F1日本GP 予選 ドライバーコメント
2009 FORMULA 1 FUJI TELEVISION JAPANESE GRAND PRIX

※予選終了後、スチュワードは、ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ、エイドリアン・スーティル、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ブエミの5名に5グリッド降格処分を下した。正式なグリッドポジションは、決勝レース前に確定される。

1位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日はアクシデントがたくさんあった奇妙な予選セッションだったが、集中力をキープするように努めた。ドライバーに怪我人が出なかったことが一番重要なことだ。予選はたった1周のファストラップが全てなので、限界を目指すのは普通のことだ。しかしコースアウトが続出したターン9はとても難しい。あの縁石で膨らみすぎたら手の尽くしようがない。スピードが落ちないからね。退避エリアが狭く壁が近いので、壁に衝突してしまうんだ。アクシデントをまぬがれたドライバーにとっては、タイヤを温めようとしている最中にレッドフラッグとなればラッキーだったが、フライイングラップの最中にレッドフラッグになったドライバーもいた。今日はクルマの調子も素晴らしく、Q1、Q2、Q3ともにトップタイムを記録することができた。一番難しかったのは、Q3だろう。レースの燃料搭載量で1周しか走らなかったからね。Sコーナーも難しく、タイヤも2周目にはダメになっていた。とてもハッピーだ。僕たちは再び力を取り戻すことができ、ポールポジションを獲得することができた。今日は良い日だったので、明日にも期待したい」

2位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「今日は、ティモと一緒にフロントローからのスタートを獲れたはずで、彼に同情する。チームからすぐに、彼の状況を聞き、安心した。ただ僕と一緒にトップ6に入ることができなかったのは残念だった。赤旗が複数提示されるという、普段と異なる予選だったが、特に日本のファンの前で結果を出すことができ、とても嬉しい。今週末の改良された新しいパッケージにより、チーム全員が一生懸命頑張り、予選でフロントローとなるチャンスを僕にくれた。先頭集団で戦えるクルマを与えてくれた彼らに、感謝したい。上位の結果を狙えるチャンスがあると思っていたので、予選では集中力を切らさないことを優先した。僕のラップタイムはクルマから引き出すことができる最速のタイムだと思うので、大変満足している。目標は明確に、トヨタのホームグランプリでの表彰台獲得で、明日の決勝を楽しみにしている。最初の1周をうまく乗り切り、素晴らしい成績を出せるように全力を尽くす」

3位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「午後のような競争力があるとは期待していなかった。午前中、僕たちのマシンはトリッキーだったし、セッションの間に重要な変更をしなければならなかった。特に第1セクターでマシンから最大限を引き出すことは不可能だった。あまりドライでのセットアップを発展させる時間がなかったので、変更がうまくいくことを期待して予選に挑んだ。そして、そうなった。以前にも言ったように、僕は本当にこのトラックが好きなんだ。とても楽しいし、歴史があって特徴もある。過去に素晴らしいドライバーたちがレースをした場所でドライブすることを名誉に感じるし、圧倒されるね。明日ここで勝ちたいし、そのためにやれることは全てやるつもりだ。全力でドライブするよ。レッドブルを打ち負かすのはとても大変だろうけど、ターン1までの距離は長いし、僕たちのKERSはこれまで以上にうまく働いてくれる。セバスチャンは僕よりも心配事が多い。彼はワールドチャンピオンを目指しているけど、僕はただ良い結果を出して、チームのコンストラクターズチャンピオンシップの順位をあげる助けになるようにポイントを獲るためにここにいる」

4位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「良いということがわかっていて、自信のあるサーキットにいくことは、いつも良い気分だ。僕たちのクルマは過去にこのようなタイプのサーキットで良いパフォーマンスを発揮してきたし、これまでの週末は力強かったけど、トップ5でレースができるとは期待していなかったので、4番手は明日のスタートのためには本当に素晴らしいポジションだ。多くの赤旗があって長いセッションだったし、いくつか周回をキャンセルして、再び集中しなければならなかった。最終的にはOKだったし、最後のラップではマシンの感覚は素晴らしかった。3番手も間近だったし、100分の数秒だったけど、残念ながらルイスがセッションのまさに終わりに持っていってしまったね!シンガポールは本当に厳しい週末だったし、取り戻すことができて最高だ。チームにとって本当に素晴らしいことだ。明日はタフで長いレースになるだろうけど、やらなければならないことに集中するつもりだ。ベストを尽くすよ」

