F1トルコGP フリー走行2回目:ハミルトンが再び最速でメルセデス好調
2021年 第16戦 F1トルコGPのフリー走行2回目が10月8日(金)にイスタンブール・パークで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がフリー走行1回目に引き続きトップタイムを記録した。
1回目のセッション時よりも雲り空となったイスタンブール・パーク。気温20度、路面温度29.1度とそこまで温度は上がらないコンディションのなかで現地時間15時から60分間のセッションはスタートした。
フリー走行2回目は、主に1回目のセッションで収集したデータを元にセットアップを煮詰めていく作業が基本となる。特に今回は路面のグリップが昨年と比べて向上し、タイヤも1段階柔らかくなっているため、念入りに周回が重ねられた。
クラッシュなどのトラブルはなくスムーズに進行したフリー走行2回目だが、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のスピンや、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のコースオフなど、マシンの限界を探るためのアグレッシブな走行も見られた。
フリー走行2回目のトップタイムを記録したのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。エンジン交換による10グリッド降格ペナルティが決定しているハミルトンだが、昨年優勝したサーキットで安定した走りを見せ、コースレコードをさらに更新する1分23秒804をマークした。バルテリ・ボッタスも3番手タイムを記録しており、イニシャルで持ち込んだセットアップが機能しているように思われる。
2番手には0.166秒という僅差でフェラーリのシャルル・ルクレールが入り、メルセデス勢に割って入っている。だが、ルクレールがソフトの2周目にアタックを出したのに対し、ルイス・ハミルトンはアタックラップでトラフィックにひっかかり、タイムを出すまでに時間を要していたため、その差はさらに広がっていた可能性がある。
一方、レッドブル・ホンダは、セルジオ・ペレスが4番手、マックス・フェルスタッペンが5番手とやや勢いにかけるセションとなった。トップとの差はペレスで0.569秒、フェルスタッペンが0.635秒とプラクティスでのタイムとは言え、これまでの週末にはないタイム差がついた。
マックス・フェルスタッペンは、1回目のプラクティスでグリップとバランスの欠如に苦しんでおり、それを2回目のセッションでも引きづっていた。ロングランのデータを収集していたフェルスタッペンは「奇妙なスナップをしている」と無線で述べ、コーナーの真ん中で「パチンコ玉のよう」に感じたと報告している。
現状ではメルセデスが優勢。10グリッド降格ペナルティによってルイス・ハミルトンは追い上げ、マックス・フェルスタッペンは逃げ切りの戦略を採ることになるはず。ハミルトンは中盤にソフトタイヤを2セット使用した一方で、フェルスタッペンはソフトは1セットのみで、後半ハミディアムタイヤでロングランに専念。タイムシートではロングランの速さは見えにくいが、タイヤ戦略を含めて両チームが明日までにどのようにセットアップを分析してくるかが注目となる。
ミッドフィールドは拮抗しているが、アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが9番手とこのサーキットではやや苦戦しているように見える。一方、チームメイトの角田裕毅は、ガスリーから0.126秒差の11番手と久しぶりにマシンの実力に見合ったタイムを出せている。
F1トルコGP フリー走行3回目は、明日9日の18時(現地時間12時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1トルコGP
1回目のセッション時よりも雲り空となったイスタンブール・パーク。気温20度、路面温度29.1度とそこまで温度は上がらないコンディションのなかで現地時間15時から60分間のセッションはスタートした。
フリー走行2回目は、主に1回目のセッションで収集したデータを元にセットアップを煮詰めていく作業が基本となる。特に今回は路面のグリップが昨年と比べて向上し、タイヤも1段階柔らかくなっているため、念入りに周回が重ねられた。
クラッシュなどのトラブルはなくスムーズに進行したフリー走行2回目だが、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)のスピンや、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のコースオフなど、マシンの限界を探るためのアグレッシブな走行も見られた。
フリー走行2回目のトップタイムを記録したのはメルセデスF1のルイス・ハミルトン。エンジン交換による10グリッド降格ペナルティが決定しているハミルトンだが、昨年優勝したサーキットで安定した走りを見せ、コースレコードをさらに更新する1分23秒804をマークした。バルテリ・ボッタスも3番手タイムを記録しており、イニシャルで持ち込んだセットアップが機能しているように思われる。
2番手には0.166秒という僅差でフェラーリのシャルル・ルクレールが入り、メルセデス勢に割って入っている。だが、ルクレールがソフトの2周目にアタックを出したのに対し、ルイス・ハミルトンはアタックラップでトラフィックにひっかかり、タイムを出すまでに時間を要していたため、その差はさらに広がっていた可能性がある。
一方、レッドブル・ホンダは、セルジオ・ペレスが4番手、マックス・フェルスタッペンが5番手とやや勢いにかけるセションとなった。トップとの差はペレスで0.569秒、フェルスタッペンが0.635秒とプラクティスでのタイムとは言え、これまでの週末にはないタイム差がついた。
マックス・フェルスタッペンは、1回目のプラクティスでグリップとバランスの欠如に苦しんでおり、それを2回目のセッションでも引きづっていた。ロングランのデータを収集していたフェルスタッペンは「奇妙なスナップをしている」と無線で述べ、コーナーの真ん中で「パチンコ玉のよう」に感じたと報告している。
現状ではメルセデスが優勢。10グリッド降格ペナルティによってルイス・ハミルトンは追い上げ、マックス・フェルスタッペンは逃げ切りの戦略を採ることになるはず。ハミルトンは中盤にソフトタイヤを2セット使用した一方で、フェルスタッペンはソフトは1セットのみで、後半ハミディアムタイヤでロングランに専念。タイムシートではロングランの速さは見えにくいが、タイヤ戦略を含めて両チームが明日までにどのようにセットアップを分析してくるかが注目となる。
ミッドフィールドは拮抗しているが、アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが9番手とこのサーキットではやや苦戦しているように見える。一方、チームメイトの角田裕毅は、ガスリーから0.126秒差の11番手と久しぶりにマシンの実力に見合ったタイムを出せている。
F1トルコGP フリー走行3回目は、明日9日の18時(現地時間12時)から行われる。
2021年 第16戦 F1トルコGP フリー走行2回目 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | GAP | LAPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分23秒804 | 30 | |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分24秒970 | 0.166 | 29 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分24秒214 | 0.410 | 31 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 1分24秒373 | 0.569 | 28 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分24秒439 | 0.635 | 27 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分24秒525 | 0.721 | 24 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1分24秒660 | 0.856 | 21 |
8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分24秒672 | 0.868 | 26 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分24秒756 | 0.952 | 32 |
10 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分24秒796 | 0.992 | 29 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 1分24秒882 | 1.078 | 30 |
12 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分24秒903 | 1.099 | 34 |
13 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分25秒020 | 1.216 | 31 |
14 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 1分25秒060 | 1.256 | 23 |
15 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分25秒143 | 1.339 | 27 |
16 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 1分25秒229 | 1.425 | 30 |
17 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分25秒307 | 1.503 | 30 |
18 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分25秒358 | 1.554 | 29 |
19 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 1分25秒480 | 1.676 | 26 |
20 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | 1分25秒698 | 1.894 | 25 |
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