F1シンガポールGP 決勝 ドライバーコメント
2009 FORMULA 1 SINGTEL SINGAPORE GRAND PRIX

1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「素晴らしい週末を締めくくるのに完璧な結末だ。すべてのドライバーにとって体力的にとても厳しいレースだったけど、実際、僕にとっては僕はかなり容易なレースだった。良いスタートできたし、僕の後ろのみんなより長く走ることは分かっていたので、彼らとのギャップを広げてることができた。そういう意味では、しっかりとコントロールできたレースだった。チームから無線でKERSに小さな問題があると言われたけど、コックピットでは問題なかったし、単純に無効にしてら再び使えるようになった。その後は問題なかった。モンツァのファイナルラップを取り戻したかったし、それができたよ!」

2位 ティモ・グロック (トヨタ)
「とても良い週末になり、チームにとってはこれまでの努力が報われたようだ。うまくいった予選後、決勝ではリズム良くペースを掴むことができ、チームと自分自身の両方にとって本当に嬉しく思う。1周目でフェルナンド(アロンソ)の前に出ることが重要だったが、スタート直後にそれができなくて残念だった。フェルナンドがマーク(ウェバー)と争っているのが見えたので、そこに飛び込み、パスすることができた。それが功を奏し、その後は、僕たちの戦略が上手く機能した。これが今日のレースの鍵だ。レース中ずっと、とにかくスピードに集中し、ミスひとつ起こさなかった。日本GPを控えたチームにとって、本当に素晴らしい結果だ。メカニック、エンジニア、そしてケルンと日本で働く、チーム全員にとって大切なことだ。新しいパッケージを積んだクルマは今日、好調だったので、鈴鹿でもまた競争力を発揮できると思う」

3位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「チームにとって、ここ数週間の僕たちの状況を忘れ去ることができるような素晴らしい結果だった。良いスタートができたし、レースを通してペースも良かった。3位は優れた戦略と堅実なレースの結果だ。エンストン、ヴィリ、そしてサーキットにいる全員が素晴らしい仕事をしてくれたし、それが今日は成果を挙げた。これから意気揚々と鈴鹿に向かうよ」

4位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「スタートはトラックの汚れた側からだったので良くなかったけど、レースはドライブスルーを受けるまでかなり良かった。その時点でプッシュする理由はなかったので、なぜペナルティを受けたのは少し疑問が残る。ルイスは僕より長く留まっていたからピットストップで彼を追い抜けないとわかっていたので、ラジオでそれを聞いた時は驚いたよ。ブレーキが限界にきていたので、いつもより早めに抜いていたし、トラフィックの中にいたときはもっとスムーズにブレーキングした。再びプッシュできるようになるまで、ブレーキを冷やすために少しスピードを落とさなければならないときもあった。ずっとクルマに耳を傾けなければならなかった。チャンピオンシップに関しては、長年いろんな終わり方があるというたくさんの例を歴史が示していると思う。次のレースでの僕たちのアプローチはシンプルだ。ポールポジションを狙って、優勝を狙う。とても簡単なことさ」

5位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「僕にとっては良いレースだったし、5位で4ポイント獲れたことには満足している。ラインを外して一貴の前に出たことが鍵となったし、本当に自分のレースができた。最初のスティントは僕が重い燃料を積んだヘイキの後ろにはまっている間にルーベンスが僕から離れていくのがわかったので、かなりフラストレーションが溜まった。そのあとのセーフティカーは、まだ燃料が数周残って1回目のピットストップで2つ順位をあげられるはずだったのでとても難しかった。2回目のピットストップの前はルーベンスに近づくために最速ラップを行わなければならなかったし、そのあと、ブレーキを労わって5位のままでいくと決めるまで、セバスチャンに追いつくためにプッシュした。週末は期待ほどではなかったけど、11番グリッドからポイントを獲れたのは良いことだ。明日とてもポジティブな気持ちで日本に行けるし、次のレースを楽しみにしている」

6位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「僕にとってかなり波乱に富んだ週末だったし、今日はタフなレースだった。良いスタートができて2つ順位をあげたし、最初のスティントでは全てがうまく行っていた。セーフティカーのタイムングは残念だったけど、良いポジションにいた。残念ながら、2回目のピットストップで問題を抱えてしまい、ニュートラルに入らなくてエンジンがストールしてしまい、ジェンソンの前に留まる必要のある重要なときにタイムを失ってしまった。そのあとはブレーキに苦労したし、それ以上戦うことはできなくて、6位でフィニッシュした。もっと良い週末にできたかもしれないけど、いろんなことが起こってもチャンピオンシップでジェンソンに1ポイント失っただけだったのでポジティブなままだよ」

