードラップもマークしたルイス・ハミルトンは、ファイナルラップでファステストラップもマーク。序盤はポーパシング/バウンシングに苦しんでいたメルセデスのF1マシンだが、今回のアップデートによって、ひとまずスムーズな路面の常設サーキットではレースでの最速タイムを争えるマシンへと改善を果たしたことを証明した。
4位はシャルル・ルクレール。一時は優勝も見えていたが、トップ走行中の最後のセーフティカーのタイミングでピットインすることができず、ソフトに交換した3台に抜かれるという再び運に見放される結果となった。
5位はランド・ノリス(マクラーレン)、6位はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌF1チーム)。
チャンピンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンは7位でフィニッシュ。タイヤのパンク後、フロントとリアともにグリップを失い、戦える状態ではないマシンでなんとか7位に踏みとどまった。
8位はミック・シューマッハ(ハースF1チーム)。ファイナルラップの最終コーナーまでマックス・フェルスタッペンとバトルを繰り広げたが、0.218秒届かなかった。それでも、8位でフィニッシュし、待望のF1初ポイントを獲得した。
9位のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は18番グリッドからの挽回。10位はケビン・マグヌッセンが入り、ハースF1チームがダブル入賞を果たした。
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、オープニングラップの多重クラッシュでフロントを大きく破損するも、赤旗中に修復。だが、チームメイトのピエール・ガスリーとのバトル中にスピンを喫するなど、良いところがないまま14位でレースを終えた。ガスリーはブラック&オレンジフラッグを出された後、レースをリタイアした。
マックス・フェルスタッペンが7位、セルジオ・ペレスが2位、シャルル・ルクレールが4位という結果により、チャンピオンシップは首位のフェルスタッペン(181)と2位のセルジオ・ペレス(147)の差が34ポイント、3位のルクレール(138)は首位と43ポイント差となった。
2022年 F1イギリスグランプリ 決勝 順位・結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | LAP | 52 | 3 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 3.729 | 3.779 | 3 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 6.225 | 2.446 | 3 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 8.546 | 2.321 | 2 |
5 | 3 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 9.571 | 1.025 | 3 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 11.943 | 2.372 | 3 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 18.777 | 6.834 | 4 |
8 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 18.995 | 0.218 | 3 |
9 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 22.356 | 3.361 | 3 |
10 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 24.590 | 2.234 | 2 |
11 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 26.147 | 1.557 | 3 |
12 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 32.511 | 5.364 | 3 |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 32.817 | 0.306 | 4 |
14 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 40.910 | 8.093 | 3 |
DNF | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 2 | ||
DNF | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | 3 | ||
DNF | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 2 | ||
DNF | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 0 | ||
DNF | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 0 | ||
DNF | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 0 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP