F1バーレーンGP フリー走行3回目:レッドブルのフェルスタッペンが最速
2021年のF1世界選手権 第1戦 F1バーレーンGPのフリー走行3回目が3月27日(土)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録した。
今年から金曜日の2回のフリー走行がそれぞれ90分から60分に短縮になったことで、前日は開始早々から多くのマシンが走行。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが両方のセッションでトップタイムを記録したが、勢力図はまだ不透明なままとなっている。
というのも、セッションが60分に短縮され、各チームが忙しくコース上で走行を行ったことでシングルラップでもロングランでもクリアラップが取りにくい状況となった。また、今季は史上最多の23戦が予定されており、F1パワーユニットの耐久性という点でも金曜日からエンジンをフルパワーで回すチームは事実上皆無と言っていい状況。リアのフロア周りの技術規則の変更によって、ハイレーキのレッドブルの方がローレーキのメルセデスよりも有利との見方もあるが、まだまだ真のパフォーマンスは分からない。
迎えた土曜日は通常のフリー走行3回目のように前半は静かな時間が続いた。前述のエンジンライフに加え、予選・決勝が現地時間18時からと陽が落ちて涼しくなっていくコンディションで行われるが、FP3セッションは15時から行われるため、気温38度、路面温度48度と非常に高い状況。このコンディションでセッティングを合わせてしまうと、予選と決勝では機能しないマシンに仕上がってしまう可能性がある。
前日よりも風が強いコンディション。真っ先に出て行ったのはアルファタウリ・ホンダの角田裕毅。角田裕毅のマシンは前日のFP3セッション終了間際にデータが不具合が見つかっており、カーフューを破って修復を行った。1周のインスタレーションラップを行ってピットに戻る。
セッション序盤にコースに走行を続けたのは、前日のロングランで“運転不可能”な状況があったと語っていたメルセデスF1のバルテリ・ボッタスのみ。前日とは打って変わって各マシンがガレージで待機する時間が続いた。20分が経過すると徐々にマシンがコース上に出ていく。レッドブル勢はハードタイヤ、メルセデス勢はソフトタイヤで走行を開始する。シャルル・ルクレールが大胆にスピンしてイエローが提示されるが、マシンにダメージはなかった。
メルセデス、マクラーレンはソフトタイヤのみで走行。残り15分を経過する頃にはセルジオ・ペレス、マックス・フェルスタッペンのレッドブル勢ももソフトタイヤでコースイン。予選にむけた最終仕上げをすスタートした。
フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。1分30秒577をマークし、これまでの3つのセッションすべてでタイムシートのトップに立った。しかし、まだプレシーズンテストのタイムからは2秒遅く、エンジンパワーを含め、ポケットになんらかのものを隠し持っている可能性もある。
2番手タイムのルイス・ハミルトン(メルセデス)も同じこと。0.738秒差という比較的大きなタイム差がついたが、両マシンにそこまで大きなギャップがあるようには思えない。
マックス・フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスは6番手、ルイス・ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスは5番手につけた。
その2チームの割って入ったのがアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーだ。トップから1.006秒遅れの3番手タイムをマーク。チームメイトの角田裕毅は13番手に沈んだが、同じマシンのガスリーがタイムを出していることを考えれば、予選にむけて期待がもてる。
6番手にフェラーリのカルロス・サインツがつけている点も興味深い。昨年は非力なエンジンでパフォーマンスを失ったフェラーリだが、カスタマーチームのキミ・ライコネン(アルファロメオ)が7番手につけていることからも改善がみてとれる。逆に前日好調だったマクラーレンはダニエル・リカルドが10番手、ランド・ノリスは16番手で終えているのも不気味だ。
全マシンが初めて真のポテンシャルを解き放つ予選は、この後24時(現地時間18時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1バーレーンGP
今年から金曜日の2回のフリー走行がそれぞれ90分から60分に短縮になったことで、前日は開始早々から多くのマシンが走行。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが両方のセッションでトップタイムを記録したが、勢力図はまだ不透明なままとなっている。
というのも、セッションが60分に短縮され、各チームが忙しくコース上で走行を行ったことでシングルラップでもロングランでもクリアラップが取りにくい状況となった。また、今季は史上最多の23戦が予定されており、F1パワーユニットの耐久性という点でも金曜日からエンジンをフルパワーで回すチームは事実上皆無と言っていい状況。リアのフロア周りの技術規則の変更によって、ハイレーキのレッドブルの方がローレーキのメルセデスよりも有利との見方もあるが、まだまだ真のパフォーマンスは分からない。
迎えた土曜日は通常のフリー走行3回目のように前半は静かな時間が続いた。前述のエンジンライフに加え、予選・決勝が現地時間18時からと陽が落ちて涼しくなっていくコンディションで行われるが、FP3セッションは15時から行われるため、気温38度、路面温度48度と非常に高い状況。このコンディションでセッティングを合わせてしまうと、予選と決勝では機能しないマシンに仕上がってしまう可能性がある。
前日よりも風が強いコンディション。真っ先に出て行ったのはアルファタウリ・ホンダの角田裕毅。角田裕毅のマシンは前日のFP3セッション終了間際にデータが不具合が見つかっており、カーフューを破って修復を行った。1周のインスタレーションラップを行ってピットに戻る。
