F1ロシアGP 結果 | ルイス・ハミルトンが逆転優勝!メルセデスが1-2!
2019年のF1世界選手権 第16戦 ロシアGPの決勝が9月29日(日)にソチ・オートドロームで行われ、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスも2位に続き、メルセデスが1-2フィニッシュを達成した。
シンガポールGPとの連戦となるロシアGP。2014年に冬季オリンピックが開催されたオリンピック村の周囲に公道とクーロズドコースが混在したソチ・オートドロームは、現在3番目に長いコース全長5.9kmを誇る半常設のサーキット。90度コーナーが多く、さまざまな要素が組み合わされたテクニカルコースだ。
夏休み後、フェラーリがローダウンフォースのスパとモンツァ、ハイダウンフォースのシンガポールとタイプの異なるサーキットで3連勝を果たしており、その両方の特性を兼ね備えたソチではフェラーリの真価が問われるグランプリとなった。
気温21.8度、路面温度33.7度のドライコンディションで54周のレースはスタート。レースはセーフティカーが明暗を分ける展開となった。
ホールショットを奪ったのは3番グリッドのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。レース前に1コーナーでバトルをしないという約束であり、シャルル・ルクレールが抵抗せずに譲った形だ。フェラーリは順位を元に戻すように指示を出すがベッテルは譲らない。26周目にベッテルがピットに入った時点でようやくフェラーリ勢の順位が入れ替わった直後、ベッテルがMGU-Kのトラブルでコース上でストップしてリタイア。バーチャルセーフティカーが導入される。
ここでまだピットインしていなかったルイス・ハミルトンがタイヤ交換をしてトップを維持。シャルル・ルクレール、バルテリ・ボッタスの順でバーチャルセーフティカーが終了する。だが、その直後にジョージ・ラッセルがクラッシュしてセーフティカーが入る。ここでフェラーリが1周遅れてルクレールをソフトタイヤに交換させて3番手から逆転を狙う作戦に出る。しかし、その作戦は成功せず、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが2位、シャルル・ルクレールが3位でレースをフィニッシュすることになった。
ルイス・ハミルトンは、F1ハンガリー以来、夏休み明け初となる4戦ぶりの勝利。今季9勝目、通算82勝目。メルセデスの1-2フィニッシュは第10戦イギリスGP以来となる。
夏休み後3連勝を飾っていたフェラーリだったが、ロシアではチーム統制とちぐはずな戦略、信頼性の問題で大量ポイントを獲得することができなかった。
4位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。9番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは公言していたとおり、オーバーテイクを連発。2強に挑むことはできなかったが、バーチャルセーフティカーのタイミングで順位を失わずにタイヤ交換に成功した。
5位はレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルホン。ピットレーンからスタートしたアレクサンダー・アルボンは、ラッセルのクラッシュによるセーフティカーのタイミングで5位まで順位をあげてピットイン。10番手まで下がるもそこから華麗なオーバーテイクショーをみせて5位でフィニッシュ。レッドブル加入以来、すべてのレースを6位以上でフィニッシュしており、3強ドライバーとしての仕事を見事に果たした。
ベスト・オブ・ザ・レストの6位はマクラーレンのカルロス・サインツ、以下、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)までが入賞となった。
トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトが12位、ダニール・クビアトが14位とポイント獲得はならなかった。
次戦はいよいよ日本GP。鈴鹿サーキットで10月13日(日)に決勝レースが開催される。
【レース展開】
気温21.8度、路面温度33.7度のドライコンディションで54周のレースはスタート。トップ10ではメルセデス勢がミディアム、それ以外はソフト。クビアトがハードを選択。それ以外ではソフトとミディアムで分かれた。
ホールショットを奪ったは3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。4番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が後れをとり、1.ベッテル、2.ルクレール、3.ハミルトン、4.サインツ、5.ボッタスの順位。
後方ではロマン・グロージャンとダニエル・リカルドが接触。グロージャンはバリアに接触してリタイア。リカルドはタイヤをパンクさせてピットインしてハードタイヤに交換。このインシデントで1周目からセーフティカーが導入される。キミ・ライコネンがジャンプスタートでドライブスルーペナルティを科せられる。
5周目にレースは再開。オープニングラップでルクレールはベッテルに無抵抗で順位を譲ったが、事前に約束があったようで6周目にフェラーリは順位入れ替えを指示。ベッテルは3番手のハミルトンとのギャップを気にして『あと2周走らせて』と抵抗し、逆にファステストラップを記録しながら引き離しにかかる。
7周目にボッタスがサインツを抜いて4番手に浮上する。翌周にはマックス・フェルスタッペンが華麗なオーバーテイクで7番手に浮上する。
ベッテルがまったく順位を返そうとせず、ルクレールとのギャップは2秒以上に開く。ルクレールが無線で『状況はわかっているけど』としながらも不満を露わにする。
12周目にフェルスタッペンがターン2でノリスを交わして6番手に浮上する。15周目に8番手を走行していたヒュルケンベルグがピットインもジャッキが下がるトラブルで大きくタイムロスする。フェルスタッペンがサインツをかわして5番手に浮上。
21周目にルクレールがミディアムに交換してボッタスの後ろ4番手でコースに復帰する。6番手のサインツがピットインしてトロロッソ・ホンダの後ろでコース復帰。ピットレーンスタートのアルボンがクビアトを交わして8番手まで順位をあげる。