7位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「スタートからフィニッシュまで問題なかったし、とても快適に感じていたけど、あれ以上速くは走れなかった。このクルマで出来る限りのペースでドライブした。タイヤのパフォーマンスを維持するのに少し苦労したし、ペースをあげようとすれば、クルマは不調になるので、コーナーでスピードをあげることがdけいなかった。今はクルマを良くすることに重点を置いているので、良い結果が達成できた。チームにとっても今回のレースから多くのポジティブなことが得られた。ひとつはクルマのパフォーマンスが週末ずっと素晴らしかったことだ。ルイスの勝利が示したようにパフォーマンスは間違いない。でも、正直なところ、僕の週末は昨日の予選で決まってしまった。本当に不運だった」

8位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「非常にタフなレースだった。セーフティカーはかなり不運だった。セーフティカーが出る前にちょうど給油をしていたので、いくつかポジションを失ってしまった。その上、リアタイヤのデグラデーションに多くの問題を抱えていた。結果として、スティントの最後の10〜15周はとても遅かったし、特に最後のスティントでは、かなり懸命にポジションを守らなければならなかった。いろいろ考えて、今回は人生で最も難しいポイント獲得だったと言わなければならないね。」

9位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「難しいレースでした。最高の仕事ができたと思いますが、ポイントを獲れなかったので落ち込んでいます。最終スティントで前のクルマがタイヤに苦しんでいたので可能性はかったと思いますが、前のクルマに集中するだけでなく、後ろも防御しなければならなかったのでバランスを見い出すのが厳しかったです。クルマはここで調子が良かったので、日本にもこれを持ち込めることを期待しています」

10位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「これ以上は無理だった。クルマは至るところでスライドしていたし、グリップがなかった。ソフトタイヤを履いた最後のパートでは状況は少し改善されたけど、そうなるにはあまりに遅すぎた。中嶋に接近して、何度か追い越すためにリスクを冒そうとしたけど、ここでは前の人がミスしない限り、オーバーテイクするのは本当に難しい。来週の鈴鹿で状況が大きく変わるとは思わない。空力面でクルマにとても厳しいトラックだし、僕たちはそのエリアが欠けている。そうは言っても、全力を尽くすつもりだよ」

11位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「今日の結果にはかなりがっかりしている。ピットレーンの出口でブレーキが遅過ぎて白線を越えてしまうという不必要なミスをしてしまった。そのあと最悪のタイミングでセーフティカーが出た。チームのためにもドライブスルーペナルティを受けて、残りのレースを広報で過ごさなければならないとわかったときは、本当に最悪な気分になったよ。チームは他の誰よりも開発に多くの力を注いで今週末こんなに良いクルマを与えてくれたし、今は日本でこの最高のアドバンテージを使うと決心している」

12位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「本当にタフで、僕にとって、あまりうまくいかなかった。トラフィックから抜け出し、最初のピットストップに入った際に、セーフティカー導入となり、良くないタイミングだった。今週末を通じ、トラクションが得られず、競争力を示せなかった。しかし、ティモが2位を獲得したことは、貢献してくれたチームの皆にとって、とてもすばらしいことだ。ティモはすばらしいレースをして、表彰台を獲得できたことは喜ばしいことで、コンストラクターズポイント争いでも、プラスになる」

13位 ジャンカルロ・フィジケラ (フェラーリ)
「体力的にも精神的にも非常にタフなレースだった。ペースはフェラーリの水準ではなかったし、僕たちはそれを受け入れなければならない。グリップがなくて、マシンをトラックに留まらせるのに苦労していた。最後にソフトタイヤを履いたときは、クルマのハンドリングは改善されたし、良いラップタイムを刻むことができた。スーティルに引っかかっていたので、最初のピットストップでトラフィックを抜け出そうとしていたけど、そのあとのセーフティカーによって、その動きは望んでいた結果を与えてはくれなかった。KERSはここではモンツァほど要因とはならなかった。スタートでは何台かパスできたし、そのあとは主にポジションを守るために役に立った。これから僕たちは本物のトラックである鈴鹿へ向かう。今年を考えると、あるレースで強かったクルマが次のレースでは弱かったりするので、予想することは難しい」

