F1サウジアラビアGP決勝:レッドブルF1のフェルスタッペンが優勝!
2022年F1第2戦サウジアラビアグランプリの決勝レースが3月27日(日)にジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が優勝した。
金曜日のプラクティス中にサーキット近郊のアラムコの石油施設がイエメンの武装組織にミサイル攻撃を受けるという混乱があったサウジアラビア。F1、FIA、チーム代表、ドライバーの長い協議の末、イベントを続行することを決定。27日(日)に決勝が行われた。
前日の予選Q2で大クラッシュを喫したミック・シューマッハ(ハースF1チーム)は欠場。また、決勝前のピットからグリッドに向かうレコノサンスラップで角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)がエンジントラブルでストップしてスタートできず、出走台数は18台となった。
ナイトレースとして開催されるサウジアラビアグランプリ。現地時間20時に気温25度、路面温度27度のドライコンディションで50周の決勝はスタートした。
序盤はポールポジションからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)が好スタートを決めてリード。2番手にはシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)、3番手に1つポジションを挙げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、4番手にセルジオ・ペレス(スクーデリア・フェラーリ)の順で展開していく。
『Box to overtake』
ミディアムタイヤのタイヤ交換のウインドウは15周~20周。フェラーリは2番手を走行していたシャルル・ルクレールに『Box to overtake』という指示を出す。これは、前を走るセルジオ・ペレスがピットインしたらステイアウト、ステイアウトしたピットインという指示。これを聞いたレッドブル・レーシングは15周目に先にセルジオ・ペレスをピットに入れる。
するとニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がクラッシュしてセーフティカーが導入。先に入ったセルジオ・ペレスにとっては最悪のタイミングでのセーフティカーとなり、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツに抜かれてしまう。
DRSの取り合いとイエローフラッグ
レースはシャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンの一騎打ちの様相となる。そして、二人の戦いの鍵となったのがDRSだった。
オーバーテイクポイントの最終コーナーとDRSの検知ポイントが一致。その後のホームストレートがDRSゾーンとなる。一度、マックス・フェルスタッペンがシャルル・ルクレールを最終コーナーで抜くも、続くストレートでルクレールがDRSを使って抜き返すという攻防があった。
検知ポイントで後ろにいて、ホームストレートでDRSを使える側が有利となるため、最終コーナーで両者が減速して“抜かない”という奇妙な攻防となる。
しかし、残り3周でひとつ手前のDRSゾーンでマックス・フェルスタッペンがシャルル・ルクレールをオーバーテイクしてトップに立ち、逃げ切りを図る。
すると残り2周でアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)がランス・ストロール(アストンマーティン)と1コーナーで接触してその先でストップ。セクター1がイエローとなる。
その結果、セクター1でシャルル・ルクレールがオーバーテイクすることができなくなり、マックス・フェルスタッペンが有利な展開。勝負は最終コーナーからフィニッシュラインまでの戦いとなるがフェルスタッペンが0.549秒早くチェッカーを受けて優勝。通算21勝目を挙げた。
3強チームがダブル入賞
2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツとスクーデリア・フェラーリが開幕戦に続いてダブル表彰台を獲得。4位にはセルジオ・ペレスが入り、開幕戦でダブルリタイアを喫していたレッドブル・レーシングがダブル入賞でシーズン初ポイントを獲得した。
5位にはメルセデスF1のジョージ・ラッセル、15番グリッドからスタートしたチームメイトのルイス・ハミルトンは10位まで挽回して入賞を果たし、メルセデスF1はダブル入賞。
6位にエステバン・オコン(アルピーヌ)、7位のランド・ノリス(マクラーレン)は今季初ポイント、8位にピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)、9位にケビン・マグヌッセン(ハースF1)が続いた。レッドブルの2台とノリス以外は2戦連続の入賞とい顔ぶれ。
36周目付近に立て続けにマシントラブルが起こり、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、フェルアンド・アロンソ(アルピーヌ)がスローダウンしてコース上にストップ。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がピットでリタイア。完走13台というレースとなった。
リカルドのストップで2回目のセーフティカーが出動するが、アロンソがピットレーン入り口付近にストップしたため、ピットレーンはクローズドに。そのままセーフティカーが退き、タイヤ交換のアドバンテージに利用されることはなかった。
マックス・フェルスタッペン(優勝)とシャルル・ルクレール(2位)
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1サウジアラビアGP
金曜日のプラクティス中にサーキット近郊のアラムコの石油施設がイエメンの武装組織にミサイル攻撃を受けるという混乱があったサウジアラビア。F1、FIA、チーム代表、ドライバーの長い協議の末、イベントを続行することを決定。27日(日)に決勝が行われた。
前日の予選Q2で大クラッシュを喫したミック・シューマッハ(ハースF1チーム)は欠場。また、決勝前のピットからグリッドに向かうレコノサンスラップで角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)がエンジントラブルでストップしてスタートできず、出走台数は18台となった。
ナイトレースとして開催されるサウジアラビアグランプリ。現地時間20時に気温25度、路面温度27度のドライコンディションで50周の決勝はスタートした。
序盤はポールポジションからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)が好スタートを決めてリード。2番手にはシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)、3番手に1つポジションを挙げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、4番手にセルジオ・ペレス(スクーデリア・フェラーリ)の順で展開していく。
『Box to overtake』