24周目、ダニエル・リカルドがガレージにマシンを入れてリタイアする。
26周目にベッテルがミディアムに交換。ルクレールの後ろでコースに復帰してようやくフェラーリ2台の順位が入れ替わる。だが、その直後、ベッテルがMGU-Kがないことを訴えたあとにストップしてリタイア。
バーチャルセーフティカーが導入され、暫定トップを走行していたハミルトンがピットイン。ルクレールの前でトップでコースに復帰する。続いてボッタスもピットイン。ルクレールの後ろでコース復帰する。フェルスタッペンもピットインして4番手で復帰する。
ここでバーチャルセーフティカーが終わるが、直後にジョージ・ラッセルがクラッシュしてセーフティカーが入る。5番手を走行していたアルボンがここでピットインして10番手でコースに復帰。2番手に落ちていたルクレールが1周遅れたタイミングでソフトタイヤに交換してボッタスの後ろの3番手でコース復帰する。セーフティカー中にロバート・クビサがリタイア。
残り20周でレースは再開。アルボンがレーシングポイントの2台を抜いて8番手に浮上。さらにはノリスもかわして7番手に順位をあげる。ルクレールはボッタスを抜くことができず、その間にハミルトンがギャップを広げていく。
45周目、アルボンがマグヌッセンを抜いて6番手に浮上。48周目にはサインツを抜いて5番手に浮上。ピットレーンスタートから15位順位をあげる。
最終的にシャルル・ルクレールはメルセデスの2台を攻略することができず、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが2位と1-2フィニッシュを達成した。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ロシアGP
シンガポールGPとの連戦となるロシアGP。2014年に冬季オリンピックが開催されたオリンピック村の周囲に公道とクーロズドコースが混在したソチ・オートドロームは、現在3番目に長いコース全長5.9kmを誇る半常設のサーキット。90度コーナーが多く、さまざまな要素が組み合わされたテクニカルコースだ。
夏休み後、フェラーリがローダウンフォースのスパとモンツァ、ハイダウンフォースのシンガポールとタイプの異なるサーキットで3連勝を果たしており、その両方の特性を兼ね備えたソチではフェラーリの真価が問われるグランプリとなった。
気温21.8度、路面温度33.7度のドライコンディションで54周のレースはスタート。レースはセーフティカーが明暗を分ける展開となった。
ホールショットを奪ったのは3番グリッドのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。レース前に1コーナーでバトルをしないという約束であり、シャルル・ルクレールが抵抗せずに譲った形だ。フェラーリは順位を元に戻すように指示を出すがベッテルは譲らない。26周目にベッテルがピットに入った時点でようやくフェラーリ勢の順位が入れ替わった直後、ベッテルがMGU-Kのトラブルでコース上でストップしてリタイア。バーチャルセーフティカーが導入される。
ここでまだピットインしていなかったルイス・ハミルトンがタイヤ交換をしてトップを維持。シャルル・ルクレール、バルテリ・ボッタスの順でバーチャルセーフティカーが終了する。だが、その直後にジョージ・ラッセルがクラッシュしてセーフティカーが入る。ここでフェラーリが1周遅れてルクレールをソフトタイヤに交換させて3番手から逆転を狙う作戦に出る。しかし、その作戦は成功せず、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが2位、シャルル・ルクレールが3位でレースをフィニッシュすることになった。
ルイス・ハミルトンは、F1ハンガリー以来、夏休み明け初となる4戦ぶりの勝利。今季9勝目、通算82勝目。メルセデスの1-2フィニッシュは第10戦イギリスGP以来となる。
夏休み後3連勝を飾っていたフェラーリだったが、ロシアではチーム統制とちぐはずな戦略、信頼性の問題で大量ポイントを獲得することができなかった。
4位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。9番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは公言していたとおり、オーバーテイクを連発。2強に挑むことはできなかったが、バーチャルセーフティカーのタイミングで順位を失わずにタイヤ交換に成功した。
5位はレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルホン。ピットレーンからスタートしたアレクサンダー・アルボンは、ラッセルのクラッシュによるセーフティカーのタイミングで5位まで順位をあげてピットイン。10番手まで下がるもそこから華麗なオーバーテイクショーをみせて5位でフィニッシュ。レッドブル加入以来、すべてのレースを6位以上でフィニッシュしており、3強ドライバーとしての仕事を見事に果たした。
ベスト・オブ・ザ・レストの6位はマクラーレンのカルロス・サインツ、以下、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)までが入賞となった。
トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトが12位、ダニール・クビアトが14位とポイント獲得はならなかった。
次戦はいよいよ日本GP。鈴鹿サーキットで10月13日(日)に決勝レースが開催される。
2019年 第16戦 F1ロシアGP 決勝 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT |
---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | ||
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 3.829 | 3.829 |