14位 ヴィタントニオ・リウッツィ (フォース・インディア)
「僕たちにとって最高に難しい週末とレースになってしまった。最後尾からのスタートだったので、レースの状況は始めからとても難しかったし、ポイントを狙うのはタフだった。また2台のKERSを搭載したクルマが僕の前にいたのも助けにはならなかった。最初の2つのスティントでは僕の方がジャンカルロ(フィジケラ)より速かったけど、オーバーテイクできなかった。第3スティントではソフトコンパウンドのリアタイヤに多くのグレイニングが出始めてしまい、彼に追いつくことができなかった。結局は難しいレースだったけど、次のレースに関してはもっと楽観的に考えているよ」

--位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「レースでのトラックコンディションと暑さがとてもタフだったので、今日はうまくやるのが難しかった。自分のペースで走ったいたし、そのあとブレーキ問題でストップした。これから鈴鹿に向かうけど、もっと良いレースが出来て、技術的な問題がなくレースを完走できることを期待している」

--位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「スタートではキミをパスできて良かったし、うまく行きそうだったけど、1周目の終わり頃には、タイヤのデグラデーションに苦しみ始めた。1回目のピットストップはうまくいったし、12番手で戻れた。セーフティカーが退いたあと、フィールドは密集していた。僕は再びキミの後ろになって、2回目のピットストップまで懸命にプッシュしていた。でも、燃料が入らないという問題が生じて、再び入らなければならなかった。最終的に、ギアボックスに問題が生じてストップしなければならなかった。良い結果が出せたかもしれないレースで信頼性の問題が起きて決まったことにはとても落ち込んでいるよ」

--位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「ブレーキ問題の疑いがあったので、ピットストップのときに目で見てチェックしてもらった。続けられそうに思ったけど、そのあと壊れてしまいリタイアした。みんな出来る限りのことをしてくれた。故障によるリタイアはしばらくなかったので残念だ。1周目はみんながストリートサーキットで期待しているような、かなり積極的に行った。ターン7で少しフェルナンドと争って、僕たちは二人ともワイドになった、9周後、フェルナンドを先に行かせなければならなかったけど、残念なことにグロックが真ん中にいたので、二人とも行かせなければならなかった。そこから僕のペースはかなり妥協を強いられた。事故は50/50だと思ったけど、スチュワードは僕がフェルナンドとグロックを行かせなければならないと決定したので、最初のスティントでの懸命な働きを失ってしまった。厳しいペナルティだと思う。キミがスパで似たようなことをしていたけど、ペナルティを免れた。今週末はガレージのみんなに感謝したい。彼らは凄かったし、それが僕たちがコンストラクターズチャンピオンシップで2位にいる理由だ。今年僕たちが最高記録でフィニッシュできることを祈っている」

--位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「僕たちは1ストップなので、とても重いのはわかっていたけど、スタートでハイメ(アルグエルスアリ)がとても遅かったので、かなりフラストレーションを感じていたし、クルマと本当に格闘していた。彼はずいぶん僕を抑えていたし、数回彼を追い抜こうとしたけど、やっとチャンスを見つけた。トライしたけど、十分ではなかった。ブレーキが少し遅れてスピンしてしまった。そういうことさ。僕がコーナーでスタックしていて、そのあとニックがコーナーを回ってきて、僕のフロントウイングに衝突した。僕はすでに動いていて、彼が来るのがわからなかったし、反応することができなかった。でも、申し訳なく思っている。レース事故だった。事故の後、僕はブレーキに問題を抱えてしまい、リアのすべての圧力を失ってドライブするにはあまりに危険だったので、ストップしなければならなかった。鈴鹿はもっとうまくいくと思う。本当に待ち切れないよ。好きなサーキットのひとつだし、もっと良い結果を出すために大きな期待を持っている」

--位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「エイドリアンに落ち度があったのは明らかだ。もちろん、インサイドからそれを見ていたし、後からテレビでも観た。彼は後ろにスピンして、そのあと僕のクルマにまっすぐトラックに戻ってきた。僕には多くの燃料が残っていた。後方集団のスピードはとても遅かったけど、いずれにしてもオーバーテイクは不可能だったので、僕はとても早くから燃料をセーブしてスタートした。今日はチャンスは決して有望ではなかったけど、このような馬鹿げた事故でフィニッシュできないのは腹立たしいね」

--位 ロマン・グロージャン (ルノー)
「僕にとって期待はずれな週末だった。クルマは適切ではなかったし、レースまでに解決できると期待していたブレーキ問題が繰り返し起こってしまった。スタートと1周目は良かったけど、ブレーキが効いていないと感じて、チームは僕にリタイアするように指示した。僕は落ち着いていたし、このトラックと夜のレースを楽しんでいたので残念だ。これから来週の日本のためにクルマを元に戻せるように懸命に作業しなければならない」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1シンガポールGP