F1イタリアGP フリー走行3回目
2019年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPのフリー走行3回目が9月7日(土)にモンツァ・サーキットで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップタイムを記録。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が0.032秒の僅差で続いた。

直前にサポートレースとして開催されたF3のレースでドライバーがパラボリカの縁石に乗り上げてマシンが宙に舞うという事故が発生。これを受け、FIAはパラボリカの縁石を撤去。

作業に時間を要したことでセッションは現地時間12時から定刻通りに時計が進められたが、実際の走行開始は10分延期された。

土曜日の天候は晴れ。気温19.8度、路面温度26.1度のドライコンディションで60分間のFP3セッションはスタート。各チームが決勝、そして、2時間後の予選にむけてマシンの最終仕上げを行った。

セッション30分が経過した時点でトップに立ったのはシャルル・ルクレール。2番手には0.159秒差でチームメイトのセバスチャン・ベッテルが続き、土曜日を迎えてもフェラーリが好調をキープしている。

前日のフリー走行ではシャルル・ルクレールがルイス・ハミルトン(メルセデス)をわずか0.068秒差で上回っていたが、ハミルトンはスリップストリームを使ってタイムを出していたのに対し、ルクレールはスリップストリームのない状態でタイムを記録していた。

フリー走行3回目でも各ドライバーが前のドライバーのトウを使った走行の練習を実施。予選でもチーム戦略やトウの取り合い合戦が繰り広げられるのは必至だろう。

この時点でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はトップから0.305秒差の3番手につけており、ロングランでは戦えるパフォーマンスを発揮。フェルスタッペンはホンダの“スペック4”エンジンを搭載したことによるペナルティによって後方スタートが決定しており、より決勝を重視してプログラムを進めている。アレクサンダー・アルボンも0.070秒差の6番手と好調。第2セクターではフェルスタッペンを上回る速さを見せている。

残り20分で一旦全車がガレージに入り、残り10分を切ったところで各マシンがソフトタイヤを使用して予選にむけてのシミュレーションを開始。コース上は渋滞となった。各ドライバーがトウの使い方を研究。このセッションのタイムもトウが大きく影響した。ルイス・ハミルトンがスリップストームを与えるのを嫌い、シケインをカットするというシーンも見られた。

F1イタリアGP フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。1分20秒326をマークした。

2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。決勝仕様のセッティングでフェラーリに0.032秒差とホンダのスペック4エンジンで期待を持たせるパフォーマンスを発揮。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは0.532秒差の8番手で終えた。

3番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)と4番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)は1分20秒403で同タイム。こちらも面白い展開が期待される。

トロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアト10番手、ピエール・ガスリーが13番手で予選前のセッションを終えた。

F1イタリアGPの予選はこの後22時(現地時間15時)から行われる。

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カテゴリー: F1 / F1レース結果