5位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「僕たちの鈴鹿でのペースを考えると、今日の予選には満足している。Q1とQ2は特に競争力のあるセッションはできなかったし、どこで終わるか予想するのは難しかった。でも、クルマはレース燃料でうまく働いていたし、チャンピオンシップ面では、最後のセッションで比較的燃料を積んでいたジェンソンの前に出られて嬉しいね。今日はタフだったし、事故や遅れがあっても、集中力を維持しなければならなかった。鈴鹿は素晴らしいトラックだし、僕たちがレースをするベストなトラックのひとつだけど、今日は運転するのがどれくらいトリッキーであるかを示していた」

6位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「予選のパフォーマンスには満足している。Q3では本当に良いラップができた。午前中のフリー走行ではセットアップに少し苦労していて、妥協して出ていかなければならなかったので、予選に関してはあまり楽観的ではなかった。Q2でイエローフラッグを観て、ペダルから足を離して、要求された場所でスピードを落としたことを示すために腕を上げた。コンマ数秒遅くなった。確かにとても変な予選だった。以前にこんなに多くの事故があった予選は知らないし、ティモが無事なことを願っているよ」

7位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「昨日ほとんど練習できなかったし、中断があったので簡単な予選ではなかった。予選中に3度の赤旗が出るのはとても珍しいことだし、関連したみんなが無事なことを願っている。必要な全ての情報を得ていたので、あまりストレスは感じなかったし、落ち着いて1つの走行に集中しなければならなかった。クルマは最初の2つのセッションでうまく働いていたし、少ない燃料での感覚も良かった。Q3の燃料搭載量では最初のセクターでリアのグリップに苦労したし、最速ラップの残りのラップではクルマはうまく働いていたけど、そこでタイムを失ってしまった。予想していたことだし、状況を最大限に利用しなければならないことはわかっていた」

8位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今日は多くを期待できたとは思わない。僕たちのポテンシャルはわかっているし、それを受け入れなければならない。シンガポールより状況は間違いなく良いけど、僕たちは特に空力ダウンフォース不足に苦しんでいるし、特に第1セクターでそれを感じさせられた。全体的にクルマは良く働いているし、このような要求の多いトラックでドライブするのは最高なことだ。今日分かったように、わずかなミスが大きな損害になる。Q3で新品のソフトタイヤがなかったのは残念だったけど、僕たちは早い段階で脱落するのを避けるために使わなければならなかった。全体的に見て、良い予選だったよ。明日は良いレースがしたい。トップを争うのは難しいだろうけど、僕たちには良い戦略があると思う」

9位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「ターン8に少し速く入り過ぎて縁石を乗ってしまい、マシンが壊れてしまって、トラックに戻ることができなかった。それでゲームオーバーさ。ドライで走行する時間が非常に制限されたので、今日の3つの事故は全員が可能な限り限界までプッシュした結果だと思う。クルマの感覚は良かったし、バランスも問題なかった。明日のために状態は良いと思う。今はメカニックが修理のために徹夜しなければならないほど、僕のクルマがそれほど酷いダメージを負っていないことを願っている」

10位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「ハッピーじゃない。Q3進出を果たしたのに、クラッシュして出走できなかったからだ。今シーズン3回目のQ3進出で、今日はクルマも最高だったので、本当に残念だった。まあまあ満足していたので、あの最終ラップは走らなくても良かったのかもしれない。Q1のクラッシュの際は、ピットに戻ってクルマを修理することができた。だから、2回目のアクシデントの時もピットへ戻ろうとした。コックピットからはダメージの大きさが分からないからね。あの場所は縁石がとても高いので、走っているスピードで縁石にタッチしただけで飛んでしまうんだ。これから修理作業に取り組まなければならないメンバーのためにも、今回のレースではクルマのパフォーマンスレベルと十分に活かした戦いができれば良いと思う」

11位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「多くの事故があって劇的な予選セッションだった。こんなに多くの人がコースオフしたことは、鈴鹿が本当に容赦ないトラックであることを示している。今日のパフォーマンスにはあまり満足ではないし、特にマシンは快適に感じられなかった。予選の最初の部分は問題なかったけど、そのあとは同じグリップレベルを見い出すことができなかった。もちろん、11番手より上のほうがよかったけど、少なくとも僕たちには明日戦略を選ぶチャンスがある」