ミディアムタイヤのタイヤ交換のウインドウは15周~20周。フェラーリは2番手を走行していたシャルル・ルクレールに『Box to overtake』という指示を出す。これは、前を走るセルジオ・ペレスがピットインしたらステイアウト、ステイアウトしたピットインという指示。これを聞いたレッドブル・レーシングは15周目に先にセルジオ・ペレスをピットに入れる。
するとニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がクラッシュしてセーフティカーが導入。先に入ったセルジオ・ペレスにとっては最悪のタイミングでのセーフティカーとなり、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツに抜かれてしまう。
DRSの取り合いとイエローフラッグ
レースはシャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンの一騎打ちの様相となる。そして、二人の戦いの鍵となったのがDRSだった。
オーバーテイクポイントの最終コーナーとDRSの検知ポイントが一致。その後のホームストレートがDRSゾーンとなる。一度、マックス・フェルスタッペンがシャルル・ルクレールを最終コーナーで抜くも、続くストレートでルクレールがDRSを使って抜き返すという攻防があった。
検知ポイントで後ろにいて、ホームストレートでDRSを使える側が有利となるため、最終コーナーで両者が減速して“抜かない”という奇妙な攻防となる。
しかし、残り3周でひとつ手前のDRSゾーンでマックス・フェルスタッペンがシャルル・ルクレールをオーバーテイクしてトップに立ち、逃げ切りを図る。
すると残り2周でアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)がランス・ストロール(アストンマーティン)と1コーナーで接触してその先でストップ。セクター1がイエローとなる。
その結果、セクター1でシャルル・ルクレールがオーバーテイクすることができなくなり、マックス・フェルスタッペンが有利な展開。勝負は最終コーナーからフィニッシュラインまでの戦いとなるがフェルスタッペンが0.549秒早くチェッカーを受けて優勝。通算21勝目を挙げた。
3強チームがダブル入賞
2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツとスクーデリア・フェラーリが開幕戦に続いてダブル表彰台を獲得。4位にはセルジオ・ペレスが入り、開幕戦でダブルリタイアを喫していたレッドブル・レーシングがダブル入賞でシーズン初ポイントを獲得した。
5位にはメルセデスF1のジョージ・ラッセル、15番グリッドからスタートしたチームメイトのルイス・ハミルトンは10位まで挽回して入賞を果たし、メルセデスF1はダブル入賞。
6位にエステバン・オコン(アルピーヌ)、7位のランド・ノリス(マクラーレン)は今季初ポイント、8位にピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)、9位にケビン・マグヌッセン(ハースF1)が続いた。レッドブルの2台とノリス以外は2戦連続の入賞とい顔ぶれ。
36周目付近に立て続けにマシントラブルが起こり、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、フェルアンド・アロンソ(アルピーヌ)がスローダウンしてコース上にストップ。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がピットでリタイア。完走13台というレースとなった。
リカルドのストップで2回目のセーフティカーが出動するが、アロンソがピットレーン入り口付近にストップしたため、ピットレーンはクローズドに。そのままセーフティカーが退き、タイヤ交換のアドバンテージに利用されることはなかった。
2022年 F1 サウジアラビアグランプリ 決勝・結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | LAP | 50 | 1 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 0.549 | 0.549 | 1 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 8.097 | 7.548 | 1 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 10.800 | 2.703 | 1 |
5 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 32.732 | 21,932 | 1 |
6 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 56.017 | 23.285 | 1 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 56.124 | 0.197 | 1 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ | 62.946 | 6.822 | 1 |
9 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 64.308 | 1.362 | 1 |
10 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 73.948 | 9.640 | 1 |
11 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 82.215 | 8.267 | 2 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アストンマーティン | 91.742 | 9.527 | 1 |
13 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1L | 18.646 | 1 |
14 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1 | ||
DNF | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 3 | ||
DNF | 3 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1 | ||
DNF | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 1 | ||
DNF | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 0 | ||
DNS | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 0 |
マックス・フェルスタッペン(優勝)とシャルル・ルクレール(2位)
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1サウジアラビアGP