セッション序盤にコースに走行を続けたのは、前日のロングランで“運転不可能”な状況があったと語っていたメルセデスF1のバルテリ・ボッタスのみ。前日とは打って変わって各マシンがガレージで待機する時間が続いた。20分が経過すると徐々にマシンがコース上に出ていく。レッドブル勢はハードタイヤ、メルセデス勢はソフトタイヤで走行を開始する。シャルル・ルクレールが大胆にスピンしてイエローが提示されるが、マシンにダメージはなかった。
メルセデス、マクラーレンはソフトタイヤのみで走行。残り15分を経過する頃にはセルジオ・ペレス、マックス・フェルスタッペンのレッドブル勢ももソフトタイヤでコースイン。予選にむけた最終仕上げをすスタートした。
フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。1分30秒577をマークし、これまでの3つのセッションすべてでタイムシートのトップに立った。しかし、まだプレシーズンテストのタイムからは2秒遅く、エンジンパワーを含め、ポケットになんらかのものを隠し持っている可能性もある。
2番手タイムのルイス・ハミルトン(メルセデス)も同じこと。0.738秒差という比較的大きなタイム差がついたが、両マシンにそこまで大きなギャップがあるようには思えない。
マックス・フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスは6番手、ルイス・ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスは5番手につけた。
その2チームの割って入ったのがアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーだ。トップから1.006秒遅れの3番手タイムをマーク。チームメイトの角田裕毅は13番手に沈んだが、同じマシンのガスリーがタイムを出していることを考えれば、予選にむけて期待がもてる。
6番手にフェラーリのカルロス・サインツがつけている点も興味深い。昨年は非力なエンジンでパフォーマンスを失ったフェラーリだが、カスタマーチームのキミ・ライコネン(アルファロメオ)が7番手につけていることからも改善がみてとれる。逆に前日好調だったマクラーレンはダニエル・リカルドが10番手、ランド・ノリスは16番手で終えているのも不気味だ。
全マシンが初めて真のポテンシャルを解き放つ予選は、この後24時(現地時間18時)から行われる。
2021年 第1戦 F1バーレーンGP フリー走行3回目 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分30秒577 | 11 | |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分31秒316 | 0.739 | 14 |
3 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分31秒583 | 1.006 | 13 |
4 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分31秒855 | 1.278 | 16 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 1分31秒908 | 1.331 | 11 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分32秒108 | 1.531 | 16 |
7 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分32秒224 | 1.647 | 15 |
8 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分32秒423 | 1.846 | 11 |
9 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分32秒431 | 1.854 | 13 |
10 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 1分32秒477 | 1.900 | 12 |
11 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分32秒482 | 1.905 | 17 |
12 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分32秒500 | 1.923 | 11 |
13 | 26 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 1分32秒709 | 2.132 | 15 |
14 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 1分32秒755 | 2.178 | 15 |
15 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1分32秒820 | 2.243 | 15 |
16 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分32秒860 | 2.283 | 10 |
17 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分33秒323 | 2.746 | 14 |
18 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 1分33秒422 | 2.845 | 14 |
19 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | 1分33秒622 | 3.045 | 14 |
20 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分33秒959 | 3.382 | 16 |
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