12位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「とても変な予選セッションだった。トラックコンディションは良かったし、全てのドライバーが懸命にプッシュしていたけど、たくさんの事故があった。その中でもティモの事故は最も深刻だったし、彼が無事なことを嬉しく思っている。Q2の最終ステージでイエローフラッグが出て、Q3を逃したのは残念だ。イエローフラッグ区間に自己ベストを更新していたのでスチュワードに呼ばれた。ターン14の出口でブエミがグラベルでスピンして埃が残っていて視界が良くなくて・・・そのあとトラックの真ん中にウィングの破片があるのがわかって、それを避け、その時にイエローフラッグを見て、すぐにスローダウンして慎重にピットに入ったと説明した。明日のレースではポジションをあげて、ポイントを獲れることを期待している」

13位 ロバート・クビサ (BMWザバウー)
「全く期待外れな予選だった。Q2のすべての計時ラップが赤旗や黄旗によって破壊された。15分すべてで速いラップタイムを出すことができなかった。明日のレースのためには13番手で予選通過するのは、決して理想的ではない。鈴鹿は素晴らしいトラックだけど、オーバーテイクは簡単ではない。ティモが無事なことを願っている。彼の幸運を祈るよ」

14位 ティモ・グロック (トヨタ)

15位 ハイメ・アルグエルスアリ (トヨタ)
「アクシデントの前はハードタイヤで激しくプッシュしていた。コントロールを失って壁に突っ込んだんだ。かなり激しい衝撃だった。クルマはかなりダメージがひどいようだったが、僕は大丈夫だ。ターン9は高速コーナーだが、自信があったのでどんどん攻めていた。しかし、ハードタイヤでスピードが出過ぎたせいか、草地を踏むとグリップを失った。あそこの縁石はあの時点のスピードには高すぎるんだ。クルマの修理が終わり、予選のポジションからスタートできることを願う。今日の午前中が唯一のドライのセッションだったので、難しい予選になることは分かっていた。鈴鹿は初めてということもあって、特にその点が厳しかった。クラッシュはもちろん良くないが、総合的には進歩していると思う。明日は良いリズムに乗って、良いレースを戦いたい。メカニックのみなさんの仕事を増やしてしまってごめんなさい!」

16位 ジャンカルロ・フィジケラ (フェラーリ)
「Q2に進めなかったことにはとても落ち込んでいる。ドライでのマシンを準備するのには午前中のフリープラクティスしかなかったけど、全員が同じだ。僕はパフォーマンスレベルを改善させたし、F60により自信を感じてきている。最後のラップタイムで僕はミスをしてしまい、次に進むために必要なタイムを犠牲にしてしまった。明日の目標はポイントを獲ることだ。8列目からのスタートではそれは難しいと分かっているけど、良い戦略があるので可能かもしれない。」

17位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「ドライコンディションでは本当にグリップしなかったのか、今日はマシンの最大限を引き出すことができませんでした。本当に落ち込んでいます。昨日はウェットでかなり良い一日でしたが、ドライでは望みどおりにはいきませんでした。ホームでとても多くのファンの前にするのは非常に素晴らしいことですし、明日は彼らのためにももっと良い結果を出したいです」

18位 ロマン・グロージャン (ルノー)
「昨日は雨だったので、今日の予選セッションに備えるために1時間しかドライで練習できなかった。その結果、走ったことのないトラックであまり走行できなかったのは残念だ。明日良いレースをする最高のチャンスを得るためにどのような戦略を展開できるか見てみるよ」

19位 ヴィタントニオ・リウッツィ (フォース・インディア)
「午前中のプラクティスセッションでギアボックスにいくつか問題が発生して、ソフトタイヤを含めた必要な全てをテストすることができなくて、たくさんのことを犠牲にしてしまった。みんなギアボックスを交換するために素晴らしい仕事をしてくれて予選を走ることができたけど、予選ではアンダーステアが多くて、結果100%ではなかった。更に悪いことに、今日は体調がベストではなかったので、本当に全ての要因が合わさってしまった。明日はきっともっとうまくいくと期待している」

20位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「このようなレースの週末の準備に注いだ労力を考えると、まともなグリッドポジションからレースをスタートできないのは、我々全員にとって、特にガレージで働くメンバーにとっては非常につらい厳しいことだ。様々な意味でダメージの大きなクラッシュだったが、シャシーへのダメージが大き過ぎたため、シャシー交換を余儀なくされた。最近はスペアカーがないので、こういう結果になる。残念だ。最終走行のためにいくつかクルマに変更を加えていた。ターン8を抜ける時に路面をこすり、コントロールを失った」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1日本GP