3 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 5.212 | 1.383 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 14.210 | 8.998 |
5 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル | 38.348 | 24.138 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 45.889 | 7.541 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 48.728 | 2.839 |
8 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 57.749 | 9.021 |
9 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 58.779 | 1.030 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 59.841 | 1.062 |
11 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 60.821 | 0.980 |
12 | 26 | ダニール・クビアト | トロロッソ・ホンダ | 62.496 | 1.675 |
13 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 68.910 | 6.414 |
14 | 10 | ピエール・ガスリー | トロロッソ・ホンダ | 70.076 | 1.166 |
15 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 73.346 | 3.270 |
88 | ロバート・クビサ | ウィリアムズ | |||
63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | |||
5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | |||
3 | ダニエル・リカルド | ルノー | |||
8 | ロマン・グロージャン | ハース |
【レース展開】
気温21.8度、路面温度33.7度のドライコンディションで54周のレースはスタート。トップ10ではメルセデス勢がミディアム、それ以外はソフト。クビアトがハードを選択。それ以外ではソフトとミディアムで分かれた。
ホールショットを奪ったは3番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。4番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)が後れをとり、1.ベッテル、2.ルクレール、3.ハミルトン、4.サインツ、5.ボッタスの順位。
後方ではロマン・グロージャンとダニエル・リカルドが接触。グロージャンはバリアに接触してリタイア。リカルドはタイヤをパンクさせてピットインしてハードタイヤに交換。このインシデントで1周目からセーフティカーが導入される。キミ・ライコネンがジャンプスタートでドライブスルーペナルティを科せられる。
5周目にレースは再開。オープニングラップでルクレールはベッテルに無抵抗で順位を譲ったが、事前に約束があったようで6周目にフェラーリは順位入れ替えを指示。ベッテルは3番手のハミルトンとのギャップを気にして『あと2周走らせて』と抵抗し、逆にファステストラップを記録しながら引き離しにかかる。
7周目にボッタスがサインツを抜いて4番手に浮上する。翌周にはマックス・フェルスタッペンが華麗なオーバーテイクで7番手に浮上する。
ベッテルがまったく順位を返そうとせず、ルクレールとのギャップは2秒以上に開く。ルクレールが無線で『状況はわかっているけど』としながらも不満を露わにする。
12周目にフェルスタッペンがターン2でノリスを交わして6番手に浮上する。15周目に8番手を走行していたヒュルケンベルグがピットインもジャッキが下がるトラブルで大きくタイムロスする。フェルスタッペンがサインツをかわして5番手に浮上。
21周目にルクレールがミディアムに交換してボッタスの後ろ4番手でコースに復帰する。6番手のサインツがピットインしてトロロッソ・ホンダの後ろでコース復帰。ピットレーンスタートのアルボンがクビアトを交わして8番手まで順位をあげる。
24周目、ダニエル・リカルドがガレージにマシンを入れてリタイアする。
26周目にベッテルがミディアムに交換。ルクレールの後ろでコースに復帰してようやくフェラーリ2台の順位が入れ替わる。だが、その直後、ベッテルがMGU-Kがないことを訴えたあとにストップしてリタイア。
バーチャルセーフティカーが導入され、暫定トップを走行していたハミルトンがピットイン。ルクレールの前でトップでコースに復帰する。続いてボッタスもピットイン。ルクレールの後ろでコース復帰する。フェルスタッペンもピットインして4番手で復帰する。
ここでバーチャルセーフティカーが終わるが、直後にジョージ・ラッセルがクラッシュしてセーフティカーが入る。5番手を走行していたアルボンがここでピットインして10番手でコースに復帰。2番手に落ちていたルクレールが1周遅れたタイミングでソフトタイヤに交換してボッタスの後ろの3番手でコース復帰する。セーフティカー中にロバート・クビサがリタイア。
残り20周でレースは再開。アルボンがレーシングポイントの2台を抜いて8番手に浮上。さらにはノリスもかわして7番手に順位をあげる。ルクレールはボッタスを抜くことができず、その間にハミルトンがギャップを広げていく。
45周目、アルボンがマグヌッセンを抜いて6番手に浮上。48周目にはサインツを抜いて5番手に浮上。ピットレーンスタートから15位順位をあげる。
最終的にシャルル・ルクレールはメルセデスの2台を攻略することができず、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが2位と1-2フィニッシュを達成した。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ロシアGP